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月見草の令嬢は王宮庭園で花開く  作者: 海老川ピコ
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第28話:商業ギルドの参戦

 ルナがふわっと現れ、銀色の髪が月光に揺れ、白いドレスが星屑のように輝く。


「姉貴、冒険者ギルドの欲っかきを追い払ったばっかなのに、今度は商業ギルドがポーション狙ってるって? 私の月見草、欲人間に渡さねえ! キラキラでド派手に牽制する?」


 私はポーションの瓶を手に、苦笑した。


「ルナ、落ち着いてって。ガレンを説得できたんだから、商業ギルドとも話せるよ。ポーションはみんなの癒し、欲で動かないようにしないと」

「ふっふー、姉貴、相変わらず聖女パワー全開! 欲っかきども、私のキラキラでまとめてビビらせてやるぜ!」


 ルナがくるりと空中で一回転し、指をパチンと鳴らした。

 月見草の光が一気に強まり、甘い香りが庭に広がる。

 夜光蝶がキラキラと舞い、フクロウの「ホウ、ホウ」が遠くに響く。

 私はティーポットを手に、上弦の月の茶会の準備を整えた。

 苔むした階段から賑やかな足音が響き、カイル、トムと家族、マリア、リディア、レオンが一斉に現れ、庭が活気に満ちる。


「エリス、庭キラキラ! 星のジュース、今日も飲むぜ!」

「エリス、癒しの時間、楽しみだわ!」

「よお、遅刻しないで来たぜ!」


 リナとマイがポーションを手に目を輝かせ、声を揃える。


「エリスお姉ちゃん、星のジュース、めっちゃキラキラ! もっと欲しい!」


 私は笑顔で手を振り、皆をテーブルに案内した。


「みんな、ようこそ! ティーとポーション、ゆっくり楽しんで。月の前では、みんな平等だよ」


 その時、階段から堂々とした足音が響き、豪華なマントを羽織った商人エドウィンが現れた。

 ガレンも後ろから渋々ついてくる。

 エドウィンがポーションの瓶を見て目を輝かせ、ガレンが不機嫌そうに睨む。

 参加者がざわつき、トム、リディア、カイルが一斉に囁き合う。


「エリス、商業ギルドのデカい奴だ! また欲っかきか?」

「ポーション、市場で高く売る気ね!」

「怪しい奴、増えたぜ!」


 エドウィンがテーブルに近づき、自信満々に口を開く。


「エリス殿、商業ギルドのエドウィンだ。このポーション、市場で高値で売れる逸品! 我々が流通を握れば、王都中に広まるぜ!」


 ガレンが即座に割り込み、声を荒げる。


「ふざけるな、エドウィン! ポーションは冒険者の命を救う! ギルドが独占するんだ!」


 空気が一瞬でピリピリと張り詰める。

 カイル、マリア、レオン、リナ、マイが一斉に反発する。


「ポーション、市場で金儲けかよ!」

「エリスの癒し、欲で汚す気!?」

「星のジュース、みんなのものだ!」

「俺が二人とも監視するぜ!」

「エリスお姉ちゃん、守って!」


 ルナがエドウィンとガレンの頭上を飛び、毒舌を炸裂させる。


「欲っかきコンビ、夜の庭に合わねえ! 姉貴のポーション、金の道具じゃねえよ! キラキラでまとめて追い出す?」


 私は深呼吸し、転生前の花屋で欲深い客に信念を貫いた記憶を胸に、穏やかに微笑んだ。


「エドウィンさん、ガレンさん、ポーションは癒しの贈り物。冒険者にも市場にも届けたいけど、独占や金儲けはダメ。月の前では平等よ」


 エドウィンが笑い、扇子を取り出して振る。


「エリス殿、癒しは立派だが、商売は現実だ。ポーションを市場に流せば、下町も貴族も幸せになるぜ!」


 ガレンがエドウィンを睨み、テーブルを叩く。


「幸せ? ふん、冒険者の命がかかってる! 市場なんかより、ギルドが優先だ!」


 参加者が一斉に声を上げ、庭が騒然となる。


「欲ばっか! ポーションはみんなの希望だ!」

