愛するがゆえの僕の選択
僕は人生に絶望した。
先程、付き合ってたいた彼女ーー河合莉奈に振られた。
莉奈は僕より好きな人が出来たので別れて欲しいと言われた。
もちろん、僕は別れたくなんてない。
たとえ、傲慢だと言われようが別れたくない。
彼女の全てを愛せるのは僕だけだ。
顔、首、髪、手、足、腋、背中、お尻、どんな場所だろうと僕は全てを愛している。
彼女が寝たきりになったとしても排泄物や世話は死ぬまでみる自信がある。
愛ゆえに彼女の全部を愛してる。
そんな、僕は彼女と離れれる訳がない。
離れてしまったら誰が彼女を心から愛してやれるんだ?
莉奈が新しく好きになった相手か?
否!
彼女はそんな小さい相手では幸せになれないと断言出来る。
『‘ボクガシアワセニシテアゲル』
僕は笑を噛み殺しながら青空を眺めた。
「これからはじまる」
2
それから彼女が想い人と付き合った事がわかった。
多額なお金をかけ、相手を調べた。
名前:楠木冬夜、学年:2学年上の先輩、実家が和菓子屋を経営しており冬夜も両親から指導受けている。
将来は家を継ぐ事が決まっているのもわかった。
この情報で僕は腑が煮えくり帰った。
何故、何故、何故、何故、彼女がそんな苦労するしかない未来の男のところにいくのか。
絶対に不幸になる。
僕は決意した。
決行は明日だ!
3
莉奈と冬夜が二人で下校する後を僕はつけた。
部活の帰り時間なのでもうこの辺りには人影はなかった。
僕は冬夜と莉奈の方まで走り、冬夜の頭を金属バットで殴り倒した。
「ぐっ、いってぃ」
「きゃああああ」
冬夜は頭を抑え痛みが酷いのか呻いていた。
莉奈は黒ずくめが彼氏の冬夜を殴り倒したのを見て悲鳴をあげた。
悲鳴が煩く、仕方ないのでスタンガンで気絶させた。
それから僕は冬夜を殴り続け、抵抗が無くなったところをみやり、鞄から出したノコギリで首に刺した。
それを何度もギコギコ繰り返し、首と体で完全に分かれた。
頭をサッカーボールの用に僕は力いっぱい蹴り飛ばした。
感触は最悪だったが心は気持ちよかった。
「くっくくく、やってやったぜ、ぼくから奪うのがいけないんだ!」
莉奈の側に行き気絶した彼女を背負い僕はその場から逃走した。
4
僕は自宅に着き、直ぐに彼女を連れ自室に籠った。
部屋のプレートには『入ると殺す』と書かれていた。
莉奈の服を全部脱がし、全裸にさせた。
僕は隣で同じく全裸になった。
立ち上がり僕は机の引き出しから注射を取り出した。
この薬は裏から手に入れたものだ。
寝ている彼女の手に注射した。
少し経つと彼女は苦しみだした。
僕も注射を刺し彼女の横で寝転がった。
二人して苦しみでやばい状態になった。
莉奈が先に逝った。
死んだ莉奈を見ながら僕は言った。
「すぐに君のもとに行くから」
それから少し経ち僕も死んだ。
究極の幸せは一緒に生涯を終える事ーー僕ーー北野真は最後に彼女を手に入れた。