4 第二王女の侍女頭
太陽が中天に差し掛かる昼時。執務室にいまだ戻らぬ主人をメイドが訝しむより先に、ダリアは作業の手を止めて自分の文机へと向かった。
「……やはり、こうなってしまうのですのね」
「ダリア様?」
「いいえ、何でもありませんわ」
素早く書状をしたためて丁寧に封をし、サッと席を立つ。
「イベリス王女様のお戻りが少々遅いようですので探してまいります」
「え?……確かにもう二時間近く経ちますね。ですが王女殿下はいつも働きすぎですし……」
「そうですわ。たまにはゆっくり羽を伸ばさせて差し上げては?」
「そうやって甘やかす者が多いから、わたくしくらいは厳しくするようにとマーヤ様に厳しく言いつけられておりますの」
そう言って微笑むダリアに、メイド達は苦笑して頷いた。マーヤは引退する直前まで言っていたのだ。王女様には厳しくすべき。少し目を離すとおかしなことばかりしでかすから、仕事で縛り付けるくらいがちょうど良いと。イベリスが不真面目だとは思わないものの、確かに彼女は気付けば妙な事件に巻き込まれて国を揺るがす騒動になることも多いので、メイド達はマーヤの言葉を否定できないでいる。
「では、少し席を外します。メリッサ、招待状の返信の準備を進めておいてください。その他の書類の仕分けも頼みます」
「はい」
「リリー、紅蓮国の使者を隣の応接室へお招きしてください。頼まねばならないことを思い出しました」
「かしこまりました」
「エニスはわたくしの供をお願いします」
「承知しましたわ」
休憩から戻って来たばかりのエニスを連れて、いつものように優雅な足取りでダリアは部屋を出る。しかし、扉が閉まると同時に足を速めた。
「……どうなさいましたの?ダリア」
驚きつつもぴったりついてきたエニスは、ダリアの顔を見て目を見張った。珍しく余裕のない表情をしていたからだ。
「エニス。貴女も城内の気配はいくらか探れるのでしたね?」
「ええ……ダリアに禁じられてからは極力避けていますし、憎らしいことにアルベルトほどではございませんけれど」
「禁を解きます。イベリス王女様、アルベルト、コリー、いずれかの気配を探ってください」
「コリー?」
「わたくしの予想が確かなら、誰の気配もないと思いますわ」
「そんな、まさか……!」
エニスは焦ったように視線をさまよわせる。しかしその顔色は見る間に悪くなっていく。
「そん……どうして……いえ、私の能力の外にいる可能性も……」
「イベリス王女様はご休憩で自分の宮から出ることはありません。どなたかから急な呼び出しがあったとしても必ず部屋に言付けを出してくださるはず。連絡もなく宮の中にいらっしゃらないとあれば、その時点で異常事態なのですよ」
「そんな……私が眠っていたりせずにお傍についていたら……!」
「いいえ。貴女がついていても同じだったでしょう。アルベルトなら貴女を排してから事に及んだはずです」
「っ……あの男が何か!?やはり殺しておくべきでした!」
歯をむき出しにして怒りを隠さないエニスに、ダリアは首を振った。
「まだわたくしの憶測の域を出ませんし、もしその予想通りだったとすれば……わたくしにも非がありますわ」
「ダリアに何の非があると言うのです」
「アルベルトの……信頼を得られなかった」
キュッと目を細め、ダリアは唇を噛む。
イベリスは知らないことではあるが、ダリアはアルベルトの正体も、ルアーと同一人物であることも、とうに知っていた。イベリスの恋人としてどうかと思ったことは数えきれないし、恋人で居たいのなら相応しい身の振り方をしてほしいと働きかけたこともあった。しかし結果は推して知るべしである。
イベリスはトラブルメーカーのように扱われているが、その実トラブルの大半はアルベルトが持ち込んでいる。しかしそれでも何だかんだでイベリスはアルベルトの隣で幸せそうに笑っているし、この危険な男を御せるのはイベリスくらいだと諦めたものだ。
