第2話 運命の牢獄
今回は早くの更新できました。
ー始まりの草原ー
「ここが始まりの草原か。さっそく敵を倒したいぜ!コミュニケーションスキルが現実でも元々ないから基本ソロになりそうだ。元々ソロでやるつもりだったし、変わんないな。」
と一人寂しく敵を探す。
「おっ。あそこにいるのは、スライムだな。まずはあれから倒すか。」
剣を取り敵に向かう。
「くらえ!スラスト!」
バリン!キラキラキラ
「こんな感じか。よし!どんどん敵を倒すぞ!」
次々と敵を倒していく。レベルが5になった頃に一息いれることにした。
「さて、ステータスを振るかな。あとスキルはどれにしようかな。まだ4つしか選ばなかったし。よし、自分のプレイスタイルに合わせたスキルを入れよう。」
ピッピッピッピッピッピッピッ
「よし、これで良いだろう。ステータス確認!」
エイト
level 5
HP 1500/1500
MP 150/150
SP 150/150
STR 40
VIT 10
DEX 10
AGI 50+30
INT 10
CRT 50+30
スキル
短剣術マスタリーlevel 1
体術マスタリーlevel 1
隠蔽マスタリーlevel 1
索敵マスタリーlevel 1
的確マスタリーlevel 1
急所マスタリーlevel 1
素早さマスタリーlevel 1
加速マスタリーlevel 1
料理マスタリーlevel 1
「あと一つは後で決めよう。とりあえず追加で5つもいれたし、このゲームは10個までだしなあ。あとは取り替えるしかないか。取り替えるとlevel下がるみたいだし。面倒だな。」
エイトは休憩をやめ、もう一度モンスターの狩りに出掛けた。スライム、ボア、ウルフを沢山倒していく。
「ふー。これでlevel7だな。それじゃ、一度町に帰るか。よっと、わっとっとっと!?」
立ち上がり、前に進むと何かに躓いてしまった。躓いたものを拾う
「なんだ、これ石板か?おわ!?」
石板が急に光りエイトはその光りに包まれる。光りが消えると、一つのエフェクトが現れる。
「新しいスキル(EXスキル予知)を入手しました。装備しますか。」
「とりあえず装備っと。能力は20秒間全ての攻撃を先読みし、その上反撃が出来るようになる。しかし効果終了後30秒間視覚が全て失う。か良いタイミングなら使えるな。ボス戦じゃ使えないけどな。」
「よし、嬉しい誤算もあったし。今度こそ一度街に帰るか。転移!始まりの場所!」
ヒュウイイイインと音を立て光の中に消えていった。少しすると、最初の場所の景色が見える。
「帰ってきたな。よし!武器とか防具とか揃えるかな。」
まずは武器をチェックするために商店街に向かう。武器やにつくと声をかけられる。
「いらっしゃい!」
「あっ、はっはい。えーと短剣は、あ、ありますか?」
やっぱり人は苦手だ。
「そうだな。それならこの3つがオススメだぞ!」
「うーん。一つずつ能力を確認してもいいか?」
「いいぞ!勝手に見てくれ。」
3つをじっくりと確認しようとした。その時、店の奥にキラリと光る明らかに違うのがあった。
「すいません。これら、じゃなくて。あそこにある短剣を見せてもらっても良いですか?」
エイト指を指して、店主に持ってきてもらった。
「お前さんも目が良いな!ほら。」
「ああ、ありがとうございます。」
エヴォルエッジ
STR10 CRT25 DEX-10 INT-10
スキル エヴォリューション
この武器のlevelは鍛治マスタリーによる精練では上がらず、敵を倒した経験値によりlevelupする。またSTRとCRTが上がるがINTとDEXがマイナスされる。また、この武器の耐久値はCRTに左右される。
「これは、今の俺にあっているな。DEXは弓とか銃じゃないから要らないし、魔法も使わないからINTも要らない。よし!これにします!」
「この使いにくいのだったら安くするぜ。さっき出した3つは5000エルドだが、3800エルドでどうだ?」
今の手持ちと合わせて悩むエイト。ピーンとなにかが思い付く。
「短剣って2つ装備できるんですか?」
話すのが少しなれたエイトは店主に聞いてみる
「あんまり大きな声で言えねぇが、その通りだ装備出来るみたいだぞ。」
よし!とガッツポーズをする。
