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そんな日常、とりたてて好きでもない。けれど非現実は嫌だ。

うめくらげです。

三点リーダーのかわりに…を使っています。

iPhoneでかいているので……泣きます。

アクセスしてくださった、みなさまには

お気軽に過度な期待なく、お読みくださることをお願いします。

期待なんてしないか! だよね!


僕は、いま、村上さんという少女に恋をしている。

学年は一緒。高校二年生。

けれど、彼女と僕とでは雲泥の差があった。そう、まさしく汚泥と晴天の雲、それほどにちがう。僕は鬱屈で根暗な取り柄なしの弱虫。彼女は五月晴れも恥ずかしがるような、満点の笑顔と涼しい髪先、柔らかな視線。比べることすらおかしいほどだった。

すごく好き。

ときおり見せる悲しげな表情も好き。

もう、全て好きなのかと錯覚してしまうほど。


だけど、夢幻がとけてしまうほどに。


どうしても嫌いなところがあった。


それが、いまの彼女である。

「うしおとこ、牛男。あなたいいかげんキリキリ歩きなさいよ、あたしをバカにしてるの」

「と、言われても僕の歩調が村上さんに迷惑をかけているかと問われれば答えは否なわけでそもそも牛男だけど僕は潮のうしおなわけで」

「ぶちぶちウルサイ、黙んなさい」

そう言われれば、黙るほかない。しゃべる理由がないのだから。

彼女は邪魔だと言わんばかりなのに、僕の後ろにぴたりと貼りついて歩く。そして、このお小言。


大嫌い。

こういう意味不明で、じつに女性的な構いかたをする村上さんが大嫌いだ。

またもや例えるならば、害虫。

それも脂ぎっている、黒い、あの害虫だ。

そのレベルで嫌い。もはや嫌悪感すらいだけない、DNA、染色体にすり込まれている嫌悪感。

いつも、こんなふうに構ってくるから冷たく接する。なのでクラスメイトのみんなは僕が村上さんを嫌っていると思っているのだった。

「牛男、なにほうけてんのよ」

「しばらく黙ってほしい。あと、どこか遠くへ行ってほしい」

「なにそれ!」

怒り顏はかわいい。

僕が好きな村上さんだ。

「もう、構ってあげないから。この根暗男」

「お願いした覚えない。あと声が大きい」

村上さんは、カッとなって僕に平手打ちをしてから、自分のクラスへ消えて行った。昼休みがそろそろ終わるのと、僕に飽きたから。

僕はしばらく寝転んだまま、頬に感じる熱い痛みと戦う。

「ウシオー。無事かよ、おい」

僕の首をもたげて、赤坂くんが問う。

赤坂くんは、漫画の主人公みたいな子だ。そこそこな顔立ちに、なぜか女子からの人気が高くて変に口が悪い。そんな少年。彼の周りではトラブルが多くて、何故か入院したりもたびたびで。

僕がおもうに、彼は主人公なのだと思う。そしてぼくが通行人A。なかなかにいい配役だ。

そんなことをつらつらと思っていると、

「返事しろよ、そこのキミョウキテレツくん」

「はーい」

「じゃなくて、無事かの返事しろよ」

「はい」

「だから、これの返事と前の返事」

「ごめん。無事です、の、はいってこと」

あぁ、そういうこと。と、赤坂くんはうなだれた。

彼のどくとくな言いまわしが好きだ。

朝ご飯を食べてるだけなのに、「俺は、いま朝に必要とするエネルギーを三分の一まで食べたところだ。要件を早く伝えろ」とか言う。

僕よりも体格のいい男の人にかわいいとは言わないけれど、好きなところのひとつ。

赤坂くんは僕の腕を引っ張って起こしてくれると、制服についたホコリをはらってくれた。

「まったくよ、いじめっ子に構われて大変だな」

村上さんは学校いち素行が悪い。

ひどいイジメに大きなピアス、染髪はないけれど制服を胸が見えるギリギリまで着くずしたりと、ひどい有様だった。

いまでは心境の変化からかピアスと着くずしはないけれど、イジメは続行中である。

ちなみに、僕の履いている上履きに 死ね と落書きしたのも彼女。死ね上履きを履いて、授業を受けている。

「やがて僕が女の子に蹴りを入れたら、僕のことを叱ってね、赤坂くん」

「けっこう溜まってんなぁ」


そう。

こんなふうに、高校生活を三年間浪費するつもりだった。

くだらないことに打ち興じて、将来の役にもたたないのに軽音楽部に血迷って入ってみたり、そんなこんなで卒業するもくろみだったのに。




まさか、あんなことになるとは考えもしなかったや。





これから、培ったギャグセンスで笑をとりに行きます。

ええ、笑いのセンスなどありませんが。

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