首脳会議開始!
本作品は『東方project』の二次創作です。原作に作者の発想、解釈を加えたものになります。その点ご了承ください。
「ここで何してんだー?」
霊夢の後ろから声が聞こえた。
青ざめる霊夢達。
(まさかバレたのか…?)
霊夢が後ろを振り返ると…
「よっ!霊夢!サイキョーのあたいをおいて何してんだ!」
「なんだ、チルノかよ…」
魔理沙は安堵の声をあげる。
チルノは氷の妖精で、自分が幻想郷の中で一番強いと思っている妖精である。ただし、霊夢相手じゃ全く勝てない。
「すみません、チルノちゃんがどうしてもついていくんだって…」
そう言うのは大妖精。チルノの親友。妖精は一般に知能が低いとされるが、その割には知能が高い。
「ついていくって…よくここまで辿り着いたな」
「あたいはサイキョーだからな!」
「ただの運でしょ」
辛辣な霊夢である。
「兎に角、警備じゃなくてよかったわね…あ、首脳会議が始まるみたいよ。みんな静かに…バレたら面倒だから」
咲夜が声をかける。下の様子もだんだん静かになっていく。
「本日はお忙しい中、お集まり頂きありがとうございます。司会を務めさせて頂きます、八雲藍です。宜しくお願いします。」
藍が深々と頭を下げる。
拍手が起こる。
「では、出欠確認に移らせて頂きます。呼ばれた方はご起立願います。ー紅魔館当主、レミリア・スカーレット様」
レミリアが立つ。
「有用な議論にしましょう」
レミリアがそう言うと拍手が起こる。どうやらこれが慣例のようだ。
「白玉楼監督、西園寺幽々子様」
幽々子は怪我をしているためか、立たない。
「よろしくお願いしますわ」
同じく拍手が起こる。
「永遠亭主管、八意永琳様」
永琳はゆっくりと立ち上がる。
「より良い幻想郷にしましょう」
拍手が起こる。
「守矢神社代表、八坂神奈子様」
赤い服を着た神が立ち上がる。
「まさか博麗の巫女がこの場にいなくなるとはねえ…けちょんけちょんにしてあげよう」
あまり拍手が起こらない。ちょっと不満気に座る。
「ちょっと、霊夢」
魔理沙がささやく。
「あんな魑魅魍魎な会議にお前も参加してたの?」
「…そうよ」
「博麗の巫女って大変なんだなぁ」
「何を今更」
「地霊殿総督、古明地さとり様ーが本来参加されるはずではあるのですが、協定により代行の参加になっております。総督代行、火焔猫燐様」
猫耳の妖怪が慌てて立ち上がる。
「よっ、よろしくです」
拍手が上がる。
「協定って何?」
咲夜が聞いた。
「何かさとりの能力が会議をするにあたって不都合なんだって」
「へえ…」
「ま、ほんとの理由はただ首脳共が痛い腹を探られたくないからだけだろうけど」
霊夢がやれやれという感じで肩をすくめる。
「命蓮寺院主、聖白蓮様」
尼らしい妖怪が立ち上がる。
「罰しましょう、人も妖怪も平等なんですから」
拍手が起こる。
「堅物だな」
魔理沙がいう。
「堅物ね」
咲夜がいう。
「堅物よ」
霊夢もいう。
「おなかすいたな」
チルノは腹が減っている。
「神霊廟道士、豊聡耳神子様」
手に笏を持った道士が立ち上がる。
「まずは物事を俯瞰してからだぞ、聖」
拍手が上がる。
「レミリアよりもカリスマっぽくないか?」
「何てことを!」
「2人とも黙りなさい」
「そしてー首脳ではないのですが、本人たっての希望とのことでおいでになりました。是非曲直庁長官、四季映姫・ヤマザナドゥ様」
いかつい冠を被った小さな閻魔が立つ。
「巫女への裁きと聞いてきました。よろしく」
拍手が上がる。
「あのうるさい説教ヤローまで来てるのかよ…」
「いいじゃない。なかなか面白い会議になりそうよ」
「あなたの処罰についての会議なのに…」
咲夜はため息をつく。
「最後に首脳総代、八雲紫様」
重々しく立ち上がる。
「じっくり話し合いましょう。全ては幻想郷のために」
一番大きな拍手が起こる。
「わあ…紫さんカッコいい!」
大妖精が目を輝かせている。
「何が『全ては幻想郷のために』だ!カッコつけやがって!」
怒る魔理沙。
「以上になります。ではこれより会議を始めます」
首脳会議が始まった。
もはや今回初登場の登場人物多すぎて説明めんどくさいのでググってください。この作品は二次創作なのでキャラ説明はネットでいっぱい出てきます。(投げやり)
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