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勇者様御一行
ある日、見知らぬ五人組が私の元へ現れた。
村の人達によると勇者様御一行らしい。
「魔王討伐のため修行していたところ、近くの集落で貴方様のことを耳にしたので来ました。」
「それはそれは、わざわざありがとうございます!」
この人達はわざわざここまで私に会いに来てくれたらしい。
嬉しかった。
「いやはや、噂通りの美人さんですねぇ。」
次に口を開いたのは勇者の隣にいた槍を持った男だった。
噂では私はどんな人だと言われてるのか気になったが、とりあえず笑顔でスルーした。
「この村に宿ってありますか?しばらくこの村に滞在したいのですが。」
勇者様御一行はしばらくこの村にいるつもりらしい。
「すみません。普段は旅人が来る事なんて無いので宿はありません・・・。あ、もしよければ私の家に泊まりませんか?空き部屋は沢山あるので。」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
こうして勇者達はしばらくの間、私の家に泊まることになった。