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−三十五章−〜真実、そして〜


ジュリアの中で封印されていた物が、一気に流れ込んでくる。あの忌まわしき日から遡っ

ていく。彼女の、記憶が。光っていたグレイスの指先が、光を失う。それと共にジュリア

は膝から崩れ、倒れてしまった。涙が頬を伝って、ぽとりと落ちた。

「ジュリア!」

ラフィストが駆け寄り、ジュリアを抱き起こす。そして、放心状態のジュリアの瞳を覗き

こんだ。次第に、ジュリアの瞳に光が戻ってくる。焦点の合っていなかった瞳がラフィス

トを捉えると、ジュリアの瞳から先程までとは違う涙が溢れ出した。

「お、兄ちゃん……お兄ちゃん?お兄ちゃん!」

ジュリアがラフィストの首元に抱きつき、泣きじゃくる。ラフィストはもう二度と離さぬ

よう、ジュリアをしっかと抱きしめた。

「ジュリア……良かった」

「私……私……―――!」

「よく頑張ったね、ジュリア」

宥めるようにジュリアの頭を優しく撫でる。こんな風に言葉を交わすのは、一体何年ぶり

の事だろう。そう思うと、ラフィストはこの時間を尚更愛おしく感じた。

「まだ混乱しているだろう。ジュリア、もう休んだ方がいい」

グレイスが優しく声をかける。しかし、ジュリアは首を横に振った。

「でも……私、見守っていたいんです皆さんを。確かに私は、自分の中の記憶に……押し

つぶされそうです。悲しかった……それに、恐かった。―――目の前で、人が……人が!」

ジュリアの泣きじゃくる声は段々大きくなる。ラフィストは何も言わず、抱きしめる手に

力を込めた。

「でも、私はお兄ちゃんを……見守りたい。世界を、見守りたい。今眠ってしまうのは、

何かを失ってしまいそうで恐いんです。出来る事なら何でもします!だから……お願いし

ます。私、待つだけなんて嫌です!」

「ジュリア……」

ジュリアの必死の訴えに、ラフィストが戸惑う。出来ればジュリアの想いを尊重してやり

たい、だが最後の戦いはなまやさしいものではないだろう。そんなラフィストの心中を察

したのか、サードがラフィストに向かって言い放つ。

「ラフィスト……わかっているな」

「サード」

「いいか、ラフィスト。妹を大事に思うのなら、ここに置いていけ。ここにはグレイスや

テレーズがいる……お前の傍にいるより安全なはずだ。はっきり言って、世界樹と戦って

生きて帰れる保証なんてどこにも無い」

サードの言葉に、沈黙が走る。

「ジュリアだけじゃない……他にも死にたくない奴はここに残れ。だが、俺は行く」

「僕も行く。これは、僕の義務だ」

ティーシェルが同行の意を示すと、その肩をナディアがポンと叩いた。

「私も行くわよ!前から決めていた事だもの」

「ナディア。悪いけど、僕は君まで守れないよ?」

「何言ってんのよ!私があんたを守るの!」

ナディアらしい言葉に、ティーシェルが軽く微笑む。

「ま、ナディアはいいとして……ガーネット、君はどうする?僕が行くから、残ってもい

いんだよ?」

「私……私は……―――」

ガーネットがラフィストの方をチラリと見る。

「私、最後までラフィーの傍にいたいの……―――」

「ガーネット……―――気持ちは嬉しいけど、君を危ない目に合わせたくないし、守りき

る自信も無い」

「それでも、行きたいの!……お願い、ラフィー……」

必死に嘆願するガーネットを見て、ラフィストが敵わないとばかりに息をついた。

「……わかった。君には本当、敵わないよ」

「俺も行くぜ、ラフィスト!」

「おいおい、マッチョばっか格好付けるなよ。あ、勿論俺も行くぜ!」

「私もいくよ!だって、行かないとニックスが泣いちゃうでしょ?」

ニックスに抱きつき、マキノがねっと言う。みるみるうちにニックスの顔が真っ赤になり

目が潤んでいく。むしろ、今の方が泣きそうだ。

「俺はここで皆と離れるよ」

一人同行しないといったのは、アデルだ。そんなアデルに、サードがどうしてと詰め寄る。

「サード。元々俺は、ルーン聖石の行方を追ってきただけだ。グレイスには色々聞きたい

事があるし、俺にはここでやらなきゃならない事がある。……サード、君は君の道を進め。

三日後、アンカースで会えるのを楽しみにしているよ」

