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俺が異世界では娼館の主な訳  作者: ROTA77Z
第1章 メーベラル編
21/61

遠征準備とイフィルギットと☆


 地方への活動を始める前に、遠征メンバーへのレクチャーを行うので、連日集まって貰う事に成る。


 この部屋には、新規のメンバーに集まってもらっており、グループ分けはしていないが、貴族、一般市民、そしてフレミナの3つに別れている。


 フレミナについては、あの言動があったので一歩引かれているのは解るとして、貴族組と他が別れてるのは今後よろしくない。が、今は進め方を理解して貰うことを優先して、後でチーム分けすれば否応でも一緒に活動するように成るだろう。


 新規メンバーの最大のミッションは対外交渉、これからの歌劇団、娼館の活動において地場を固めて貰う大事な役割、ある意味、営業とも言える立場だ。


”…と言った感じが現在の歌劇団にと薔薇、百合の館の状況だ。これから、チーム分けをするので、今後は各チームで活動を行って貰うことに成ると思ってくれ”


 3つそれぞれのチームリーダーを発表する。最初のチームは、ザビア。次は、フルナ。最後は、トレスとフレミナだ。


”トレスとフレミナのツーヘッドにしているのは、どちらかが常に俺の補助について貰い、入れ替わりながら活動してもらおうと考えているからだ。何か質問は?” 


 予想していた通り、トレスが食いついてくる。


「主さま、なぜ主さまの補助を専任となさらないのですか?私では役不足ですか?」


「トレスー、それは私の方が役不足だからだよ、きっと-」


 フレミアが、少し自虐気味にフォローを入れている。


「そうなのですか」


 真っ直ぐなのは良いが、こう言った気遣いにも気が回るようでないと、交渉事には向かないんだが。


”俺から言わせると、どちらも役不足だ。なので、この体制にした。ドロテア、ラズモア、チームのメンバーとしてこの二人を支えてやってくれ”


「はい!」


 言われたトレスとフレミナは、お互いの顔を見合わせている。


「トレスー、お互い、主さまの眼に叶うように頑張ろー」


 トレスはまだ納得してはいないようだが、頷き返してはいる。


 取り敢えず、各チームのミッションとして、これから回る地方での活動方針を伝え、各チームで検討をさせる。


 ザビアとフルナはそれなりに理解したのか、チームメンバーと話し始めている。が、トレスは固まっているし、フレミナはそれを意識してか、沈黙を守っている。


 しびれを切らしたラズモアが、なんだかんだと言って、話に参加させようとしている。まあ、チームとしてはバランス良くしたつもりなんだが。


 実践含めて、ここメーベラルを対象に明日一杯の調査課題を与えておくから、チームの絆を深めてくれ。


 新メンバーだけにかまけてもいられないのは確かで、選抜メンバーの最終調整も行わなくてはならない。


 館関連の娘達は全部で23名、それに新規メンバーが10名、あとは、ルキアさんとマーレだ。キャラバン用の馬車や衣服食糧など、ルキアさんはそつなく手配してくれている。


 いろいろとバタバタしていると時間はすぐに過ぎていしまうもので、夕食をとって部屋に戻ってからも打ち合わせておかないといけない。


 今や薔薇の館の南翼上層階は、新しく参加したメンバーと百合の派出所含めて総て歌劇団関連で占めてしまった様だ。


 小部屋に、俺とアーデとグリンとハミューズ、それにイフィルギットが集まっている。


“君達には、留守の間歌劇団回りでの運営を担って欲しい。方針はさっき説明した通りだが、細かい点で幾つか注意してくれ”


 俺が気にかかっている点を幾つか説明して、期間中に対処しておくように指示しておく。各自での、進め方についての相談を受けて、それぞれに答えていく。


 一段落したところで、 


“今晩はイフィルギットと、百合の件でじっくり話すから、みんなはもう休んでくれ”


「はい、主さま。イフィルー、可愛がって貰いなさいね」


と、言われたイフィルギットは、徐々に赤くなってきている。その顔を正面から覗き込んで、


“今まで君とちゃんと向かい合っていなかったね。今夜は手順でなく感じるままに、羽ばたいてごらん”


 そして熱を帯びてきた彼女の耳元で、


“イフィー”


 優しく髪を撫でながら、声を掛ける。


 潤んだ目はまだ遠いところを見ているようだ。


「これが、主さまの言われていた、情を交わす、と言うことなのですね」


“ああ、君にはもっと早く教えてあげたかったのだが…”


「いいえ、私が理解できていなかっただけで、こんなにも違う事なのだとは」


“情と言うのは難しいもので、深すぎると逆に相手を傷付けてしまったりするし、薄いと満足感は両方ともに得られないんだ”


“それを、やって来たご主人様に感じてもらえるようにすることが、館の娘の目標の1つでもあると思う”


「それが、主さまの”リピないな”に対する答えなんですね」


“あれ、アミルそんなことまで話してるんだ”


「はい、私が悩んでアミルさまに相談したときに、主さまがそうおっしゃっていた事と、自分にはそっちの経験はないが、人に対しては想いを込めないといけないのでは?と話してくれました。ただ、その時点では理解出来ていませんでした」


「百合の娘として完璧に奉仕させて頂いている、の自負さえしていたのですが、それは快楽の一面に特化したものだったのですね」


“快楽は否定されるべき物ではないと思うし、それだけが本当に必要なときもある。只、人の欲望の中身は必ずしも快楽だけでは無いという事を理解してくれれば良いんだ”


“人間の欲望には、子を成したい、だけじゃなく、やさしさ、征服、温もり、快楽、様々な面が有るから”


「百合はその一面に特化しようとしていた訳ですね」


“それも悪いことではないよ、それが必要なご主人様にはそれを、そしてそれが百合の館の色とするならば。でも俺は、それ以外も求めているご主人様にはそれ以外も奉仕出来るように成れば、もっと百合の色が引き出せるのではないかと思っているだけなんだ”


「その上で、薔薇との違いを出す。解りますがイメージするのが難しいです」


“これはヒントになるかは別だけど、俺のいた世界にも娼館に似たサービスは有って、値段の高い安いは娘の質だけではなく、ご主人様が滞在をどう楽しめるか、の要素も有ったと思う”


「滞在を楽しんで貰う、ですか」


“そこには、それだけでは無いものも含んだサービスか娯楽かは難しいところだけど、プラスアルファが有るんだ”


「プラスある?」


“うーん、ドキドキさせる何かがある、かな”


「ご主人様を、期待感でドキドキさせる何か」


“そう、それはご主人様を迎える君達についても言えることだと思う”


「ご主人様も、そして私たちも、ドキドキする何か?そう、期待感を持ってドキドキする物に…」


 軽く後ろから、イフィルギットを包みながら、耳元で、


”そう、君もドキドキしないと”


 俺の手の上に、イフィルギットは自分の手を重ねて、胸元に押し付けながら、


「ドキドキする、この感触を…」


と言って、唇を求めてくる…




次回、地方への遠征、多分、次からは新しい章に入る事に成ると思います。ただ、書いている作者がちゃんと章を設定できるかは別問題ですので、あたたかく見守っていてください。

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