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−十一章−〜求めるもの〜


「Ladys and Gentlemen!これよりフォートレス武術大会を、始めます!」

司会者の宣言と共に、会場中に大きな歓声が巻き起こる。観客席は多くの人で賑わってお

り、ほぼ国中の人全てが集まっている位だ。アンカースとの対外問題などで暗い話が多か

った中、国一帯で盛り上がれる企画という事もあり、フォートレスの人々も案外喜んでい

るのかもしれない。

「えー、早速一回戦を始めさせて頂きたいと思います!Aブロック一回戦第一試合は、サー

キュラー=スチュアート選手対サード=ソーリュア選手です!」

アナウンスが流れると、コロシアムの中央にサードと対戦相手が出てくる。サードが出て

きた途端、会場中から黄色い歓声が巻き起こり、サードを応援する声で会場が一杯になっ

た。会場の様子に、サードの相手である背の高い格闘家のようなゴツイ男は、サードに敵

意の目を丸出しにする。

「ったく、うるさい外野だ」

相手のそんな様子もまるで気にも留めず、サードが剣も抜かずに不快そうに呟く。サード

の完全になめた態度に、サーキュラーが顔を引きつらせる。

「おい、色男!俺はあんたみたいないけ好かない奴が、一番大っ嫌いなんだよ!」

嫌味を言い終える前に、サーキュラーがサードに殴りかかる。その途端、サードに拳が当

たると思った会場から悲鳴が巻き起こる。

「それは好都合だ」

しかしサードは軽々と攻撃を避け、突っ込んできたサーキュラーの足を払い場外へ吹っ飛

ばす。サードの華麗な勝利を見た場外から、再び黄色い声が巻き起こった。結局サードは

腰に差した剣を抜く事無く、相手に勝利して早々と入場口に戻っていった。

「あのサードとかいう男、準決勝で当たるわね……要注意だわ」

試合を見物していた銀髪の女性が、額から汗を流す。顔に厳しい表情を浮かべ、彼女は出

場選手の控え室に向かった。

「おい、戻ったぞ」

入場口に姿を消したサードが、ガーネット達が見物している観客席まで戻ってきた。席に

座ったサードに、ティーシェルが飲み物を手渡すと、サードは少しだけ中の飲料水を口に

含む。

「ところで、ラフィー達は?」

「奴はCブロック、ニックスはDブロックだ。勝ち進めば準決勝であたる。ナディアとか

いう女は、Bブロックらしい……つまり、俺の準決勝の相手になる可能性がある、という事

だ。……ブロック毎に試合を進めるから、ラフィストとニックスの試合はまだまだ先だな」

そうこう話しているうちに、Aブロックの一回戦の試合全てが終わったらしい。Bブロック

の試合開始のアナウンスが場内に流れ、一同の視線が場内に集まる。そこに、銀髪の女性

が現れる。

「あ、あれはナディアですわ!」

ガーネットが会場にくいいるように、前のめりになって叫ぶ。柵から転げ落ちそうなガー

ネットを見て、サードが慌てて後ろから支える。その時、試合開始の鐘の音が響き渡った。

試合が始まると同時にナディアが印を切り、腕を上に上げる。

「アンタなんかに詠唱は必要ないわ!……ファイアーアロー!」

掲げられたナディアの手から放たれた炎は、あっという間に相手を包む。どうやらほんの

一瞬で、勝負はついてしまったようだ。ナディアの強さに、場外から歓声が起こる。しか

し異変を感じ取った会場が、次第にどよめきに変わった。相手選手を包んだ炎が、いつま

で経っても消えないのだ。それどころか、どんどん威力を増していっているように見える。

「あのままでは、相手の方が死んでしまいますわ!」

「ね、ねぇティーシェル!何とかならないの!?」

ガーネットが悲鳴に近い声をあげ、マキノも慌てふためきながらティーシェルの方に視線

を向ける。

「……わかった。ここから魔法を使ってみるよ。我誘うは、均衡の破壊……その外力を持

って静寂に波紋を引き起こし……」

ティーシェルが杖を掲げ、呪文の詠唱に入る。

「おい!違法が出来ないよう、会場にはマジックシールドが張ってあるんだ!……それを

破るなんて危険だ、やめろ!」

サードが呪文を止めに入るが、ティーシェルは一向に止めようとはしない。

「汝の全てを飲み込むだろう……ウォール・グラビティプレス!」

