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全ては幻想郷のために  作者: ニャーゴ
紅魔の陰謀
8/32

一生に一度のお願い

本作品は『東方project』の二次創作です。原作に作者の発想、解釈を加えたものになります。その点ご了承ください。

「…そういうわけで?うちに来たと?」


紅魔館の主、レミリア・スカーレットがため息をついた。


「つまみ出しますか?」


そのメイド長、十六夜咲夜が尋ねる。


「ほんっとごめん!一生に一度のお願いだから!」


「大体そういうのは何回も使われるやつよ」


「ほんと頼むって!何でもするから!」


「要するに?裕福なんだから紅魔館が博麗神社修理費の肩代わりをしろって言ってるの?」


「大体喧嘩で魔理沙が壊したんでしょう?魔理沙に請求すればいいじゃない」


「私に100万文は荷が重すぎるぜ…1万文が精一杯ってとこだな」


「100万文?!紅魔館の一か月分の食費じゃない!どんな壊し方したのよ!」


「とにかく私と魔理沙だけじゃ100万文なんて返済出来ないわ。だからプライドも何もかも捨て去ってここに来たの」


「でしょうね、博麗の巫女が私のような妖怪に頭を下げるなんて文屋のいいネタだわ」


「「ほんとお願いします!偉大で裕福なレミリア様!」」


「お嬢様をおちょくってるの?」


「咲夜、もういい」


レミリアは何故か左目を少し抑えていたのをやめて言った。


「その()()相当大きかったの?2人とも倒れていたと聞いてるけど」


「そうなのよ。地盤まで達した攻撃もあるくらいで…」


「わかった。肩代わりして差し上げるわ」


「やった!」「やったぜ!」


「ただし…」


「「?」」


「これから当分の間紅魔館で働きなさい。無給で」


「「そんな!」」


「何でもするんでしょ?それとも肩代わりの件はなかったことにする?」


「いや、そのーあのー巫女としての体裁っていうか、面倒臭いっていうか…」


「つべこべ言わない!咲夜、2人をみっちり教育してやりなさい!」


「はいっ!」


有無を言わさず連行される霊夢と魔理沙。レミリアの部屋のドアがゆっくりと閉まる。


その時レミリアはニヤッと笑って言った。


「運命が動き出した…フフッ楽しみね…博麗霊夢…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「何でこんなことになったのぜ…」


「あんたが神社を壊したからでしょ」


「いや、わかってはいるんだが…」


ぼやく魔理沙。2人は今メイド服に着替えさせられて紅魔館の廊下の掃除を命じられている。


「ほら、ぼさっとしない!廊下はまだまだ続くのよ!」


サボっていると咲夜に怒られる。ついさっきまで見張っていたがようやく他の家事をしに行ったので喋ることができるようになった。


「霊夢…他の首脳のところに頼みに行った方がよかったんじゃないか?例えば永遠亭とかさあ」


「あそこは駄目よ。まだ治療費払ってないもん。行ったらまず治療費請求されるわ」


「払ってないの?!」


「とにかく首脳の中で一番経済的に余裕があるのは紅魔館よ。紫が言ってたから多分間違いないわ。それに…よく考えたら気になることもあるしね」


「?」


「ま、ちゃっちゃと家事なんか片付けましょ!とりあえず工事費のめどはたったんだし」


「そうだな!よーし頑張っちゃうぞー!」


「ところで…」


急に咲夜が戻ってきた。


「うわあ!びっくりしたのぜ!」


「どうやって紅魔館に入って来たの?美鈴が門番していたはずだけど…」


「あ?寝てたわよ?いつものように」


「ご報告ありがとう」


((あ、美鈴終わったな))


その数秒後。咲夜のお仕置きによる美鈴の悲鳴が紅魔館中に響き渡った。

【レミリア・スカーレット】種族:吸血鬼 能力:運命を操る程度の能力

幻想郷首脳。カリスマがある。多分。吸血鬼ではあるがなんとか生活習慣を朝型に直したらしい。異変を起こして霧を幻想郷にばら撒いたこともある。

【紅美鈴】種族:妖怪 能力:気を使う程度の能力

紅魔館の門番。よく居眠りをしては咲夜に怒られている。太極拳を使うことから中国の妖怪ではないかと言われている。


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