「それならもう一つ買わせてくれ。そしたら500エルド負けてくれるか?」
「良いだろう!どれを買うんだ?」
「これ、ウイング・ゼロ。これを下さい。」
「わかった。合計8000エルドだ。」
「あれ?8300エルドじゃ?」
「良いってことよ!それよりも俺の店を贔屓にしてくれればそれで良いよ!俺の名前はアトラスだ!よろしく!」
「俺はエイトだよろしく!じゃあお金を置いていくぞ。」
「おう。またこいよ!」
アトラスとエイトは手を振り、エイトはそのまま違う店を探していた。
「しかし8000エルドは高かったかな?素材クエストで大分稼いだが後1000ちょっとしかないし。アイテムを少し買って、ステージ攻略でも行こうかな?」
とアイテム屋に行き回復道具と簡易転移石を買い始まりの場所の広場に戻った。すると異様な光景を目の当たりにした。
「どうなってんだ?」
プレイヤーが転移石付近に次々と転移していた。エイトは唖然としていたが、急に肩を叩かれ我に帰る。
「何だ?」
と無愛想に返すエイト。
「何だ、唖然としていたみたいだから、教えてあげようと思って声をかけたのに。」
それを聞いたエイトは、すぐに顔を変えあやまる。
「大変失礼しました。教えて下さい。」
すると、ふふっと笑う
「そこまでしなくても教えるよ!私はアリス。よろしくね。」
「俺はエイトだ。」
「それじゃ話するね、今丁度9時になったのよ。9時15分になるとオープン初日の挨拶をするんだって。だから皆強制転移しているみたい。」
「成る程、じゃあもうすぐだな。」
「ねぇ、ここで会ったのは縁だし、貴方の事教えてくれない?」
うーんでもあんまり人と関わるのちょっとな。ぼっちと関わって迷惑かかるかもしれないから、どうしよっかなと考えてると時間になったようで空に画面が現れた、今がチャンスだと思い
「また今度ね」
とだけ話しその場からフェードアウトした。そして画面の映像が流れ始めた。
「初めまして諸君。私が今回ドゥームとディスティニーワールドオンラインを作り上げた、榊原一だ。この世界は50階層の世界で構成されている。そして50階層のボスを倒したらゲームクリアとなる。ルールは以上だが質問はあるかな。」
プレイヤー全員が盛り上がる良い挨拶だな。と感心するエイト。するとおかしな現象が起きていることが分かった。でも俺は言わない。と思っていると、何人か違う反応をしている人が発言をした。
「あなた、榊原一じゃないですよね?いったい誰ですか!」
その発言のあとプレイヤー全員が静かになった。
「くくく、よくわかったな。そうだ、私は榊原一ではない。私は柳葉晴翔。だ」
「なぜ、嘘をついて初日の挨拶をしたんだ!理由を答えろ!」
大柄の男が怒鳴り上げるように言った。
「なぜ、か。そんなことは決まっている。私が作ったこの世界を奪い私のものにするためだ、いや、しかし。いとも簡単に手に入ったがな。だが私の復讐は終わらない。この世界にログインしているプレイヤーの中にも榊原一と同じ裏切り者がいる。そいつらを炙り出し、榊原一と同じに殺しても良かったのだが、それじゃ面白くない。だからゲームを続けているのだ。そしてまだ誰も気づいていないが、現在ログアウトは封印している。君たちはゲームをクリアするまでこの世界から現実世界へ帰ることはできない。さらにドゥームを作ったのも私だ。ドゥームを外せば予備の電流が頭に流れ感電死するだろう。さらにこの世界で死ぬと予備の電流が流れるため死んでしまう。以上分かったかな君たちの運命は君たちにかかっている。これにて初日の挨拶を終わりにする。ではゲームをクリアしているときに何人になっているか楽しみだ。」
と言い残し柳葉晴翔は消えモニターも消えてしまった。すべてのプレイヤーは悪夢と思い込む者や絶望で腰が抜け落ち立てなくなる者や、泣き出してしまうものも現れた。その時エイトは
「この復讐の運命に巻き込まれた世界から逃げ出すのは不可能か、なら俺はどうすればいいだろうか…。しかしこれは本来妹がやる予定だったゲーム本当に俺が代わりになって良かった。しかし、俺が死んだらこれをこれを貸してくれた宮子は罪悪感に浸ってしまうだろう、なら宮子のためにも生きていくしかないな。」
エイトは宮子のためにと決意を抱き町から出ていくのだった