せめて貴方だけは
書き連ねる我が子たち
この子たちは自分の分身
自分そのものだったり
憧れの自分だったり
ファンタジー小説なんか
こうなりたいかっこいい自分
主人公にしちゃって
恋愛小説なんか
主人公そのまま自分投影
相手は自分の恋の標的
妄想爆発させちゃって
自分が悲しくなると
自分が上手く行かないと
より妄想に浸りたくなる
白い画面に打ち込む二次元の自分
カッコいい自分
願いが叶う自分
可愛い自分
幸せ者の自分
願望とか入れちゃって
それが主人公になって
今日も上手く行かなかったよ
逃げ場はいつも創作二次元
ねえ貴方だけは幸せになって
なりたかった”私”になって
自分の頭の中の主人公は
いつも輝いている
ねえ貴方だけは輝いて
私の代わりに輝いて
なりたかったけどなれなかった
私の代わりに幸せになって
いっつも現実逃避
情けない自分に泣いちゃった
その分二次元で自分に当たる
スポットライトの光
ここじゃ泣かなくて済む
貴方は泣かずに幸せになれる
私が得られなかった分
せめて貴方だけは
せめて貴方だけは
幸せになってね
輝いていてね
これで何とか食い止める
溢れ出る涙を食い止める
分かってるこれが結局は
二次元でしか妄想でしかないって
情けない自分に泣いちゃった
溢れる涙貴方のために
抑えるからねえ幸せになってね
私が貴方を幸せにするから
せめて貴方だけは幸せになってね
私は幸せになれなくても
情けない自分に泣いている
貴方はいっつも前を向いている
貴方の幸せは
私のささやかな幸せ
例えそれが作り物の画面上でも
ありがとう貴方がいてくれて
せめて貴方だけは幸せになってね