第4話
前の話の彩華verです
よろしくお願いいたします^_^
道路の一面が淡い紫色に包まれた。私はあまりの眩しさに目をつぶった。
次に目を開けたとき目の前に若い男の人が倒れていた。
「なんでっ!?」
私は混乱してた。そんな急に道路が光って、男の人が倒れていたら誰だって混乱するでしょ!!..するよね? と、とりあえず私はその人を観察することにした。服装はなんだかゲームに出てきそうな深緑色をベースにした服の上に黒色のフード付きのマントを羽織っていた。顔は....こっからじゃよく見えないな。
「よっと」
私はその人の顔を覗き込もうと自分の顔を男の人の頭に近ずけた。そしたら急に男の人が起き上がってきて、私のおでこと、頭をぶつけた。
「いてっ」
「いたっ」
くうぅぅうぅ、今のは痛かったぞ~!!!あまりにも痛かったから私は頭を押さえながら道路を転げ回った。
そしたら何を思ったのか男の人が私を見て、
「おい、お前。貴様はどこの種族だ?」
何て聞いてきた。私はそんな冗談に構ってられるほど余裕じゃないんだ。痛いんだ!おでこが!!!
「う~、何言ってるんですか~、種族とかワケわかりませんよ。」
一応答えるとしたら人間ですが。
「貴様、名はなんと言う?」
もうっ何なのこの人!貴方は貴族かっ!!!
「名前を聞く時は自分から名乗るもんですよ~」
私がそう言うと男の人は一瞬驚いたみたいな顔をして、
「良いだろう。俺の名はクロア·クロスファード。クロスファード家の長男だ!!」
バシッと、言い切った。どうしよう、ただでさえ人と会話してないのにこんな痛々しい人の相手なんて難易度上がり過ぎだよ~
「何言ってるんですか?コスプレ?」
言っちゃたーーーー!!!これだけは言わないようにしてたのにーーーーー!!
っていうか私凄く自然(?)に会話してない?も、もしかしたらお、お、お友達になれるかも......
「あ、あの..」
緊張するなあ...深呼吸、深呼吸。よしっ
「い、稲月彩華ですっ」
思いっきり頭を下げる。いいぞ~綺麗な45度になっているはず..これは...いける!!
っていうか混乱しててあんまり思わなかったけどクロアさんってすっごいカッコイイなあ..海外スターって言われても信じちゃうよ。少し長めのしっかりとした茶髪だなぁ...
そんなことを考えつつ顔を上げると、!!??道路の奥の方から他の帰宅生徒が...!!これはマズイ!!
「ク、クロアさん!とりあえずこっちに!!!!」
私はクロアさんの腕を掴み、猛ダッシュで家へと駆け出した。
これが私とクロアさんの物語の始まりでした。
誤字脱字のご指摘お待ちしております♪
次の次位に戦闘です(多分)