出会って間もない頃はアルベルトに淡い恋心を抱いたこともあったが、今やダリアにとっては遠い過去。思い出すにも恥ずかしいような腹立たしいような、誰にも知られたくない黒歴史だ。正直なところ現在の評価としてはアルベルトは異性としてはあり得ないし、イベリスの趣味はあまり良くないとも思う。
しかし、しかしだ。イベリスを大切にしていることだけは信じられた。それでいて彼がイベリスの望むような婚姻に踏み切らないのも、面倒くさがっているだけではなく、何か懸念があるのだろうということも察していた。アルベルトから相談を受けたことなど無い。彼がダリアに対して置いている信とはあくまで従者同士のものであって、個人的な繋がりはほとんど無いに等しい。
けれども……今回に関しては、従者同士としても信頼され切っていなかったのだと、思い知ってしまった。
「あの男の信頼?一体どういうことです?」
「……エニスはイベリス王女様の異変に気付いていましたか?」
「異変……」
エニスはしばらく考え込んだ後、ハッと気づいたように顔を上げました。
「あの男がまたご無理をさせたようで、寝起きはお体が辛そうでした!」
「……そういうことを聞いているのではありません。口を慎みなさい」
ダリアに叱られて、エニスはしゅんとしながら「違いますの……?」と呟く。
「そうですか……では、昨晩はエニスが護衛をしていたわけではないのですね」
「そうですね……口惜しいことです」
「アルベルトにも困ったものです……では昨晩から今朝にかけて、アルベルトの様子がおかしかったということは?」
「うーん……?……しいて言うなら、いつもは朝になればすぐに部屋を出て行くはずなのに、今朝はしばらくイベリス様を見つめていましたね」
「……なるほど。では寝ている間に……」
ダリアは小さく頷いた。エニスは詳細を尋ねようとしたが、ダリアが向かっている先に気付いて別の問いかけが口をついた。
「ダリア様……一体どちらへ……まさか」
「決まっています。事態は一刻を争うのです」
ダリアが真っすぐ向かったのは、国王が暮らす本宮殿。門の前に立っている二人の騎士はダリアの姿を認めると、居住まいを正して礼を取った。
「スパティフィラム辺境伯令嬢。緊急ですか」
赤髪の騎士がダリアに声をかける。彼とは顔見知りだ。ダリアのことをよく知っている。先ぶれも無くダリア自身がこの場所に足を運ぶ意味を察してくれる、有難い相手だった。コクリと頷き手紙を差し出すと、すぐにそれを受け取って彼は宮殿内へと足早に駆けていった。もう一人の騎士は突然の出来事に訝し気な顔をしつつも、黙ってその場を守っている。
「お仕事のお邪魔をして申し訳ございません」
ダリアの謝罪には目礼で返された。おそらくそう待たされずに何らかの返答が得られるはずだ。そわそわするエニスを窘めながら待つこと五分。さきほどの騎士が戻ってきた。
「陛下がお会いするとのことです。こちらへ」
思わず口角が上がる。さすがは陛下、と内心で讃えて、ダリアは門の内へと足を踏み入れた。
◆
買い物を終え、小屋に戻る。物音ひとつ立てずに戻った為か、イベリスはアルベルトの存在に気付いていないようだった。目隠しをしたままじっと小屋の片隅に座っている美女。いつものイベリスならば、きっとアルベルトが出かけたのを確認すればこっそり目隠しを外したりもするだろう。しかしコリーから聞いたところによると、愚直にアルベルトの言いつけを守ってこのままで過ごしていたようだ。そんな些細な行動の違いが、アルベルトを苛立たせる。
「……食料を調達してきました」
「っアルベルト」
