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全ては幻想郷のために  作者: ニャーゴ
沈黙の白玉楼
21/32

全面戦争

本作品は『東方project』の二次創作です。原作に作者の発想、解釈を加えたものになります。その点ご了承ください。

「もう博麗の巫女が来た…思ってたよりもずっと早かったね。こっちから動く必要がなくなって何より。」


緑の目をした先程の何者かが幽明結界の壁からぬっと出てきた。 (緑の目:「紫の闇とフランのイタズラ」参照)


「これで白玉楼での任務は完了!にしてもこんなのが本当に役に立つのかなあ?」


ポーンと盗品を上に放り投げる。それは手のひらサイズのクリスタル製の骸骨。通称クリスタル・スカル。幻想郷のものだからか、妖しく赤色に輝いている。


「ま、これでXXXXXの思う通りに事は運ぶんだからいいっか!幻想郷のためだもんね!」


落ちてきたクリスタル・スカルをキャッチする。真っ赤な血のついた咲夜のよりも平べったいナイフを袖に隠す。


「後はこの手紙をっと…よし!じゃあ行ってきます!」


霧に紛れ、ゆっくりと姿が消えていった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


結界を通り抜けることに成功した霊夢達に話は戻る。


「作戦通りに行くぞ、咲夜。もう後には引けない」(作戦:「操られる人形術師」参照)


「ええ、わかっているわ」


「では…かかれ!」


霊夢の号令と共に、一斉に白玉楼へと突っ込んだ。


白玉楼につながる階段を通り抜け、門まで行き着く。そして…


「散っ!」


咲夜は倉庫の方に。霊夢と魔理沙はそのまま母家へ突撃した。


「幽々子はいるかしら?!」


霊夢は勢いよく縁側に土足で上がり、啖呵を切る。


次の瞬間ー


斬撃が霊夢を掠める。


「おっと…活きのいい返答ね、妖夢」


奥から出てきたのは白玉楼専属の庭師兼剣術指南役、魂魄妖夢。


「幽々子様は留守にしておられます。留守を守るのも従者の務め。無礼者にはお帰り願おう!」


「にしては結構荒れているようだけど。何かあったんじゃない?」


霊夢は障子に目をやる。猫が開けたにしては大きすぎる穴。そして隅の方をよく見ると赤い。…血だ。


「…泥棒猫が入りましてね。少々手こずりました」


「ほーん、とんでもない猫ねえ。剣士であるあんたに後ろ傷を負わせるなんてねえ!」


「なっ…」


妖夢は確かに後ろ傷を負っていた。だが、包帯を巻いて服の下に隠していたので、バレないと思っていたのだが霊夢はあっさり見破った。


「武士の恥を晒すとは…いよいよ無礼千万!この白楼剣の錆にしてくれる!」


妖夢は二刀、白楼剣と楼観剣を二刀流に構える。


「ちょっと待ってくれ。霊夢、いくらなんでも喧嘩腰すぎる」


魔理沙が諌める。


「私達はただこの白玉楼で何が起こったのか知りたいだけだ。最近は世間が物騒になってきてるからな。白玉楼で異常なことが起こったらしいという情報は掴んでいる。それを素直に教えてくれれば…」


「駄目だ」


「なぜだ?紫にでも口封じされてるのか?」


「…関係ない。これは我々の問題だ。お帰り願おうか」


「思った通りね」


霊夢が陰陽玉を展開する。


「ならば仕方ない。…全面戦争よ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


一方その頃、咲夜は。


「幻世『ザ・ワールド』!…ない。ないわ」


かなり困惑していた。


「穴の開けられた倉庫何て…どこにもない!」


頭を抱える咲夜。


「もう直してしまったのかしら?いや、それなら直された部分と直されていない周りの違いで気づくはずだし…まだ見つけてない倉庫があるのかしら…?」


再び前を見る咲夜。


「もう少し探索してみましょう。何かわかるかもしれないし…幻世『ザ・ワールド』!」

【魂魄妖夢】種族:半人半霊 能力:剣術を扱う程度の能力

幽々子の従者。庭師とは言っているがほとんど家事全般をやっている。

【西園寺幽々子】種族:亡霊 能力:死を操る程度の能力

幻想郷首脳の一人。紫の親友。

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