自己紹介
「そういえば、まだきちんとした自己紹介がまだでしたね。」
私達は今、私の家のリビングにいる。
「私の名前はアリサ。この村の人々の手助けをさせてもらっています。」
そういうと、勇者がいきなり立ち上がった。
「俺の名前はカインだ。よろしく、アリサ。」
カインは私の手を握り上下にブンブンと振った。
「はっ。しれっと美人さんと手を握りやがって・・・。俺はダリル。」
声のした方を向くとさっきの槍を持った男がいた。
「じゃあ次は俺だな!俺はジルだ!よろしくな嬢ちゃん!」
次は少し暑苦しそうな男が言った。
筋肉の付き方や装備から考えるに恐らく武闘家だろう。
「次はウチやな!ウチはユーリ。踊り子やってるで!よろしゅうな!」
聞いたことのない話し方だったので少し戸惑った。
ユーリと言った彼女は動きやすそうな軽装で色んな所が露出していた。
「・・・私はリリィです・・・・・・。」
最後の一人、彼女はそれっきり一言も発さなかった。
「リリィは普段から無口なんだ。別に警戒しているとかそういう訳じゃないから安心して。」
そう言ってカインはリリィの肩を寄せた。
リリィの顔が若干だが、赤くなった。