杖から魔法が巻き起こり、それが会場を包んだマジックバリアにぶつかる。その衝撃によ

って、術者であるティーシェルの体は吹き飛ばされ、床に叩きつけられる。しかし、魔法

はバリアを抜け、男を包んだ炎をかき消した。そこに炎によって近づけないでいた救急隊

員が男の元に駆けつけ、男を担架で運んでいった。

「やったぁ!」

「いけませんわ!すぐに傷の手当てを……キュア!」

ぐったりとしているティーシェルに、ガーネットがすぐさま回復を施す。そのお陰か、体

に大したダメージは残っていないようだ。サードがティーシェルを抱え上げ、観客席に横

にする。

「無茶苦茶な事をするな」

「分かってる……でも、放っておけなかった」

そう言うと、ティーシェルが瞳を閉じる。体力を消耗した形になり、疲れたのだろう。静

かな寝息が聞こえ始め、ガーネットやマキノがほっと息をつく。

「なっ!マジックシールドの外から!?……一体誰がそんな真似を!」

未だ場内に残っていたナディアが、魔法が起こった方向へ顔を向ける。そこには昔何度か

会った事のある、ガーネット姫の姿があった。光魔法専門のガーネット姫に、あんな芸当

が出来る訳が無い。ナディアの脳裏に、ガーネット姫の幼馴染である彼の姿が過ぎる。

「まさか……ティーシェル?」

ティーシェルと別れたのは、今から五年前だ。その頃はまだ、マジックシールドを打ち破

るほどの力は、彼に無かったはずだ。しかし、彼ならばそんな無茶な芸当もやってみせる

という確信が、ナディアにはあった。ティーシェルが、ここに来ているかもしれない。そ

う思うと、急に昔が懐かしくなる。ナディアは控え室に戻った後も、想い出の海に沈んで

いた。




会場のざわめきも静まり、武術大会の試合が再開される。丁度Bブロックの試合が全て終

わり、これからラフィストの試合が始まるところだ。アナウンスでコールされ、ラフィス

トが場内に出てくると、ガーネット達がそれに気付き応援の為に声を張り上げる。

「きゃー!ラフィーですわ!頑張ってー!」

「ラフィー!頑張ってねー!」

女性二人が大きな声で応援している傍らで、サードが腕組みをして試合を観戦している。

ティーシェルはまだ、ぐったりして横になっているようだ。試合開始の鐘が鳴り、両選手

が武器を構える。ラフィストの相手は槍の使い手らしい。それも、かなり腕に自信がある

ようだ。連続して槍が繰り出され、ラフィストはそれを間一髪でかわす。

「俺だって色んな魔物と戦って……」

防戦一方だったラフィストが地を蹴り、一気に間合いを詰める。

「強くなってる!」

急に間合いを詰められ、対応に遅れた相手の槍を剣で吹き飛ばす。そしてすかさず構え直

すと、技を繰り出した。

「天烈破!」

相手に技が直撃し、場外へ吹っ飛ばした。ラフィストの勝利に、ガーネットとマキノがき

ゃあきゃあと声を上げて喜ぶ。ラフィストがガーネット達のいる観客席にやってくると、

ガーネットとマキノが興奮した面持ちで駆け寄り賛辞を送る。

「おかえりなさい、ラフィー。凄かったですわ!」

「ラフィーも強いのね!格好良かったよ!」

「あ、ありがとう……」

テンションの高い女性陣に揉みくちゃにされながら、ラフィストは先程控え室にいる時に

聞いた大きな音を思い出す。あれは一体なんだったのか気になり、場外にいた彼らに聞こ

うとした時、アナウンスが鳴り響いた。

「いよいよ一回戦も最終戦となりました!Dブロック一回戦第四試合、ニックス=エント

ルード選手対ゴモダバ=ルーバ選手!」

始めの合図と共に、ニックスの試合が始まる。とりあえず聞くのを後回しにし、ラフィス

トはニックスの試合を見る事にした。しかし試合が始まっているのに、ニックスはチラチ

ラと観客席の方ばかり見ている。どうやら、マキノが試合を見てくれているか気になって

いるらしい。試合相手の方に向き直ったかと思うと、今度は突然押忍と叫び、何故か自己

紹介を始めた。

「オッサンさ、柔道やってんの?強そー!俺、ニックス!よろしく!」

「は……はぁ」

相手はいきなり何なんだと、いった顔でポカンとしている。対戦相手の名前など、先程ア

ナウンスされただろうが、とも言いたいようだ。ニックスのあまりにお馬鹿な行動に、観

客席で見ていた一同は愕然とする。

「アホか、アイツは……」

「っていうかニックス……あれ、柔道じゃなくて空手よ」

