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全ては幻想郷のために  作者: ニャーゴ
沈黙の白玉楼
17/32

マネキン分身大作戦

本作品は『東方project』の二次創作です。原作に作者の発想、解釈を加えたものになります。その点ご了承ください。

スキマから紫が博麗神社を覗く。


霊夢が縁側でお茶を注いでいる。魔理沙がその横で寝そべっている。咲夜がちゃぶ台に肘をついている。


(大丈夫そうね…)


紫がそっとスキマを閉じた。


その後、草むらから声が聞こえる。


「…さすが河童の技術ね。今度紅魔館の改築も頼んでみましょうか」


「ほら、上手くいったろ、霊夢。これで心おきなく離れられるぜ」


「ほんとにいいのかしら…あ、縁側にお茶溢してるじゃないの…」


「大丈夫だ、問題ない」


「問題しかないでしょうが」


実は神社にいるのはにとりお手製のマネキンである。魔理沙の作戦はマネキンを自分達と紫に誤認させている間に、白玉楼を調査するというものだった。いわば「マネキン分身作戦」である。


「よし、行こうぜ!疑惑でいっぱいの白玉楼に!」


「張り切っていうものじゃないわよ…それにしても紫を裏切ってまでやるべきことなのかしら…」


「何言ってんだ!これで紫の監視は大丈夫だろ!行くぞ!」


「うん…」


「行きましょうか」


3人は神社を出発した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「チルノちゃーん!どこいっちゃったのー?!」


「お、村人A発見だ。ちょっと情報収集しようぜ」


「村人Aって…なかなかひどいわね」


チルノを探している大妖精に近づく魔理沙。


「お、大妖精じゃないか。どうしたんだ?」


「あ、魔理沙さん!こんにちは!急なところすみませんなのですけれどチルノちゃんどこかで見ませんでしたか?」


「おう!見たぜ」


「本当ですか!?よかったです!」


((何言ってんのこいつ!!見てないだろ!!))


霊夢と咲夜は魔理沙を心の中でどつく。


「もちろん知ってるぜ。だがそれを知るには同等の情報が必要だ」


「同等じゃなかったら…」


「当然教えられないな!」


「ひいい!」


「じゃあ見合った情報を渡すことだぜ!」


(魔理沙が悪役に見えるのは気のせいかしら)


(奇遇ね。私もおんなじことを考えていたわ)


霊夢と咲夜がヒソヒソ呟く。


「うーん…これでどうでしょうか!新聞紙は逆さから読んでも新聞紙!」


「却下」


「えー!…じゃあチルノちゃんが最近麻婆豆腐を食べたこととか!」


「駄目だな」


「そんな!うーん…この前にとりさんが泡吹きながら川を流されてたとか…」


「…それはそれで気になるが駄目だ。白玉楼関連で何かないか?」


「えー?うーん…そういえば倉庫が半壊してましたね」


「倉庫が?」


「ええ、そうですよ」


「どんなふうに壊れてたの?」


霊夢が首を突っ込む。


「扉のところをズドンとぶち抜いた感じでしたが…あれ、魔理沙さんがやったんじゃないんですか?」


「するわけないだろ、そんなこと。…だがいい情報だな!気に入ったぜ」


「ふーん…さあ、交換ですよ!チルノちゃんはどこなんです?」


「ああ、それは…」


((どうするのよ!))


「…あっちにいたぜ!」


((テキトーなこと言いやがった!))


「あっちですね!わかりました!ありがとうございます!」


急いで飛んでいく大妖精。


「あのさ、魔理沙…」


「なんだよ、霊夢」


「あっちって言ったけど…結構まずいんじゃ?」


「あ…」


あっちと言って指差したのは神社の方向だったのだ。


「どーするのよ!バレちゃったら!」


「…まあ、どうにかなるだろ!妖精だし!」


「何その安心感…」


「とりあえず白玉楼に急ぎましょ」


咲夜がその場を取りまとめて先を急ぐことになった。

【大妖精】種族:妖精 能力:炎を操る程度の能力

チルノの親友。妖精は基本的に知能が低いが大妖精はそこそこあるらしい。


日付が変わるまでに間に合わなかった…クソお

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