絶対的な絶望
本作品は『東方project』の二次創作です。原作に作者の発想、解釈を加えたものになります。その点ご了承ください。
「霊符『夢想封印・集』!」
先に仕掛けたのは霊夢だった。
霊夢から放たれた御札の弾幕が白く光って謎の女を襲う。
「どこ狙ってんだか」
軽く避ける。
「ではこちらから」
謎の女が弾幕を放とうとしたその時ー
「?!」
さっきの弾幕が急旋回し、謎の女に再び迫ってくる。
「こいつはいい」
何とか避けた。しかし
「体勢が崩れてるぜ!恋符『マスタースパーク』!」
魔理沙が畳み掛ける。
レーザービームが謎の女に当たるー
と思った次の瞬間、謎の女はニヤッと不敵に笑った。
「瞬達『テレポーテーション』」
謎の女から前後左右上下にクナイの弾幕が高速で飛んだ。そしてー
「い、いない?!」
消えてしまった。
「魔理沙、後ろ!」
謎の女はもう後ろにいた。
「さっきの弾幕はよかったぞ」
謎の女が誉めた。
「弾幕を避けたと思わせて油断させ、その弾幕が自身に戻ってくる軌道上にこの我を標準に合わせる。なかなかどうしていい代物だ。この我が相手でなければな!」
(もう術式がバレてるって?!)
霊夢は愕然とした。
「さっきの弾幕は何なのぜ?明らかに狙って撃ったものではない」
魔理沙が聞いた。
「そうだ。これは今は亡き部下の術式、いやそんなことはどうでもいい。これはな、弾幕はあまり関係ない。何なら撃たずともできる。問題はスペルカードの効果だ。その効果がとんでもなくいい。」
「もったいぶらずに言えよ。気が散るだろ」
どうやら魔理沙はマスタースパークが当たらなかったことに苛立っているようだ。
「ふふ、では教えてやる。効果は瞬間移動だ!」
「「は?!」」
瞬間移動。文字通りなら一瞬で位置を移動できる。弾幕を被弾すると敗北に近づくスペルカードルールにおいて完全にチートと言っても過言ではない。
「マジかよ…」
魔理沙が呆然とする。
「さっきまでの威勢はどうした?では改めてこちらからー瞬弾『バックトゥージアース』」
今度は空中に黒い立方体が合計6つ謎の女の前後左右上下に現れた。
「危ないッ!」
その空間から超高速としか言いようがないクナイの弾幕が射出された。
「夢符『二重結界』!」
霊夢は結界を張ってガードしたが…
「グワッ!」
魔理沙は被弾してしまった。
「くっそ〜!これでもくらえ!魔符『スターダストレヴァリエ』!」
四方八方に星型の弾幕が飛ぶ。
「接近戦は得意かな?」
一瞬で魔理沙の前に出てきた謎の女。
「なにおう!彗星『ブレイジング…
「瞬殺『デススパイラル』」
次の瞬間、魔理沙の身体は思いっきり蹴られ、宙を舞っていた。謎の女が瞬間移動で飛んだ先に移動しさらに蹴る。これを5秒間繰り返すシンプルな技だ。だからこそー
「うう…」
自由落下していく魔理沙。もう反撃する力もないようだ。
「魔理沙ー!」
叫ぶ霊夢。
「次は貴様だ。瞬槍『リベンジオンザゴット』」
謎の女がゆっくりと下に向けていた手を上げた。
黒い正方形が現れ、そこから黒いビームが出た。そしてそれは
「クッ…」
二重結界を貫いた。
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