そう声をかけただけで、目隠しをしたその顔に喜色が浮かぶ。誘拐してからこっち、素っ気ない態度をとっている自覚はある。あえてと言うよりは素直に振舞った結果そうなっているのだが、挫ける様子のない偽イベリスに、アルベルトは真逆の苦い表情になった。
「あなたにとっては粗食でしょうが、毒でないことは保証しますので腹に入れてください」
「大丈夫です。どんな食事でも構いませんわ」
「……イベリスならそうは言わないでしょうね」
「それは……以前のわたくしは、少し我がままだったかもしれませんわね」
自分は違うのだと言いたげな言葉を、鼻で笑い飛ばす。
「そうでしょうか?生まれた時から良いものを食べていれば、低品質の食事が口や体に合わないのは当たり前のことです。ましてやこうして僕の勝手で連れ出されたのですから、イベリスならば当然のように文句を言いますよ」
「そんな……あら、これは……どうやって食べるのでしょう?」
とりあえずパンを渡したのだが、目隠しをしたままでは何かすら分からないようで鼻に近づけて匂いを嗅いでいる。柔らかいパンしか食べたことがないはずだから当然だ。庶民が食べる日持ちのする固いパンなど生れて初めて手に取っただろう。
「それはパンです。ちぎって食べてください。水が欲しければ言ってください」
「パン……?ですか?これが……」
戸惑いながらなんとかちぎろうと悪戦苦闘する姿に、ひっそりを溜息をつく。どんな食事でもいいなどとよく言えたものだ。他の食事がどんなものかも知らないくせに。
イベリスはおそらく、ある程度は知っている。まずいもの、傷んでいる物がどういうものなのかは知っているようだった。おそらくは前世でそういった食べ物に触れたことがあるだろう。だからこそ、そのイベリスがどんな食事でもいいと口にしたなら相応の覚悟を感じただろう。偽イベリスの、なんの重みも無い言葉とは違って。
冷めた目で眺めるアルベルトの前で、イベリスは意を決したようにパンにかじりついた。手でちぎるのを諦めて、口で直接。幼い頃から厳しくマナーを仕込まれた王女にはあるまじき食べ方である。それでもその小さな一口では食いちぎることすら難しいらしく、一分くらいの時間をかけてようやくイベリスはパンを口に入れた。
アルベルトが見守る中、キュッと口を堅くさせながらもイベリスはなんとかその一口を咀嚼して飲み込む。その何とも言えない表情からは、明らかにマズイという感情が漏れ出ていた。
「……水は?」
「……いただきますわ」
どこかまだ口をもごもごさせているイベリスに、アルベルトは木製の水筒に入った水を渡す。
「……ええと、これはコップですの?」
「上の蓋をあけてください。携帯用の水です」
「ああ!野営の時に使ったことがありましたわね」
心得たというようにイベリスは蓋を開けて水を飲んだ。本来のイベリスとアルベルトは、これまでに何度か旅をしている。その時には食事こそもう少しマシなものだったが、水筒くらいは使ったことがあった。
しかしその記憶は、このイベリスのものではない。自分の恋人の記憶を全く別の人間が盗み取ったかのような、言いようのない不快感を覚えてアルベルトは視線をそらした。
「あの、アルベルト」
「……なんです?」
手のひらサイズのパンを物凄く長い時間をかけてなんとか食べきったイベリスは、疲れた顎に触れながら口を開いた。
「どうして、城を出たのですか?」
「……どうもこうも……」
青い瞳が遠くを見つめる。もしあのまま城に留まったとしてどうなるというのだろうか。偽物のイベリスが本当のイベリスの生活を侵食していく様をまざまざと見せつけられるだけだ。そしていつかこの偽物のイベリスがアルベルトの正体を告発すれば、面倒なことにもなっただろう。
しかし、アルベルトが口にしたのは一言だった。
「……あなたが……城にいるべきではないと思ったので」
「わたくし?」
「偽物がいて良い場所ではないのです。あそこは」
