第1話 ディスティニーワールドオンライン
初めまして!VRMMOの作品を初めて書かさせて頂きます!色々至らない点や誤字脱字があれば連絡下さい!
2043年、VRMMOが普及したこの日本では、様々なジャンルのゲームが販売されている。現在でも約50種類ゲームが確認されている。
しかし、普及はされているが、それをやるためのヘッドギアが高いため、子供のVRMMO人口が少ないのは間違いない。圧倒的に富裕層の人が多い。
そんな中、そのゲームするためのヘッドギアが安くなって販売するとニュースがあった。通常のヘッドギア「ゲート」は10万円程だが、今回発売するヘッドギア「ドゥーム」は3万円で買えるのだ。サイクロプスサングラスに似た形で、メガネを掛けるように装着する。メガネしたままで、装着できるようになっているようだ。
しかし、販売の個数は5万個しか用意はされてないため、抽選となってしまうが、新作のゲームをセットにして販売が決定している。
そのゲームがVRMMOの歴史を変えてしまう出来事になるとは、まだ誰も知らない。
父と母と妹と四人暮らしの俺、有村光八は東松中学の2年生だ。勉強は得意だが、運動はそんなに好きじゃない。何故なら、ぼっちだからだ。ぼっちは人と組むのもままならない、あと人と関わるのあんまり好きじゃない。だから、学校の日以外は外に出ず、部屋にこもって本読むかゲームしていることが多い。そんなある日ドゥームのことを知った光八はすぐに応募した。手に入るのを夢見て。
(VRMMOは前から興味あったし、この機会にやりたい。ゲームもただで手に入るし、しかし、3万は痛いなあ)
ー1ヶ月後ー
「さて、応募結果はと。」
(今回は残念ですがはずれとなりました。楽しみにしていたかたは大変申し訳ありません。)
「まじか…」
(スゲーショックだ…)
はずれの結果を見た裂夜はとぼとぼとリビングに移動する。
「おはよ…」
「おはよう!お兄ちゃん!あれ?どうしたの?」
ニコニコスマイルが眩しい…お兄ちゃんと呼んでくれる最愛の妹の宮子だ。
「いや…応募したゲーム機当たんなかったんだよ。それだけだ。」
「なんのゲーム機?」
「ドゥームっていうやつ」
何だろうと考えている宮子、すると何か思い出したように手のひらを叩いた。
「それ、私も応募した!」
「そうなのか。結果はなんだった?」
「ちょっと待ってね。見てくるから!」
宮子は元気に部屋に戻って行った。10分程すると、どたばたと走って戻ってくる。
「はぁ!はぁ!」
「そんなに慌てなくてもいいぞ。ほら水飲め。」
「ありがとーお兄ちゃん!」
宮子はコップを受けとるとごくごくと音をたてて一気に飲み干す。
「ぷはー!生き返る!」
宮子が落ち着いて来たところで声をかける。
「結果はどうだった?」
「それがねー当たってたんだよ!」
ふふんと言わんばかりのどや顔である。宮子は当たって、俺は当たんないか。やっぱり陰キャと陽キャは違うんだな。こればっかしはしょうがない運が無かっただけだ…うん。部屋に向かおう。
「おめでと。じゃあ上にいくから。」
「ちょっと待って、お兄ちゃん!」
「なんだ?宮子。」
「私が何で応募したか知ってる?」
ニコニコしながら宮子が話した。
「わからん。」
「私はね、お兄ちゃんと一緒にゲームをやりたかったんだ。でも、一つしかないから、お兄ちゃんにあげる!」
満面な笑顔で話した。
「良いのか?本当に。」
裂夜はその笑顔に動揺していた。
「良いよ!その代わり、ドゥームが本格的に販売したら、買ってよね!一緒にやりたいから。」
「わかった。約束する。宮子本当にありがとな。」
「はーい!じゃあ箱が届いたら教えるね。」
「おう。」
