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こんな現実、妄想であってほしい。それか夢であってほしいと願う。


うめくらげです。

次話で

好きで嫌いな僕の村上さんは終わりです。

まだまだ伏線ありすぎます。

しかし、十何話にもなってしまい

見づらいので、以前お話しした形式をとろうかと。

それでは、第十二話、よければどうぞ。





七月五日・天気・快晴




彼女の瞳に真っ赤な夕焼けが反射する。


僕は、ぼぅと立ちつくして、失ったもののカタチをようやく理解した。


ウィルソン、僕の家族は生まれて死んで、また生まれて、また死んだ。

そもそも生まれたくなかっただろうに。

二度も生みおとされて、二度も苦しんだ。

それを、どう責めればいい。

好き勝手にふりまわして、ゆるせない。こう、怒ればいいのか。

彼女は願いを叶えて願いがなくなってしまったと告げた。

それは、僕のためにしてくれたことなのに、自己満足ではないのに、責めるのか。

けれど彼女は願いを忘れて、ウィルソンを殺した。

僕は苦しんで、思い出に蓋をしたのに蓋をこじ開けてめちゃくちゃにしたのだ。

いますぐ怒るべきなのだろう。

でなければ、彼女は報われない。

こんなに泣いているのだから。

村上さんは涙も拭わずに、ひたすら泣いていた。

なぜ泣いているのかも分からずに。

「あたし、なんであんたを助けたかったのかな……わかんない、でも、殺したのはあたしなの」

願いの内容を、少しだけ覚えている。ほんの少し。その他の願いは、なにひとつ覚えていなかった。

なぜ、願ったのかも。

「なにも分からないの、でも、殺したのよ……誰かを」

話している最中にも願いの内容は消えていくのか、 村上さんは徐々に、言葉をおぼろげにしか話せなくなっていった。

やがて、この涙すら乾くのだろう。

そう思うと。

人生で、これほどまでのことを感じたことがない。

そんな、怒りに震えた。

「ごめんね」

僕は、そっと村上さんの頬にふれた。

冷えきった肌に、焦点の定まらない眼差し。

この子をこんなにしたのは。


あの少女だ。




「僕が、たすけてあげるからね」



村上さんは涙をながさなくなる。



そのかわりに、いぶかしがって僕の顔を見つめていた。














短くしました。

さて、最終話にむけて

iPhoneが壊れるまで文字数をうちますよ。

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