「アデル……これ以上言っても、お前の考えは変わらないんだな。……分かったよ。けど、

約束だ。三日後には必ず生きて……」

「生きて、ここで会おう。……そうだ」

アデルがポケットの中を弄りだすと、その中から一個の魔石を取り出した。そして、それ

をサードの手の上に乗っける。

「これをあげよう!俺の、とっておきの魔石だ。はっきり言うが、これは人類の宝だ。そ

れをやるんだぞ。大切に使えよー?」

「……ありがとう……!」

「皆、もう行こう!時間が無い」

ラフィストが切り出すと、グレイスが世界樹の元へ行く為の説明をする。

「いいか……世界樹と戦うには、世界樹の最深部に入ってコアの所まで行かなくてはなら

ない。……そのコアこそが、世界樹そのものだ」

グレイスの言葉に頷く一同。グレイスは何やら呪文を唱えると、白く光る宝珠を作り出し

た。その珠を、ラフィストに手渡す。

「海底にある世界樹の前でこの珠を解呪すれば、最深部へと導いてくれるはずだ」

「じゃあ……また船を使わなきゃならないって事か」

今、アンカースには船が無い。それは即ち、ツァラから行かなければならないと言う事だ

った。ツァラから世界樹までは、ギリギリ三日以内でつく距離だ。その事実は、時間が無

いという事をより明確にさせた。

「ラフィスト、さっさとワープでツァラに戻るぞ!最深部に敵がいないという保証は無い」

ジュリアとの別れは惜しかったが、今はそんな事を言っている場合ではない。急いでツァ

ラに戻る為、ラフィストはティーシェルにワープを頼んだ。ティーシェルがサッと印をき

ると、ラフィスト達の姿が掻き消えた。次に気が付いた時、ラフィスト達は既にアンカー

スからツァラまで戻っていた。出来るだけ時間を短縮しようと、港にワープしたらしい。

「皆ここで待ってろ!俺が今すぐに船を調達してくるから」

こういい残し、キルトが船着場に向かって走っていく。

「ラフィスト。さっきの珠は、僕が持っとくよ」

「ああ……頼む」

グレイスから受け取った宝珠を手渡した時、ちょうどキルトが呼びに戻ってきた。どうや

ら船は無事調達できたらしい。船の中に入ると、そこにいたのは前に船を出してくれた、

キルトの友達のグランだった。

「何か世界の命運を握ってるって聞いてね。俺もまだまだ死にたくないし、協力するよ」

キルトがグランを手伝って、船の帆を揚げる。帆が上がったのを確認して、グランが舵を

取った。今、ラフィスト達は再び世界樹の元へと出航した。




窓から外を見ていると、心なしか波が高い様な気がする。海の様子はまるで、世界が泣い

ているように思えてならなかった。

「おーい、ちょっと来てくれー」

操舵室にいるグランが、皆を呼ぶ。船室にいたラフィスト達が操舵室に入ると、グランが

深刻な顔をしていた。

「何だか嵐の予感がするんだ……ほら、見てみろ。あそこが、今目指してる所だろ?その

上空の黒い雲、分かるか?恐らく、あそこ一体で竜巻が起こってるんだろう。……もしか

したら、あそこまで近づけないかもしれない」

出来る限りの事はするが、一応考えには入れておいてくれとグランが言うとティーシェル

が考え込む仕草を見せた。海底にある世界樹まで、呪文を行使するのは彼だ。どの程度ま

で可能なのか考えているのだろう。ラフィストがティーシェルの方を伺うように見ると、

視線に気が付いたティーシェルが顔を上げた。

「ああ、呪文なら心配しなくていいよ……それより、もうちょっと速度は上がるの?」

「OK。この天候だからかなり揺れるけどな……気をつけろよ」

グランが舵を取ると、ガクンと船体が揺れた。これ以上ここにいても出来る事はないので、

ラフィスト達は船室に戻った。窓の外を見ると、水飛沫が上がる度、船の中に入ってくる

ほどに、波がかなり高くなってきている。

「結構、ヒドクなってきたな……」

ニックスが船室の窓から外を覗いて呟く。

「何か最後の聖戦にはもってこいの天気ー!」

「マキノ、ちょっと不謹慎じゃない?ま、気持ちは分からないでもないけど」

ナディアがマキノの隣でクスリと笑う。

「いいじゃん別にー!ぷぅ」

ちょっと頬を膨らまし、機嫌を損ねた風にしてみせたマキノだったが、顔はナディア同様

