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普通が一番

ある時、青年とランチをしてる時に私が赤ワインをこぼして服が汚れてしまった。丁度白いワンピースを着ていたので、ワインのシミはとても目立った。


「家近くだから家においでよ。」

青年は言った。

「これじゃ恰好わるいわね。行っても大丈夫?」

私は青年の家に行くことにした。


すると青年はお城に入って行った。門番の人達が敬礼している。

私は最初、彼はこのお城で働いている人なのかなと思った。


彼は召使いの女性に私の着ている服の洗濯と着替えを頼んだ。

「王子、かしこまりました。」

とメイドが言った。


あれ?もしかして・・いやそんなことは・・・

なんと青年はこの国の王子様だった。


「ついでだから僕の父と母を紹介するよ。」

と王子に言われてそのまま挨拶することになった。


「お父様、この前話していたマリアです。」

「お初にお目に掛かります。マリアと申します。」

私は急にこんな展開になってとても緊張していた。


「この場で言うのはずるいかもしれないけど、マリア、結婚を前提に付き合ってくれないか?」

「・・・」

私は驚きと緊張で声が出なかった。

うなずくことしかできなかった。


そして私たちは結婚することになった。


彼は次男なので王位は長男が継承する。

しかも、私たちは同居する必要はなく、少し離れた場所にあるお城に住むことになった。

お妃になると公務も忙しく責任も重くなる。私はお姫様になることだけを考えていたが、公務となると私には荷が重すぎる。良家のお嬢様が適任だ。


でも次男の嫁は気楽でとてものんびりとした生活が送れる。

そして何よりナチュラル王子に何も気を遣う必要がなかった。ありのままの私で過ごせるのだ。王子もありのままをさらけ出してくれる私に惹かれたようだった。


やっぱり普通が一番だな~と私はつくづく思った。

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