詩 魔女の筒の中の蝶の世界
同じ場所をくるくる舞っているね
ずっとそこでくるくる回っているね
筒の中に入れられた金の蝶 銀の蝶
とても 綺麗で目を楽しませる
けれども 蝶は退屈そうで
筒の外ばかり 目をむけて
あちらが良いとはばたきたがる
ひら ひらり
ふわ ふわり
それだけ仲が良いのなら
永久に二人で遊べば良い
誰も要らぬと知れば良い
私はただただ眺めるだけ
その様を外で眺めるだけ
他の蝶など要らぬと知り
外の世界など要らぬと分かるがよい
正しき方は魔女の法
縛る世界は 理想郷
蝶のための 理想郷




