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全ては幻想郷のために  作者: ニャーゴ
紅魔の陰謀
7/32

霊夢は神社を失いました

本作品は『東方project』の二次創作です。原作に作者の発想、解釈を加えたものになります。その点ご了承ください。

ーあれから一週間後。


「おーい、霊夢ー、もう退院したって聞いたから来てやったぜー」


いつものごとく現れる魔理沙。


しかしいつもなら返事が来るはずなのだがない。


(あれ?永遠亭に行ったらもう出たって鈴仙に言われたのに…)


下を覗いて見ると鳥居に霊夢がいた。


「おーい、いるなら返事しろよー」


降下していく魔理沙。


「一体なーんでそこで突っ立ってんだよ」


「わ、私の神社が、、、」


「あー?え?!」


魔理沙が神社を見たとき愕然とした。


神社の祠には一週間前に霊夢がぶっ飛ばされた大きな穴が空いていた。


それは仕方ないとしても…


「「何で母家が無くなってるの?!」」


母家が跡形もなく消えさっていたのだ。


そしてあちこちで動き回る河童達。


「なーにやってくれてんのよ!!」


霊夢は完全にブチギレた。勢いよく走り出そうとしたがー


「危ないよーそこー」


上から次々と木材が落ちてくる。霊夢は慌てて避ける。


「よっ!霊夢退院したんだね!」


そう言って現れたのは河城にとり。幻想郷きっての技術者だ。


「…ここで何やってんの。まさか神社を解体しようとしてるんじゃないでしょうね!」


「誤解だよ〜霊夢。むしろ逆でさあ。今博麗神社を直そうとしてんの。君らが入院した次の日からね!」


「にしては全然直ってないじゃない。っていうかそもそも母家取り壊す必要あった?」


「?来た時にはもう母家なかったよ?そりゃ燃えカスぐらいならあったかもしれないけど」


「あ?」


「いやーそれにしても結構派手な喧嘩したんだねえ!なんかでっかいビームみたいなやつがさ、母家のみならずその支えになってた岩盤にまで到達してたんだよー!お陰で更地にするだけでも今日までかかったってワケさ」


「うん?」


霊夢は違和感を覚えた。


(確かあの陽炎とかいうやつはビームは一回しか撃ってない。しかも私に対してだから母家にあたるはずがない。じゃあ、一体誰が?あの時、、あ!)


魔理沙も気づいたようでそーっと霊夢から遠ざかろうとしていた。


「あんたかーっ!!」


そう、犯人は魔理沙だった。


あの最悪の日、体勢を崩した陽炎に対して魔理沙は「恋符『マスタースパーク』」を撃った。それを陽炎は躱した。その後、流れ弾ならぬ流れビームはあろうことか霊夢の棲家である母家に直撃したのだった。(闇の黎明「絶対的な絶望」参照)


「ご、ごめんなのぜ!あれは事故というか事件というか正当防衛というか…」


「どーしてくれちゃったのよ私の神社を…」


霊夢は言葉にもならない言葉を言っている。


「あーそうそう」


にとりが何か言いかける。


「何?」


「これ…直すの相当かかってるから上からの補助だけじゃ全然足りないんだよ。ある?金」


にとりからさらに追い討ちをかけられて茫然となる霊夢だった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「どーしよ、ほんとどーしよ」


「ほんとごめんよ、霊夢」


「ごめんで済んだら博麗の巫女はいらないわ」


「…」


とりあえずにとりには工事終わりまでにはなんとかすると言って一旦魔理沙の家まで引き揚げた。しかし工事はあと簡単な木造の家を建てるだけなので河童の技術力ならあと一週間もしたら出来上がってしまうだろう。それまでにはなんとか調達しなければならない。


「賽銭かき集めたらなんとかなるかしら…」


「0はいくら足しても0だぜ」


「この家も私の神社みたいにしたい?」


「冗談だぜ」


「にしてもほんと困ったわ…」


霊夢は窓の外の空をぼんやり見つめる。


「紫にもっと欲しいって頼めば?」


「駄目よ、今回の出費は予算を色々切り詰めてやっと捻出したものって言ってたし…。それにこれ以上迷惑はかけられないわ」


「じゃあ盗んじまえば?」


「常識って知ってる?」


「そっかあ博麗の巫女様だもんなぁ」


「当たり前でしょ」


「あーこうしてみると考えると博麗の巫女っていうのも窮屈なものだなあ。私なら紅魔館から魔導書盗んでくるみたいに盗んじゃうぜ?紫なんて親みたいなものなんだろ?」


「…それだ!」


「ん?盗む気になったか?」


「いや、そこじゃないわ。…紅魔館よ!」

【河城にとり】種族:河童 能力:水を操る程度の能力

幻想郷きっての技術者。人間のことを盟友のように思っているが技術と金にはがめつい。


なんか寝れなかったので続き書いてみました。

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