10.強化された男達
暫く森の中を探索していると、大きな洞窟の前に辿り着いた。
「これはヤバそうな匂いがプンプンするな。」
「難易度SSの洞窟だろ?ドラゴンとかいるかもな。」
「マジ?会いてぇ!!行こうぜ!」
「いやドラゴンは死ぬだろ?引き返すべよ。」
男達は隆介の反対を尻目に中へ入っていった。
暫く洞窟内を歩いていると奇妙な足音が聞こえてきた。
「おい。なんか剣持ったガイコツみたいな奴いるぞ。博正鑑定してくれ。」
鑑定、スケルトンナイト ランクD
レベル20
剣を持つ者や矢を放つ者がいる為注意
「Dランクでレベル20だって。いけんじゃねえか?弓持ちもいるみたいだから注意だな。」
「よし。俺等もレベル上がったし行くか!智幸。木で2階建ての仮拠点作ってくれ。弓って確か無限に使えるはずだから撃ちまくろうぜ。」
「おうよ。」
智幸は即席で2階建ての木製豆腐ハウスを作り、男達は中に入った。
「うひょー!すげぇ!マジで無限に矢を放てるじゃん。どんどん死んでくぞあのガイコツども。」
男達は弓の素人だが無限に矢を放てる特性を活かし、その場にいたスケルトンナイトはすぐに駆逐された。
(Dランク魔物を初めて倒しました。武器庫のレベルが上がりました。武功システムの報酬を以下から選んで下さい。)
・初級魔法取得
・拠点と武功システムの同期
・軽トラック
(うぉおおお!全部!全部欲し過ぎる!軽トラって燃料どうするんだろ?システム同期も気になるけど、とりあえず俺自身を強化した方が良いよな。初級魔法取得で!)
(初級魔法を取得しました。ファイアボール、サンダーショック、ウォーターウォールを覚えました。魔法名を詠唱したら発動します。)
(キター!!やっぱ異世界は魔法っしょ!!あいつらに自慢しよう。)
「おい。あのガイコツ倒したらなんか出てきたぞ。」
ガイコツの死骸が蒸発し、茶色の石とキラキラした石がその場に残されていた。
「博正鑑定して。」
鑑定・鉄鉱石 鉄の材料として扱える。
Dランク魔法石 魔力を宿している石、色々な材料に使える。
「鉄鉱石と魔法石だって!多分智幸の建築に役立ちそう。」
「丁度あのガイコツ倒したらレベル上がって鉄製のクラフトが出来るようになったから使ってみるわ。試しにその壁鉄製にしてみる。」
ガンッ
「おい、すぐに出来たぞ(笑)マジすげぇこれ。」
智幸はレベルが上がった事により鉄製のクラフトと強化が可能になった。
「でも何でアイテムドロップしたんだ?敵が強くなったからか?」
「いや多分俺だわ。レベル上がって敵からドロップするのが金とアイテムになったって!ドロップ率も0から3倍と脳汁が出る仕様みたい。」
「お前ナイス過ぎるじゃん。マジで愛してる。」
「おっおう…(照)」
「気持ち悪いんだよお前等。」
「そんな事より見てくれ。俺の能力。」
そこにはスケルトンナイトの姿をした隆介がいた。
「みんな構えろ!!殺せあのガイコツ!」
「おっ…おい!やめろ!俺だよ!俺もレベルアップして戦った奴の姿に変われる能力を手に入れたんだよ。」
隆介は倒した相手に変身出来る能力を手に入れた。だがその個体の能力値は関係なく、ただ隆介のステータスで変身できるみたいだ。
「すげぇ!まんまガイコツの騎士じゃん。動きやすいのそれ?」
「いや動きづらい…多分素の俺の方が強い。」
「でもこの能力マジで使えるよな?敵とか騙せそうじゃね?仲間と思わせといて懐にグサッだろ。」
「確かに戦い方の視野が広がるよな。全員能力良すぎじゃん。」
全員レベルアップした事により恐ろしい程強化された男達。
「このまま奥進むべよ。今の俺達なら怖い物無いだろ。」
男達は自信に満ち溢れた状態で奥に進んだ。
だがこの判断が男達を後悔させるとは誰も思わなかった。