一同に呆れられているとは知らず、ニックスはまだ延々と喋り続けている。

「柔道、俺少しだけ知ってるぜ!」

「あの……どーでもいいが、拙者の技は空手なのだが。……それより、そろそろ試合を始

めても良いだろうか?」

「だから、柔道の技でもかけてみよっかな!」

ニックスは相手の言葉などハナっから総無視だ。

「対戦者が可哀想だな……」

サードが同情する。

「じゃあよ、オッサン!始めよーぜ!」

ニックスが相手とのリーチを一気に縮める。そしてそのまま体ごとぶつかり、相手に体当

たりした。ニックスが相手の服を掴み、組み合う形に持っていくと、相手もかなりの力が

あるのか、膠着状態になる。

「なぁ、オッサンよー!あんたさ、結婚してるだろ?」

「ぬ!そ、そうだが……」

お互い組み合ったままでの小声の会話なので、観客席からはそのやり取りは伺えない。ニ

ックスはニヤリと笑うと、次の言葉を呟いた。

「アンタ、奥さんに内緒で浮気してっだろ?」

「!?」

相手の体に動揺が走り、力が緩む。そこをすかさず狙い、ニックスが一本背負いを決める。

ドスンという音が響き渡り、相手選手が床に叩きつけられる。衝撃と、ショックで気絶し

てしまっているようだ。

「イ……イッポン!ニックス選手の勝利です!」

会場から歓声と、大きな笑い声が響く。ニックスは大きく両手でピースをしながら、退場

していく。それを見て更に一同は呆れ返り、ガックリと肩を落とした。

「イエー!サード、見てたかよ!俺、ちゃんと一回戦勝ったぞー!」

ニックスがかなりご機嫌な様子で帰ってくる。サードはチラリとニックスを一瞥すると、

溜息をつき視線を逸らした。他の面々も何ていったらよいか、といった感じで呆れと苦笑

が入り混じった顔をしている。

「そ、それよりも!そろそろ本当の目的のナディア探し、始めませんこと?」

ガーネットの提案により、目的のナディア探しへと動き出す事にするが、ラフィスト、ニ

ックス、サードはまだ試合があるのでナディア探しはガーネット達に任せる事にする。じ

ゃあ、早速探しに、と言って席を離れかけると、ガーネットのマントを掴んで誰かが制止

をかける。ガーネットとマキノが振り返ると、先程まで席で寝ていたティーシェルがマン

トの端を握っていた。

「あら、ティーシェル。どうかいたしまして?」

「……悪いけど、僕一人で行かせてくれないか?」

「けど、まだ休んで無くて……大丈夫ですの?」

ティーシェルは黙って頷く。引く様子の無い態度にガーネットは溜息をつくと、くれぐれ

も気をつけて行って下さいましと言って、離れかけた席に戻る。ティーシェルはヨロヨロ

と立ち上がると、会場の通路口へと消えていった。

「一人で大丈夫かな?……この人だかりだし」

「出場者の控え室もある事だし、何とかなるだろう」




通路を通って、一回会場の外に出て控え室に向かおうと、ティーシェルが通路を抜けた時、

誰かがティーシェルの名を呼ぶ。振り返った先にいたのは、探し人であるナディア本人だ

った。

「本当は、会うつもりなんか無かったんだけど……大会出てる事もばれちゃってるし、い

ずれは会う事になるのかなって思って」

「ナディア……」

「私の事、覚えててくれたのね。……久しぶり」

「……今まで、何してたんだよ」

「んー、探し物」

「それは、分かってる!」

はぐらかす様なナディアの態度に、ティーシェルが怒鳴る。

「何よ。これじゃ、満足できないってワケ?」

「いつもそうだ!肝心な所を誤魔化す!」

ナディアはいきり立つティーシェルの頭をポンポンと撫でる。

「あんたは、知らなくていいのよ」

「そういうとこ、全く変わってないんだな。……そうやって逃げたってどうにもならない

事位、ナディアが一番良く分かってるじゃないか!」

「……そうね。逃げた、か。確かに、私は逃げてるかもしれない。……で?あんたは何が

言いたい訳?」

「……」

「言いなさいよ!言わなきゃ分からないわ!」

「一体、何を隠してる?」

「別に」

「とぼけるな!……それとも、また逃げるのか?」

ナディアがティーシェルから視線を逸らそうとするが、ティーシェルがナディアの腕をぐ

っと掴み、視線を逸らす事を許そうとしない。ナディアはその手を乱暴に払いのけると、

絞り出すように声を出した。

