表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

黒い読み聞かせ③「ブチ切れる青筋アゲハ」

挿絵(By みてみん)


 あるところに

 モンシロチョウがいました。

 お花にとまってみつを吸っていました。


 そこへ

 アオスジ(青筋)アゲハがやってきました。


 モンシロチョウは、迷惑そうに

「ちょっ。ここは今、ボクが蜜を吸ってるんだけど。

 君は、別のお花を探してくんないかな~」


 それを聞いた、

 アオスジアゲハの血管が、ブチ切れました。


「てめ、タメぐちきいてんじゃねえよ。あ?

 おらおら。さっさと、向こう行きな。


 ん? 

 てか。てめ、モンシロチョウじゃね?

 ぷっ、紋付もんつきなの? バカなの? 死ぬの?


 くくっ。

 モンシロチョウ、じゃなくて

 もう死ねチョウ、ってか?」


 モンシロチョウは

 ガクブル、涙目なみだめになりました。


「わ、わかりました。行きますよ~

 そ、そんなに青筋あおすじ立てて

 怒らなくてもいいじゃないですかぁ」


 おなかの空いていた、モンシロチョウは、

 あきらめて、ヒラヒラと逃げていきました。


 アオスジアゲハは、


「他人の不幸は蜜の味、ってか?」


 勝ちほこったように笑いました。


 アオスジアゲハは、

 そうやって、来る日も来る日もブチ切れて、

 いろんなところで、くだを巻きながら

 おなかいっぱい、蜜を吸いました、とさ。


 めでたし、めでたし。



(了)


最初から青筋立ててるんだもん。

そりゃあ怖ええよ。ʕ-ܫ-;ʔ


「黒い読み聞かせ」シリーズ

①虐げられたシイタケ

②微塵も反省しないミジンコ

③ブチきれる青筋アゲハ


以後、どんどん続きます。お子様への読み聞かせにどうぞ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] この黒い読み聞かせシリーズは最初に可愛らしい絵がつくのが良いですねー。 癒されます。 このシリーズを子供に読み聞かせてる親を想像するとシュールで笑えますね(笑)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