プロローグ
本作品は『東方project』の二次創作です。原作に作者の発想、解釈を加えたものになります。その点ご了承ください。
「しっかし、、、ヤバいわね、これ」
博麗霊夢はそう呟いた。
それもそのはず。
霊夢は今博麗神社の祠にいる。「いる」という表現は少しおかしいかもしれない。正確には「敵の弾幕に被弾し、ぶっ飛び、祠の壁に突き刺さった」が正しい表現だ。
(服の色がなんか変ね…)
そっと服を撫でてみる。そして服の下の無機質な感触に気づく。
「ああ…」
どうやら祠の壁の板が胴を貫通してしまったらしい。服の色だと思っていたのは血の色のようだ。
(魔理沙はどこへ行ったのかしら…)
あたりを見渡してもどこにもいない。おそらくどこかでくたばったか逃げたのだろう。
まあ知ったとこでって話なのにねと自嘲してみる。
ズンズンと近づいてくる4人の敵の面を眺めても恐怖すら感じられない。痛みすらわからない。
それでも。それでも。それでも。
『これからはあなたが幻想郷を守っていくのよ、霊夢。』
そうだ。私は守らなきゃいけない。この幻想郷を。うっとおしい人間のためにも。めんどくさい妖怪の連中のためにも。あいつらはあいつらでいいやつなんだから。
霊夢が身を起こす。敵が止まる。次の瞬間、満身創痍の霊夢が叫んだ。
「全ては幻想郷のために!!」
【博麗霊夢】主人公。種族:人間 能力:主に空を飛ぶ程度の能力 二つ名:楽園の素敵な巫女
博麗の巫女として幻想郷内で妖怪と人間の勢力のバランスを保つ役割を持っており、いわば警察官のような職業である。仲間の助けもありながら今まで様々な異変と呼ばれるトラブルを強力な自身の力で解決してきた。つまり、博麗の巫女の敗北は幻想郷の崩壊を意味する。
初投稿になります。これから頑張っていきますのでよろしくお願いします。