序章
『金ないな...』
「バイト探さんとな」
この会話をなんど繰り返したことか、こんな会話を行っているのは高校からの付き合いで同じ大学に通っている友人、龍馬容姿はいいが、ちょっとぬけている。龍馬は自宅から電車で大学に通っている。
大学の近くのアパートを借りて生活している私には考えられない生活だ。
竜馬は、通学の時間でお小遣い稼ぎを行いたいと高校の時から言っていたが未だに現実かされていない。
「時代はアフェリエイトだ!大学在学中に自動で入ってくる収入形態をつくって俺は東京のタワマンに住むんだ。」
高校から行っているが未だにアフェリエイトを始められていない。最近ようやくレンタルサーバーの契約をしたようだ。そのレンタルサーバーもアカウントの誤記入で停止されている。正直ちょっとおバカだが、本当に行動し始めたらどうなるかわからないのが面白いところだ。
私は高校時代成績は上位だったが高校が底辺高だったため誇らしいものでもない。大学には推薦で入れ、学費の免除を受けており奨学金で生活している。アパートを真という友人と二人で一緒に暮らしている。正直バイトをしないとピンチであるのだが、やる気が出ない。バイトを龍馬と二人で探してみてもあれこれ理由をつけて応募すらしない。いざ応募してみると想定勤務時間が短すぎて見事に面接で落ちた。
一緒に暮らしている真も高校からの付き合いで同じ大学に通っている。これまた容姿が良い。今はワクチン接種の、副作用で寝込んでいる。
こんな大学生の何気ない日常生活を記録していこうと思う。