バイクに乗っていて思う、思った事。
友人や周りの環境から影響を受け乗り始めたバイク。自転車もバイクと呼ぶらしいけど日本ではオートバイ(オートバイク)をバイクと呼ぶのが一般的だと思うし私もバイクと呼ぶ。
たまに単車と言っていた気がするけど、族車っぽい言い方の気がしたのであまり使わなかった。実際には側車付きのバイクから側車を外した単体のバイクを単車と呼んでいるらしい。
「風を受けて走るバイクって気持ちがいいでしょ」
バイクに乗らない人はそういう印象を持つ人が多い。「風」と言うとなんとなく格好いいが、実際にはある程度のスピードでゆったりした服を着て走ればバタバタとものすごい音ではためき、それが結構耳障りだったりするし、痛いという程ではないけれども血行が良くなるくらいに肌に当たる。
夏は凄く暑くて冬は凄く寒い乗り物で春と秋が無く、冬からいきなり夏の気温、夏からいきなり寒い気温といった年もある。風が気持ちがいい時期は実は少ない。
上からはじりじりと肌を焼くような太陽が。下からはアスファルトからの照り返しで焼かれる感覚を覚え、車からの熱も合わさっての熱風の中を走るような夏の期間。
容赦なく冷やされ続け、指や爪先は感覚が無くなりそうになり、ヘルメットの中では気付かぬうちに鼻水や涎が垂れ始め、手首や裾、首スジに隙間があれば容赦なく冷気が入り込む冬の期間。
バチバチと音を立て、薄着では痛いと感じる程の雨天の高速道路。
泊まりでロングツーリングにでも行けば体のあちこち痛くなり始め、「もう電車で帰りたい」と思う。しかし次の日にはそんな思いもケロリと忘れてバイクに乗る。そういった事を繰り返し乗り続ける。
夏冬の文句を言ってはいるがこんな事もある。
緑が多い場所や高地を走ると肌で清々しさを感じる――清々しすぎて鳥肌が立つような時もあるけど。
真夏でも未明の時間なら春秋よりも快適だったりする――正午過ぎれば酷暑であるけれど。
真冬には太陽の暖かさに有り難味、恵みを感じる――太陽が無いと極寒を感じるけど。
トンネルに入ると一気に暖かさを感じてホッとする瞬間がある――トンネルを出ると極寒がじわじわ戻り始めるけど。
右手で、アクセルとブレーキ操作。
左手で、クラッチとウインカー操作。
右足で、後輪ブレーキ。
左足で、ギアチェンジ。
本当かどうかは知らないが、そういったクラッチ操作を要するバイクに乗っている場合には両手両足を使うという事で脳が活性化される、認知症になりにくいなんて話を聞いたことがあるような無いような。
視点の違いはあっても、車もバイクも見ている景色は同じはずなのに違う物のように錯覚する。
私はいつまでバイクに乗っていられるだろうか。
2019年 12月08日2版句読点多すぎた
2018年 09月13日初版