第1話
初投稿2話目です。何か話がごちゃごちゃになっておりますが
よろしくお願いいたします^_^
ウィルバートの街の真ん中にある大きな屋敷。そこは貴族であるクロスファード家の人間が代々住んでいる。そこからライオンの雄叫びのような怒鳴り声が響く。
「こぉおんの、バカ息子がぁ―!!」
屋敷の奥にある書斎で1人の青年に説教をしている男がいた。その男こそが現クロスファード家当主であり、『魔法王』の異名をもつクロム·クロスファードである。
そして、その『魔法王』に本気の説教をされている青年の名は街の人々から『暴れん坊のクロ坊っちゃん』と親しみと皮肉をこめて呼ばれているクロムの息子、
クロア·クロスファード。
「お前はクロスファード家の長男である事をもう少し自覚しろ!!」
クロムが頭を抱えながらそう怒鳴りつける。クロアはダルそうにしながら、
「いやさぁ、ビックリするじゃん?急に話しかけられたら。」
「どんだけビックリしたら、その場にいたやつら13人を全滅させるんだよ..」
そう、先日街の中でも治安の悪い地域の路地裏で喧嘩騒ぎがあった。そして、その騒ぎの原因こそがクロアだったのである。そこの路地裏には旅人から金を巻き上げるチンピラが多く住み着いていた。そんなチンピラどもの巣窟に単身で乗り込み、奴らを倒し、名乗りを上げる。までは良いのだがその際に建物を3軒ほど吹き飛ばしてしまっていた。その日の役所への問い合わせは500件を越えたという。
「良いじゃんか、人助けにもなったんだし。」
ヘラヘラとクロアはそう答える。クロムは深いため息をついてこうクロアに告げた。
「クロア·クロスファード!貴様をこれより別世界へ飛ばす!」
ビシィッとクロアを指差しながらクロムは何やら呪文を唱え始めた。
「はぁ!?意味わかんねえよ!何で俺が!?」
クロアは焦りながらそう叫んだ。
「しばらくの間、日本っちゅー国に飛ばす。そこで自分にとって足りていないモノを、探してくるが良い。」
魔法の詠唱を終えたクロムはしみじみと答えた。クロアもこれが冗談ではないことにやっときずき、足元に浮かび上がった魔方陣から必死に逃れようとした。しかし、魔方陣から出てくるツタに身体を縛られて逃れることは出来なかった。諦めたクロアは
「しばらくって、どんくらいの時間何だよ!?」
大声でクロムに聞いた。少し考えるような素振りを見せたクロムは軽い感じで答えた
「ざっと100年くらい?」
「ふざけんじゃねぇぇぇ―!!」
その声と共にクロアはその場から姿を消した...。
誤字脱字のご指摘お待ちしております。
次の話から人間の方の主人公の話に移り変わります。