「エリスの庭、金で汚す気か!」

「星のジュース、守るよ!」

「エリス、信念貫け!」

「俺が欲っかきどもをやっつけるぜ!」


 私はティーポットを手に、静かに皆を見回した。

 庭の月見草がほのかに光り、夜光蝶が参加者の周りを舞う。

 この庭は、貴族も平民も子供も繋ぐ癒しの場。

 欲に揺らぐ場所じゃない。

 私は微笑み、二人に言った。


「エドウィンさん、ガレンさん、ポーション飲んでみて。癒しの力を感じてほしい。冒険者にも市場にも、平等に配るよ。それが庭のルール」


 エドウィンとガレンが渋々カップを受け取り、一口飲む。

 エドウィンが目を細め、ガレンが小さく頷く。


「ふむ、確かに癒される味だ。市場で売れば大儲けだ!」

「効く。だが、ギルドの冒険者にこそ必要だ!」


 参加者が再び一斉に反発する。


「金儲けやめろ!」

「冒険者だけじゃねえ、みんなのポーションだ!」

「エリスお姉ちゃん、欲っかきに渡すな!」

「エリスの癒し、最高!」

「俺が庭のルール守らせるぜ!」


 ルナがふわっとテーブルの上に浮かび、両手を広げる。


「姉貴、欲っかきコンビ、うるせえ! 私のキラキラで黙らせて、庭の平和取り戻すぜ!」


 私は笑いながらツッコんだ。


「ルナ、黙らせるより話そうよ。エドウィンさん、ガレンさん、欲じゃなく癒しを広めるために協力して。ポーション、みんなで分け合おう」


 エドウィンとガレンが顔を見合わせ、渋々頷く。

 トム、リディア、マリアが一斉に提案する。


「市場でポーション、公平に売ればいいじゃん!」

「冒険者にも分け合えば、癒し広がるわ!」

「エリスお姉ちゃん、みんなで協力しよう!」


 私は胸が熱くなり、二人にポーションの小瓶を一つずつ渡した。


「エドウィンさん、ガレンさん、これで試してみて。冒険者にも市場にも、平等に配るよ。月の前では、争わないで」


 エドウィンが扇子を閉じ、笑う。


「エリス殿、君の信念、嫌いじゃない。市場で公平に売るか、考えてみるぜ」


 ガレンが瓶を握り、呟く。


「平等か……冒険者にも配るなら、悪くない。ギルドで試してみる」


 参加者がホッと息をつき、声を揃える。


「エリス、かっこいい!」

「庭、守ったぜ!」

「星のジュース、みんなの希望!」

「エリスの信念、輝いてる!」

「俺、平等の使者として応援するぜ!」


 ルナが私の肩にふわっと降り、ニヤリと笑う。


「姉貴、聖女パワーで欲っかきコンビ撃退! 私のキラキラ、庭の平和守ったよね?」

「ルナ、平和はみんなの団結のおかげ。でも、キラキラはルナの力だよ。ありがとう」


 ルナがムッとして空中で一回転し、指を振る。

 月見草の光が一気に強まり、夜光蝶がテーブルを囲んでキラキラと舞う。

 光が「調和の月」の幻を作り、淡い光の月が庭に浮かぶ。

 参加者が一斉に拍手し、声を上げる。


「エリス、ルナ、キラキラ最高!」

「月が庭を守ってる!」

「ポーション、みんなで広めよう!」

「エリスの癒し、王都の光だ!」

「俺、調和の王子として盛り上げるぜ!」


 私は月見草に触れ、指先がふわりと光る。

 転生前の花屋では、欲客に信念を説くだけで精一杯だった。

 この庭では、仲間と共に癒しの輪を広げ、欲を調和に変えられる。

 月見草の香りとポーションの甘さが漂い、夜光蝶が笑顔を照らす。

 リナとマイが花冠を手に歌い、トムが家族と笑う。

 カイルが庭仕事のアイデアを叫び、マリアが穏やかに頷く。

 リディアが市場と貴族の交流を提案し、レオンが大げさにポーズを取る。

 庭は団結と光で満たされ、エドウィンとガレンの欲を静かに和らげる。

 この幻想的な庭でのスローライフは、商業ギルドの試練を乗り越え、また一歩深まった。



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