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キウ   作者: Dariahrose
雪の中の少年
1/24

プロローグ ~ 雪の中の敵 ~

また、雪が降り始めた。

ここは、雪が深く降り積もるところ。


キウは、急いでいた。

ひたすら走っていた。

どのぐらい走って来ただろう・・。

既に日も暮れかけていた。

もうこれ以上走り続ける力は残っていない。

しかし、急がなければならない理由があった。

キウは、気合だけで走っていた・・。


暮相くれそうの時・・


夜と昼の狭間・・・。

そこは、この世とあの世の境目が入り混じり合うところ。


突然、左から突風が吹いた。

普通の人なら、少々ガタイの良い人でも飛ばされてしまう程の強い風。

しかし,キウは知っている。

その風は、『魔』によるものだった。


『魔』は左から入って来る。

婆ちゃんが、そう教えてくれた。


婆ちゃんは、もう、もうこの世にはいない。

でも、婆ちゃんから受け継いだものは、しっかり体に沁み込んでいた。

キウが、『魔』と、呼んでいるものについての知識は、すべて婆ちゃんから受け継いだものだ。


風が吹いて、15数えた。

15数え終わった時、『魔』が、仕掛けてくる。


「ぼ~~~~~~~・・。 ぼぼぼぼぼ・‥‥」


鼻にかかったような低い声か、風の音か分からない。


いつの間にか、雪と風が吹雪になった。


キウは、小刀を抜いた。

その、小刀の歯の付け根には、婆ちゃんの爪と髪の毛と涙が埋め込んである。


小刀の歯が橙色に光り始めた。


火輝(ほき)・・ 」


小刀が、橙輝の光を放っているという事は、襲ってい来るのは水族(すいぞく)


突然、足元が急に動かなくなった。

見ると、水をかけられて履物が凍りかけている。

降り積もった雪は凍りかけた履物にくっついて、まるで石のように重くなってくる。


キウは、小刀を宙に掲げた。

小刀の火輝は強くなり、まるで燃えるように輝いた。


「あけれ・・。」


キウがつぶやくと、小刀の光は辺り一面を照らした。

行く先にある、木の梺に『魔』が、姿を現した。


キウはすかさず、『魔』に小刀を刺し、呟いた。


「いぬれ‥。 」


「ギャ―――――!! 」


『魔』は、水に姿を変え、その場に落ち 凍った。

キウは、足元に小刀の光を当てて、履物の氷と雪を溶かし、先を急いだ。


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