表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/7

別れの時

翌日、ありさは石川県に、残りの五人は東京に帰ることになった。

「今日でもう帰っちゃうのか。なんかあっという間だったね」

春佳はため息まじりで言った。

「事件まで起こっちゃったしね…」

理恵子はしんみりとした様子だ。

「うん。まぁ、これで良かったんしゃない? ねっ、ありさ?」

「まぁね。なんだかんだ言って楽しかったしね。それはそうと、暢一、私のこと諦めてくれたんでしょ?」

「やけに嬉しそうだな。オレはまだ諦めてはいね―よ」

「え゛?」

思わず、声をあげてしまうありさ。

「私のこと諦めるってのは嘘だったワケ―?!」

ありさは悲壮な声を出す。

「いや、あの時言ったことは嘘じゃね―よ。今回、色々考えたけどまだ諦めるわけにはいかないなって…」

真剣な暢一。

「次会うまでに考えておくよ。ちゃんとありさの気持ちも考えないとな」

「ホントに…?」

ありさの問いかけに頷く暢一。

「いっそのこと、付き合っちゃえばいいのに…」

「何よ―?」

ありさは頬をふくらませる。

「お、みんな元気に騒いでるな」

石井刑事が背後からやって来る。

「あ! 石井刑事じゃん!」

「もう東京にかえるのか?」

「私だけ石川県です。東京に住んでたんだけど、半年前に引っ越したんです」

「そうか…」

呟くと、石井刑事は寂しそうにうつむいた。

「ありさ、新幹線来たよ」

千恵がありさの服の袖を引っ張る。

「あ、うん…」

バックを持つありさは、山元刑事のことを聞きたかったが、あえて話題にはしなかった。

少ししてから新幹線がホ―ムに入ってくる。

「私、行くね」

そう言いつつ、暢一の顔をチラリと見たが、なんだか悲しそうな表情をしている。

「ありさ、元気でなっ!」

「オゥ!!」

トリスタンが元気な声で言うのに対して、ありさは男の子っぽく返事した。

「ありさっ!」

暢一がありさを呼ぶ。

「また、東京に遊びに来いよ!」

「…うん…」

暢一は普段しないいつも以上に真剣な表情に、胸を高鳴らせたありさ。

ピィィィィ…。

出発の合図の笛がなる。

「早く乗らなきゃ、ドアが閉まっちゃう…」

ありさは独り言のように呟き、新幹線に乗り込む。

「じゃあね、ありさ」

「みんな、元気でね。またメールする」

「ありさ元気でね」

別れの言葉を交わすありさ。

これで全く会えなくなるってわけではないのに、六人の胸の中に寂しさが込み上げてくる。

短い間だったけど、六人一緒にいたから余計に別れが辛くなる。

そして、ドアがゆっくりと新幹線は走り出した。

こうして、ありさの旅が終わった。




ここは石川県。旅行から帰ってきて二日が経つ。

もうすぐで夏休みが終わろうとしている。

ありさは朝早くから祖父に叩き起こされた。

「ありさ、起きるんだ!」

「何よ〜〜〜〜? 人がせっかく寝てんのに〜」

機嫌悪いありさは、目をこすりながら祖父に文句を言う。

「事件じゃよ、事件」

「どこでよ?」

「緑川公園でしゃ。ワシと行こう」

「嫌っ! 私、行きたくない。もう一回、寝るわ」

寝かけようとするありさ。

「さぁ、行こう!」

「一人で行けば?」

「ワシ、一人で行きにくくてな」

「嘘ば―っかり! 私がいなくても大丈夫よ」

「そんなこと言わんでも…。ワシはありさが事件解決する姿が誇らしいんじゃ。孫の活躍することは良いことじゃ」

祖父は感情込めながら言う。

「早く行こう」

無理矢理、祖父はありさの腕を引っ張る。

「嫌――――――!!!!」

家中にありさの声がこだました。


――ありさが過ごすいつもの日常が始まった。


この物語は高校生の時に書いたものです。書き慣れない推理もので、色々悩んで書いた小説です。ストーリーの内容がわからなかった部分もあったと思うんですが、最後までみなさんに読んでもらってすごく嬉しく思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