素っ気ない返事に、イベリスがゆっくり俯く。いい加減こたえただろうか。嫌になって、本当のイベリスを返してはくれないだろうか。そんなアルベルトの思惑に反して、再び顔を上げたイベリスの表情は明るかった。
「分かりました。ではこれからはこの地で、新しい生活を送りましょう」
「正気ですか?」
思わずそんな言葉が滑り出た。用を足すにも苦労する、隙間風が通る小屋。ほとんど目隠しをして過ごしている彼女は気付いていないのかもしれないが、床や壁には小さな虫もいる。さすがに害になりそうな虫は気付き次第排除しているが、とても王女を過ごさせる場所ではない。藁のベッドくらいはあるが、そのシーツも酷い汚れ具合で、さすがに街で新しいシーツと枕くらいは買ってきた。
品物は龍脈を通して幻影から門外の本体へ送っているので、あまり大きな物は調達できない。上等なベッドや家具類は手に入れられないのだ。
「アルベルトが傍にいてくれるのなら、それで良いのです」
柔らかく、弾んだ声。真っすぐ向けられる愛情に……アルベルトは顔を歪めた。
アルベルトにとって今のイベリスは他人である。愛しい恋人の体を乗っ取ったよく知らない誰か。そんな存在が、まるでこれまで積み重ねてきた何かがあるような口ぶりで情を向けてくるのだから、ただただ気味が悪い。
「……何度も言いますが、僕はあなたのことはよく知りませんし、愛しているのは貴女ではありません」
「すぐに理解してもらえないことはわかりました。時間をかけて、受け入れてもらえるように頑張りますわ」
言葉が通じない。元のイベリスと今のイベリスは別人だ。しかしそう断言はしても、具体的にどこがと聞かれれば、きっとアルベルトは口ごもる。前世の記憶、言動、細かい違いならいくらでも上げられるだろう。しかしアルベルトにとって本物のイベリスも、年月とともに考えや言動は変わっていくし、前世の記憶は薄れていっている。今のイベリスにも前世の記憶が残っているのなら、ますます違いは少なくなるだろう。
自分が彼女のどこを愛しているのかは分からない。彼女から何が欠けて、何が増えて、何をどうしたらこの感情が変わるのか、考えたことは無かった。きっと体のどのパーツが欠けたとしても微塵も変わりはしないのだろう。彼女が自分のことを忘れたとしても同様だ。しかし、これは違う。
彼女は自分のことを覚えている。変わらず自分のことを愛しているという。だというのに。
「……お前は……イベリスじゃない」
思わず零れ落ちた言葉は本心だった。
「……わたくしはイベリスです」
か細い声が泣きそうに歪んでも、アルベルトの胸は少しも痛まない。これが全ての答えだとも思う。
「違う」
「違いません。わたくしは……ずっとあなたの傍にいた。あなたを愛して、愛されてきた。その感情も記憶も、一つも偽りなど無い事実です!」
「だとしても!」
その瞳の色も、髪の一筋まで。余すところなく知っていたはずの彼女の体が、別人のように見える。これは言い知れない不快感だった。
「アル!わたくしは貴方を愛しています!」
知ったことか。イベリス以外の人間にいくら愛を囁かれても、気持ちは少しも動かない。そう再確認したアルベルトはそのまま黙って小屋を後にした。音も無く掻き消えたその姿に気付かず、イベリスはなおも何か話していたが、彼の耳に入ることは無かった。
◆
あなたが羨ましい、と彼女は言った。自分だってイベリスなのに、どうして彼は受け入れてくれないのか、と涙をこぼした。
あなたはイベリスだけど、あなたは私じゃない。そう告げた言葉は事実のはずだけど、彼女は強く否定の感情を向けてくる。
わたくしだって、あなたみたいに愛されたい。
