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遭遇

エレーナの視点。森に戻ります。


村の騎士については外伝としてシリーズから読めるように変更いたしました。

ご了承ください。

 私は魔獣に追いついたわ。木の上から軽やかに降りながら気配を消し死角から短剣で3体の魔獣の首を刎ねる。返り血を浴びないように気をつけるのを忘れてはいけないわ。血なんて付着していたらレンくんに余計な心配かけてしまうものね。


 残りの3体は騎士が倒してくれるでしょう。

 魔獣は目先の騎士達に夢中で私が間引いた事にも気付いていないし、また上から観察しておきましょう。


 今日の森は普段と随分と違うみたいだし、これから注意しないといけないわね。


 騎士達がやっと魔獣に気付いたわ。

 中央で指揮しているのはケインね。ジンが切り込んでヤッコフは全体のサポートって感じかしら。

 流石、派遣されて何年も経ってるだけあるわ。チームワーク抜群ね。ただ、剣が悪いわね。支給品なんでしょうけれど、それぞれに合ってないわ。実力の半分ほどしか出せていないみたいな気がするけど…本人達はその事を分かっているのかしら?


 やはり、あの魔獣3対の相手が、怪我をしないで対処できる数で間違いなかったみたいね。私の目に狂いがなくて良かったわ。

 さて、魔獣も倒したし、そろそろ合流して帰りましょう。

 レンに心配かけちゃったから怒られるかしら…。

 でも今日は仕方ないわよね。


 魔獣が発生する時期にしか生えてこない薬草類の群生地を見つけちゃったんだもの。

 村長にも報告しておかないとね。

 騎士の増援か冒険者が間に合えば良いんだけど。


 さ、早くユーグの美味しいご飯が食べたいわ。



「ケインさん、ジンさん、ヤッコフさん、そこに居ます?

 私、出て行っても大丈夫ですかー?」


 なるべく魔獣達には気付いていないフリをして帰りたいわ。


「エレーナっ、お前ってやつはどうして迷子になるんだ!レンと一緒に森に入ってからはレンが連れ戻してたのに、レンでも探せないような所に行くとはアホか!」


 よほど心配させたのかケインさんに怒鳴られてしまった。

 2人も頷きながら怪我がないか私の周りをぐるぐる回って確認してきた。

 ひたすら平謝りして松明目指して森の中を進む。

 その間も普段無口なヤッコフさんにまで「夜の森は危ないんだぞ」と言われてしまって、心配かけすぎてしまって反省したわ。


 あぁ、森の入り口だわ。レンの半べそかいた顔が見えるわ。

 あの子を抱きしめて謝らなくては。

お読みいただきありがとうございます。


☆1つでも構いません。

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