3、中佐の同情する日々が続いております。
短いです。
同情するわ~ぁ。
この第二師団竜騎兵隊に今日から新しい部下が配属されるしょうじゃない。
前任のパクトは本当にいけ好かない!使えない!消えてしまえ!…な人で本当に嫌だったわぁ~
しかし、この隊に配属とは運が良いのか悪いのか、私はまだ見ぬ部下に同情をせざる得ない。
帝国軍は大きくわけて、海軍、陸軍、魔術軍、医療軍、空軍、そして竜騎兵隊に分けられる。
竜とはこの世界でもっとも強い種族。
その竜に騎乗し戦うのが本来の竜騎兵隊のあるべき姿。
しかし、帝国の長年の乱獲によりその個体数は激減し今では世界に数体のみしか生存は確認されていない。
現在この隊の保有している竜は2体のみである。
これで進軍なんて言われた泣いちゃうわ私。
(まぁ言われてるんだけど…っぺよ!ペッペッペッペ)
竜騎兵隊名ばかりに、竜は2体のみ。
竜に騎乗できるのは1人のみ、2体のうち1体にはうちの大佐。
そして最後の1体には元帥閣下もしくは皇帝陛下のみとされている。
その為この隊の意味はその竜の飼育と訓練のみなんてことにはならない。
いつもやっかいな仕事しか回ってこないのよね。
軍のこぼれ仕事なんて未解決の凶悪な事件やら、革命軍やら、独立軍やら、結局辺境の一番戦いが激しい仕事しかまわってこないのである。
赴任早々、戦場とか本当に同情するわぁ~
でもね。特典もあるのよ?
私は美人で優しいし?
大佐は陛下の従兄弟にあたる方だし?
なんたって軍の中では元帥閣下や皇帝陛下と近い場所だし?
いぇっぇい!玉の輿!
あぁでもぉ~生き残れたらっね♪