なんだかまるで、人のおもちゃを羨ましがる駄々っ子のようだ。きっといくら私が説き伏せたって、彼女の心には届くまい。私と彼女が同じである以上、私の言葉は響かないのだ。ずっと不遇の人生を送ってきた彼女への同情が無いわけではない。けれど彼女は私で、彼女の人生は私のものでもある。
そう、だからわたくしだって、わたくしとして生きたい。そう彼女は叫ぶ。
だけどあなたは一度逃げた。逃げた後の私の人生を生きたのは私。それが幸せなものになったからって、いいところだけ欲しいだなんて許されない。必ず返してもらう。だけど、今だけ貸してあげてもいい。そうでなければ納得できないあなたと何度も体を取り合うことになってしまいそうだから。
二度と返せないかもしれませんけれど。
そんな彼女の言葉に、私は何も返さなかった。
◆
「……お、おはようございます。アルベルト」
目隠し越しに明るくなった室内を感じ取り、イベリスは体を起こした。おはようと口で言ってはいても、ろくに眠れていなかったことは明白だ。いくらシーツを清潔なものに変えたとはいえ、これまで使用していた最高級の寝具とはあまりに物が違う。おそらく内心では、これが寝具なのかすら疑っているだろう。
野営を経験しているとはいっても、どれも計画的に実行された王族の為の野営だ。自室で眠るのに比べれば数段落ちるとはいえそれなりに上等なベッドが常に持ち運ばれていた。こんな湿気た藁の上で眠ったことなど、前世のイベリスでも無いのではないだろうか。
それにしても……
「あ、あら?そこにいますわよね?アルベルト」
「……いますよ。おはようございます」
内心の落胆を表には出さず、アルベルトはとりあえずの返事をした。夜の間にコリーに作らせた小さなテーブルに清潔な布を敷き、昨日調達してきたパンと果物を置いた。昨日食べさせたものよりは少し柔らかいパンだ。昨日のパンは特に堅いものだった。偽イベリスに音を上げさせようとあえて用意したものだ。さすがにあればかり食べさせていると元に戻った時のイベリスに文句を言われ、なんなら顎を鍛えた成果を身をもって教えられそうな気がしたので、もう少しマシな食事も用意はしてある。
「朝食はここに置いておきます。僕はしばらく出かけますから、目隠しを外して過ごしていていいですよ」
「え、あの……どちらへ?」
その問いかけには答えないまま、アルベルトは部屋を出た。食料も雑貨も、まだ十分な備蓄がある。特に行くべき先は無い。しかしどうしても、彼女の傍にはいたくなかった。
◆
「ふむ、よく分かった。さすがは才媛と名高いスパティフィラムの令嬢だ」
「勿体ないお言葉にございます」
手紙を渡して僅か三十分後。異例の迅速さで叶った謁見は、ダリアにとっては緊張を強いられる物ではあった。しかし、イベリスの身の安全をいち早く確保するためにダリアは気丈に国王へと進言した。かくしてその成果はあって、国王は大きく頷いてくれたのだ。
「全て提案の通りに手配しよう」
サッと礼を取り、退室の許可を得てダリアは国王の執務室を出た。謁見の間のような公式の場でないとはいえ、やはり一国の主に対峙するのは神経を使う。
部屋の外で待機していたエニスがダリアの姿を認めて、焦ったように口を開く。
「ダリア。どうなったのです?」
居ても立っても居られないというその様子に、ダリアは苦笑した。
「すぐに支度をしてください。竜胆国へ参ります」
「竜胆国へ?」
「ええ。紅蓮国の使者の方にお使いも頼みましょう」
ダリアはイベリスの宮へと戻りながら、頭の中で今後の予定を素早く組み立てていく。
「……わたくし達の大切なイベリス王女様を、早くお迎えにいかなくてはね」
「ええ、もちろんですわ!」
意気込むエニスにニッコリと微笑んで、ダリアは足を速めた。
……アルベルト。わたくしを信じなかったこと、それが貴方の最大の落ち度です。
そう、心の中でつぶやいて。
ご覧いただきありがとうございます。