良い妹を持って良かった。これでVRMMOに俺も参加できる。さて、ゲームが届く前にゲームの内容でも調べるかな。
「ディスティニーワールドオンラインかー」
結構ファンタジーな世界だな。この世界に入ると考えるとわくわくが止まらない。
「フムフム、武器の種類が沢山あって、スキルを組み合わせて戦うゲームなのか。魔法も技も沢山有るようだ。」
目を輝かせているとドアがガチャリと開く
「もう、お兄ちゃん!呼んでるんだから返事してよね!」
「ごめん。宮子。」
「もう。しょうがないんだから。それでね、来たよ!」
「何が?」
ゲームのことしか考えていない光八は来たよだけでは理解できていなかった。
「ドゥームだよ!ドゥーム!さっそくやりたいでしょ!」
「やらせてください!宮子様!」
裂夜は土下座して懇願する。
「まずはご飯食べてからね!もうできてるよ!早く食べよ!」
「食べます!」
そして、宮子との食事の後少しサイトで調べてから、ゲームの準備を始めた。
成る程、サイクロプス型ってこんな感じになってるんだな。ゲートはヘッドギアと手袋を付けないと出来ないが、ドゥームはメガネだけ。もしかして、ドゥームは廉価版なのかもしれないな。だから安いのか、納得がいく。でも、手袋をつけないで、ゲームが出来るのだろうか。まあやってみればわかることだな。と考えてると
「ねぇ、まだやらないの?」
宮子がじーっと見つめる。光八は
「今から始めるよ。じゃあメガネを掛けてっと。これで良いんだな。」
「楽しんでね!お兄ちゃん!」
「ああ、ありがとな。じゃあ!ゲームスタート!」
キュウイイイインと音をたてて、知らない空間へと飛ばされてしまった。
「ここは何処だ?」
薄暗い部屋の中に入った光八。どうしたらいいのかと戸惑っていると、ブオンとメッセージが現れる。
「えーっと、すぐ目の前にある機械に触れてください。って書いてあるな。うーんと、あれだな!」
光八は機械に触れる。すると
「これから初期設定に入るんだな。まずは名前か。うーん…エイトでいいな。」
ポチポチと押して決める
「次は武器か。悩むなぁ。片手剣も良いし大剣も良いよなあ。遠距離の弓もあるし。うーん?これはゲームで使ったこと無いなぁ、普通選択肢に無いからなぁ。能力はと、クリティカルが高く、素早い攻撃を繰り出す事が出来ますか。」
少し時間を掛けて考えていた。
「いろんなのあるから迷うな。でも今回は使ったこと無いのをしようかな。せっかくのVRMMOだし、やるのは自分だしね。じゃあ、短剣で」
ピコーン、ピロリン
「ステータスの割り振りと初期スキルを決めるのか。じゃあこの武器に合わせた能力にしよう。」
ピロリン。
「これでよろしいですか?」
「ステータス確認。」
エイト
level1
HP1000/1000
MP100/100
SP100/100
STR30
VIT10
DEX10
AGI30
INT10
CRT30
スキル
短剣術マスタリーlevel1
体術マスタリーlevel1
隠蔽マスタリーlevel1
索敵マスタリーlevel1
「スキルはとりあえず4つで良いよな。必要なら増やせば良いし。よし、これで良いな。決定!」
「認識致しました。ディスティニーワールドオンラインにようこそ。」
白い光に包まれ、光が消えるとそこは、始まりの場所だった。
「これがVRMMOか!今の技術はスゲーな。宮子にも見せてあげたいこの景色。だが、皆人見知りねーのか?会話マスタリーとかあったのか?」
と景色からプレイヤーの行動に、驚きが移っていた。
「しかし、俺の影の薄さには驚きだな。誰も話しかけてこない。あっ。隠蔽マスタリーをとってしまっていたな。」
思い出し、ショックを勝手に受けるエイト。
「しょうがない、レベル上げに始まりの草原にいくか!」
駆け足に門をくぐった。