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詩集「七夜詩篇」

静寂 -silent-

作者: 詩月 七夜

空に銀の灯ほしのひかり


風に吹かれてめくれていく


黒い夜のとばり


流れて揺れてたなびいていく


天球に天の川ひかりのかわ


地表にはひとり


歌うのは礼賛の言葉いのり


だけど硬い凍気に意味を失うくだかれていく


誰かいないか熱を求めるみまわすけれど


どこまでも広がる大地ちきゅうには


私以外の生命だれかの鼓動がない


冷たい大気うみに漂う孤独の舟


あしたを夢見て帆を上げるけれど


地平ゆくてを覆う闇夜の壁


私は夜明け前のこの世界ばしょ


慟哭なきごえだけで生を主張した



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― 新着の感想 ―
[一言] 背景演出もさることながら言葉選びが見事です。 いやはや、素晴らしく美しいです。 脱帽です!
[良い点] 孤独な舟――ノアに一人で乗っているような情景、孤独という寂しさの遭難。 冬山で遭難したら、似た絶望の闇を味わいそうだと思いました。
[一言] 真っ暗で先の見えない場に投げ出された不安と恐怖。 遭難してしまったのですね。 それでも帆をあげる意思があるのなら、きっとどこかにたどり着くと信じたいです。 暗喩とするなら、人生に迷う若者…
2018/12/02 21:43 退会済み
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