小休止1
ある日の昼休み、林ノ宮の1年生4人が昼ご飯を食べていた時の出来事
「そういえばさ、この前皆でファミレスに行った時に思ったんだけど、春日さんって意外と私服オシャレだよね」
一弓のその一言で、遥へと視線が集まる
「アタシ、ファッションとか興味あるんだよ。有名なモデルのSNSフォローしてるしファッション雑誌も買ったりしてるし」
「意外だよねー、私も最初はビックリしたもん。中学生のくせに結構いいブランドのバッグ持ってたりしてさ」
「アタシ的には沢井の私服の方が意外だったぞ、ジャージとか着てくると思ってたから」
遥の発言に一弓と恭子は笑いをこらえるように口元を手でおさえて頬を膨らませた
「あー、でも確かに、野球以外に一切お金使わなさそうだから服とか持って無さそうなイメージあるのはわかるかも」
そう言いながら一弓はチラッと灯の方を見る
「失礼ね、出掛ける用の服くらい持ってるわよ。野球用具を買いに行くついでに父が気を使って服屋へ寄ってくれるの。その時に何点か買ってもらうわ」
「へー、じゃあさ、今度皆で服買いに行って遥に選んでもらわない?」
「面白そうだけどあんまり高いお店だと困るかな、お小遣いが…」
「大丈夫大丈夫、安いお店でもオシャレな組み合わせとか見つけて教えてくれるから、私たまに遥に選んでもらってるんだ」
「それなら大丈夫そう、ね、沢井さんも来るでしょ?」
「私は遠慮しておくわ、休みの日はジムへ行ったり自主練のメニューが決まってたりするから」
灯以外の3人は一斉に「えぇ~」と声を漏らした
「…まぁ、でも、どうしてもと言うのなら、少しだけなら参加してもいいわ。1日丸々は駄目だけれど」
灯は少し照れくさそうに視線を落としながら言った
その言葉を聞いて3人の表情は一気に晴れた
「やったー!ねえ、めっちゃ清楚そうなな白ワンピとか選んじゃう?麦わら帽子もセットでさあ」
「あー、沢井なら案外そういうのも似合うんじゃないか?」
「いやいや、ゴリゴリに甘めのロリータ系とか着てもらおうよ」
「そっちもアリだね!流石前原さん!でもそういうのだとちょっとお高くなるかも。いっそロリータ系の専門店とか行っちゃう?」
「それならいいお店しってるぞ、そこの公式SNSフォローしてるんだけど」
遥がスマホでSNSを開き一弓と恭子に画面を見せると2人は声を上げて大笑いした
「やっぱり行かない方がよさそうね…」
楽しそうな3人をよそに、灯は呆れながら弁当を食べ進める
一弓、恭子、遥の3人は昼休みが終わるまでひたすらスマホを見ながら大笑いしていたのであった。