笑っていた。そんな二人にキルトが、ちょっとは落ち着いた方がいいんじゃねえと突っ込

むが、あんたが言うなと二人同時に反論される。

「チームワークがいいな!この調子ならマジ世界樹なんて楽勝じゃねぇ?」

「そうだなマッチョ!」

「そんな楽に勝たせてもらえないと思うけど」

ティーシェルが呆れた調子で溜息をつく。

「敵はこの世界そのもの……つまり、全てを司ってる存在なんだ。はっきり言って、さっ

き戦った魔導士なんて話にならない位強いはずだよ。何てったって、この世に存在する全

ての属性を駆使してくるんだからね」

「ふーん、そんなもんかね?」

どうやらニックスには余り実感が持てないらしい。彼の反応に、ティーシェルも説明する

のをやめたらしい。椅子に座り直して黙ってコーヒーを飲み始めた。

「ちょっとはそれ位大きい相手と戦うという、自覚が欲しいな」

さっきまでティーシェルの隣の席で、黙ってコーヒーを飲んでいたサードが、ここにきて

初めて口を開く。

「悪いが、足手まといになるようなら置いてくぞ」

「これでもやる気満々なんだぞー!」

「そうそう!皆で世界樹を倒して、帰ろうぜ!」

ニックスやキルトの決意を聞いたサードは一瞬目を丸くし、驚いたような顔をした。すぐ

に元の顔に戻ってしまったが、いつものサードでは考えられない顔だった。

「何か今のサードの顔、面白かったわよ」

ナディアがこう言って、ケラケラ笑う。ナディアに見られ、サードが顔を赤くした。そし

てナディアの顔をジロっと睨み、恨めしい視線を送った。

「今のサードの後に、ンが入るだろ……」

「あら、良く分かったわねぇ」

平然とした顔でしれっというナディアに、怒る気も失せたのかサードがダンマリを決め込

んだ。所謂、これ以上言っても無駄というやつだろう。そんな彼らのやり取りを見ていた

キルトが眉を寄せ、隣に座るニックスに耳打ちする。

「なぁ、マッチョー……。あいつ、サードンなんてガラじゃねえよ。誰だよ、そんなへん

てこりんなあだ名つけたのは」

「んー……確か、ガーネットが由来、かな?」

「何ぃ!姫が!んー、いいあだ名だぁぁぁ!」

「お前、ウソ臭いぞ……」

「皆……元気だね……」

うるさい程元気なやり取りを見て、ティーシェルが肩を落とす。彼等を見ていると、気が

抜けるのだろう。溜息の回数ばかり増えていく。ラフィストは苦笑しつつも、でも安心し

ないかいと話しかけた。

「ん……それもそうだね。っていうかラフィスト。君、ガーネットの隣にいてあげなよ。

相変わらず船酔いしてるみたいだし、ちょっとは気を使ってみたら?そもそも二人はもう

シーラカンス並に化石生物で、まぁ簡単に言えばウブって事なんだけど。君達見てるとも

どかしいっていうかさぁ……進展してるのか分からない、微妙な関係が続いてて……」

「わかったよ、行ってくる」

これ以上言われ続けたらたまったもんじゃないと、ティーシェルの小言を打ち切ってガー

ネットの元へ向かう。ガーネットは皆と離れた所で、窓の外をじっと見ていた。その隣に

腰を下ろして彼女に声をかけると、ラフィストに気が付いたガーネットが話しかけてきた。

「あ、ラフィー。何だか凄い天気になってきましたわね……船も揺れますし。こんな海に

落ちたら、私なんか一瞬で沈んでしまいますわ」

ガーネットが海を見つめ、憂いの表情を浮かべる。その背後では、二人に声をかけようと

したニックスが、ティーシェルに背中を蹴られているようだ。他の皆も気を利かせている

つもりなのか、こそこそと船室の外の廊下に出て行く。皆のあからさまな態度に呆れつつ

も、ラフィストはガーネットを安心させるように、そっと彼女の手の上に手を重ねた。

「ラフィー?」

「大丈夫だよ」

「え?」

「もしそうなっても、俺がまた助けるよ。俺が駄目でも……皆、助けてくれる」

「ラフィー……」

「ガーネット」

ラフィストが大きく息を吸い込んでから、言葉を綴った。

「まだ話してない事が沢山あるんだ……だから、必ず生きて帰ろう」

「ええ、私も話したい事が沢山ありますの……だから、まだこんな所では死ねませんわ」

そう言って、ガーネットがニコリと笑った。彼女の笑顔に、ラフィストにも笑みが毀れる。

この先何があっても、彼女の笑顔だけは絶やしたくない。

「皆で、行ける所まで行こう」