「……なんで、アンタはいつでも他人の事に一生懸命なの!別に、私の事なんてどうだっ

ていいじゃない。アンタに関係な……」

「なくない!ナディア、僕は……」

聞きたくないというかのように、ナディアが急に後ろを向く。

「アンタは、優しすぎるのよ。……わかったら、とっとと行きなさいよ!」

ナディアの声が、少し震えている。ティーシェルはナディアの腕を掴み、ナディアを振り

向かせる。

「……何で、泣いてるんだ?」

「さあね」

「訳を言わなきゃ、この腕を放すつもりはないよ」

じっとナディアを見つめる。すると、ナディアが聞こえるか聞こえないか位の声で呟く。

似てるというナディアの答えに、ティーシェルが驚く。そして、一体誰が誰と似ているの

かと気になっていると、ナディアが言葉を続けた。

「アンタ、七年前のあの時に私の代わりに死んだ弟に、そっくりなのよ」

「ナディアの、代わり?」

ナディアの腕から手を離す。もう腕を掴んでいる必要はない。

「あの子……とても優しい子だった。いつも皆にお節介ばかりやいててね。……アンカー

スにランツフィートが攻められた時、私はあの子と一緒に隠れたの。でも、私……立てち

ゃったの、物音。兵士に気付かれて、二人とも殺されるって時に、あの子が飛び出して…

…それで―――っ!」

その時の事を思いだしたのか、ナディアが感情を高ぶらせて喋る。

「私、何も出来なかった……目の前で殺される弟を見ても。―――だからせめて……弟を

生き返らせえたかった。世界樹がダメだと分かった後に、色々調べてルーン聖石に行き着

いた―――……」

咄嗟にペンダントを握り締める。彼女が求めている物は、やはりこれだったのだ。ナディ

アが話してくれた以上、自分も話さなくてはならないと思い、意を決してティーシェルが

話し始めた。

「―――……ナディア、僕は今ラフィストやガーネット達と一緒に旅してるんだ。旅には

世界樹も大きく関わっている……だから君も、一緒に来ないか?僕は君の力になってあげ

たい。……それに、君が求めている答えを、僕達は知ってるから」

ナディアが驚きを含んだ顔でティーシェルを見る。

「どういう事?」

「ナディア、君がルーン聖石を探している事……何となくだけど知ってたんだ。だから、

王に頼んでこの大会を……―――」

「っ!じゃあ、嘘なのね!?ルーン聖石、偽物なんでしょ!」

ティーシェルが言い終わらないうちに、ナディアが激昂して叫ぶ。対するティーシェルは

その反応が分かってたと言わんばかりに、落ち着き払っている。

「嘘じゃないよ」

「知ってて開いたって事は、あたしを誘き寄せる為じゃない。そんなの、嘘に決まってる

わよ!」

「確かに……あのルーン聖石は偽物だけど、本物がちゃんとあるんだ」

「本物ですって?どこ、どこにあるの!」

ナディアがティーシェルの肩を掴んで揺さぶる。肩を掴んだ手を優しく剥がすと、かけて

いたペンダントを外してナディアに手渡す。ナディアは何気なく見ていたペンダントを手

渡され、驚きで言葉に出来ないでいた。

「仲間の一人が気付いたんだ。僕は当たり前のように持っていたから、全く気にした事が

なかったんだけどね……」

「フフ……答えはずっと前から目の前にあった、なんてね」

少し悲しげに笑みを漏らす。まるで、今までの自分を嘲笑するように。ティーシェルが心

配して声をかけると、ナディアは大丈夫と首を振る。

「そんな顔、しないでよ。―――……わかった。私、あなた達についていくわ。……ルー

ン聖石の使い方もまだ分かってないし、何より一緒に行く事は答えを見つける近道だと思

うから」

「ナディア……それと、一つだけお願いがあるんだけど」

「何?」

「もう一人で悩んだりするのは、やめてほしいんだ。今のように、君の力になってあげら

れる事だって、きっとあると思うから」

この言葉を聞いたナディアは、乱暴にティーシェルの頭を撫で回した後、これからよろし

くねと嬉しそうに笑った。ティーシェルもナディアの笑顔に笑みを見せ、彼女の手を握っ

て引っ張る。

「行こう、皆を紹介するから」

「ちょ、ちょっと!ゆっくり走りなさいよ!」

二人は手を繋いだまま、会場の中に入る通路を走っていった。

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