ガーネットの手をぐっと握り締め、ラフィストは自身に誓うようにガーネットに告げた。




「なぁ、ティーシェル〜。何で俺らが船室の外の廊下に、出てなきゃいけねぇんだよ?お

まけに背中まで蹴られるしよー……」

わけも分からぬまま背中を蹴られた後、船室の外に追い出されたからか、ニックスが不満

の声を漏らす。そんなニックスの口をティーシェルがバッと塞ぐと、ニックスに対して冷

たい視線を投げかけた。

「ちょっと、五月蝿いよ……それに君って奴は、気遣いってやつも出来ない訳?ちょっと

はあの二人をいい雰囲気にさせてあげたらどう?」

「しょーがないよ、ティーシェル。ニックスに、そういう物求めても無駄だって」

「そうかもね」

続けざまに女性陣二人から毒舌攻撃を受け、流石のニックスもへこんでいる。

「俺は客室に戻る。……覗きも大概の所で止めとけよ」

「あっ、サード……」

「つれないわね〜」

マキノとナディアの呼び止める声も聞かず、サードがさっさと客室の方へ戻っていく。

「んー……でもいいわねぇ、ラフィー達。私も欲しいなぁ、そういう人」

そう呟いて、ナディアは意味ありげにちらりとティーシェルを見た。おもいきり目が合う

形になり、ティーシェルが居心地悪そうにする。

「ふ……ふーん……ナディアもそんな事考えるんだ。じゃあもう少し、女の子らしくなっ

た方がいいんじゃない!」

そう言うと、さっと顔を背けてしまった。

「な、何よぉー!」

ナディアも慌てて顔の向きを元に戻す。ナディアは何とも無い風を装いながらも、内心で

は何とも思われてないのかと落胆していた。その横でマキノが、そうよねと言葉を拾う。

「ガーネットはいーなー。だってラフィー、見た目は王子様みたいだし。……はぁ、王子

様がいいなー」

王子様。この一言に何度ニックスはガックリと肩を落とした事だろうか。そして今回も例

外ではなく、ガクッと肩を落としている。

「なぁー……何でお前、王子様にこだわってるわけ?」

「え?何でって……見た目」

ニックスとしては、せめて気品位にして欲しかった。それ位なら、まだ矯正も可能だろう

が、見た目だけは変えようと思って易々と帰られるものではない。

「うっわ……ニックス。あんた、どうしたのよ……」

自分の事ばかり考えていて、話を全く聞いていなかったナディアにも分かる位、ニックス

が落ち込みを見せる。キルトにも肩を叩かれて同情されている程だ。

「覗きはこの辺にして……もうそろそろ戻らない?僕、何か最近疲れてて」

「そうね。……マキノ、あなたはどうするの?」

「あ、行く行くー。んぢゃね、ニックス。グッナイ!」

「あっ……」

さっさとニックスを置いて去るマキノを、悲しく見守るニックス。そんなニックスに、テ

ィーシェルとキルトが置いていくよと声をかけると、ニックスは慌てて歩き出した。

「ナディア……」

「ん?何よ?」

皆が部屋に入り、自身も部屋に入ろうとした所で、ナディアがティーシェルに呼び止めら

れる。他の人に聞かれたくないのか、ティーシェルの声はかなり小声だ。

「ナディアはさ、世界が平和になったらどうすんの?行く所無いんでしょ?」

確かにナディアの家族は全員死んでいて、彼女の身寄りとなる人は誰一人としていない。

「んー……どーしよっかなぁ」

「な、何ならまた僕の所に来る?……嫌だったら、別にいいけど」

ここまで言うと、さっきのように顔を背けた。先程と異なっているのは、顔が赤い所だろ

う。照れくさそうにしているティーシェルを見て、ナディアの頬も自然と上気する。

「べ、別に深い意味なんてないんだからね!何となーく、ナディアが可哀想だなーって思

ったからであって……っ!」

何となくを強調し、ティーシェルが慌てて修正を入れる。しかしお互いが顔を真っ赤にし

合っている状態なので、それも無駄骨だった。

「もう……っ!もうちょっと素直になったらどうなのよ!」

「お互い様でしょ……!」

ナディアが怒鳴り、ティーシェルがそれに応戦する。二人はいつもの喧嘩状態に入りかけ

るが、それは一瞬だった。お互い顔を見合わせると、二人はプッと噴出して笑い出した。

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