第2章 40話 純粋無垢なダークホース、マリス
本日、2回目の更新です。
!!!!!
3人から取り上げたスマホの画面を見て驚愕した。
エロ画像だ。
3人はエロ画像フォルダを開いていた。
しかも無差別に保存していたので、ありとあらゆるジャンルの物が一つのフォルダに纏められている。
失念していた。
随分と前にだが、当然まだこの異世界に来る前についついうっかり保存してしまっていたエロ画像。
指が勝手に動いたと言っても良い。
たしかアプリでパスワードロックを掛けた上に、隠しフォルダ設定にしていたハズなんだが・・・
なんでパスワードロックが外れてるんだ???
っていうか隠しフォルダ設定までなぜ外れてるんだ???
マリリ達が弄っている間に奇跡的に隠しフォルダの設定が外れて、更には偶然パスワードが一致してしまったとか???
あ、ありえねぇ・・・
ギャグ漫画じゃあるまいし、どんな確立だよ。
文字も読めないはずだぞ?
かつてないほどの勢いで、脳みそがフル回転する。
レッドゾーン?
そんなものとっくに振り切っている。
冷や汗が止まらない。
俺は恐る恐る顔をあげる。
3人とも顔を赤くし固まったまま、じっと俺を見つめる。
「よし、3人とも、まずは俺の話を聞いてくれ。」
「え、えっちなお話しですか・・・?」
耳まで真っ赤にしながらも、冷ややかな視線のセリーが言う。
その視線の鋭さは、まるで鋭利な槍の様だ。
「うんそう、って違うわ!
いやまぁ半分そんな感じだが・・・って、まず一つ3人とも大きな誤解をしている。
それは、このスマホの中に保存されてるえっちな写真・・・俗に俺の居た世界ではエロ画像と言う物だが、これは俺が撮影した物では無いと言う事。」
「あ、あの・・・では誰が・・・その・・・エッチなのを・・・はぅ」
自分で言っておきながら恥ずかしさの余り、顔を両手で覆い隠すマリリ。
マリリは何故こうも毎回、男の萌えるツボをついて来るのだろうか?
こんな状況だが、俺は心の中でガッツポーズを取る。
「ああ、これはだな、俺の居た世界にはインターネットと言う物が有って・・・。」
俺はなんとか必死にインターネットで拾ったエロ画像だという事の説明を行った。
頑張った、めっちゃ頑張った。
この異世界の住人にインターネットが果たして理解できるのかと不安でしか無い上に、このエロ画像事件の後である。
ちゃんと話を聞き理解してくれるか心配だったが、なんとかある程度は分かってくれた様だ。
もちろん全部理解した訳では無いが、3人とも考え方が柔軟で助かった。
「そうだったんですね。 少しほっとしました。」
マリリが手を胸に当てほっと溜息を付く。
「ああ、そうだ。 驚かせて済まない。」
なんとか誤解は解けた様で一安心・・・と思いきや甘かった。
「つまり大地さんは自ら、そのインターネットとやらでえっちな写真を探しては保存・・・ですか?していた訳ですね。
しかも、他種多様な・・・。」
鋭い!
セリーさん、ここでそのツッコミは鋭すぎる!
あぁっ、落ち着きかけたマリリがまた目を見開き俺を見つめる。
少し空気を読んでくれ・・・とは言えないか。
これ以上の言い訳も見苦しいと判断した俺は、正直に答える事にした。
「はい。その通りでございます。 ごめんなさい。」
頭を下げ謝る。
「あ、あの、そんな謝らないで下さい。
そ、その大地さんの居た世界の事まだ分からない事だらけですが、お話を聞いた感じだと、きっとそういうのが普通なのですよね。
それに・・・その・・・異性に興味があるのは・・・普通の事だと、お、思います・・・。」
恥ずかしさを堪えながらも、必死に俺をフォローしてくれるマリリ。
天使は目の前に居た。
いや、神様か!?
「そ、そうですね。 私たちの世界とは違う世界ですから、それが普通なのかも知れませんね。」
セリーもマリリに同意する様に頷く。
なんか少し勘違いされている様だが、今はそう言う事にしておくのが正解だろう。
だがしかし、俺は油断していた。
マリスと言う、この様な状況においてダークホースと成りうる純粋無垢な少女が居た事を。
「だ、大地は、その、女の人のえっちな裸の写真を見て、な、何かするの?見てるだけなの?」
!!!ここで来るか、その質問!
余りにも、余りにもお約束過ぎる展開ですよ、マリスさん!
だがそう思ったのはマリリもセリーも同じらしく、俺、マリリ、セリー3人が思わず一斉にマリスを見る。
「え?あ・・れ? ぼ、僕、変な事言った・・・?」
俺達の顔を交互に見ながら困った様子のマリス。
「い、いや・・・ぜ、ぜんぜん、へ、変じゃ・・無い、よ?」
あぁー!!
俺は何を言ってるんだー!?
これじゃあ、完全に自ら墓穴ほってんじゃねーか!
だがここで天使・・・いや、2人の女神が救済の手を差し伸べる。
「そ、そうですよ。大地さん程の大人の男の人にはい、色々、その、あ、有るのですよ。
マ、マリスも、そのお酒が飲める年齢になったら、い、色々とわ、分かる様になる・・・のよ。」
ナイス!マリリ!
ちょっとたどたどしいが、ベタながらも最高のフォローをありがとう!
「そ、そうでございますよ。
男性も女性も、大人の事情と言うのがありましてございまして、マリスさんも将来少しづつ分かって来る事がありますでございますよ。」
もうなんだか語尾が可笑しいが、セリーもナイスフォロー!
2人の最高の女神に感謝だ。
・・・・ん?
まてよ?
このフォローの内容からして・・・・!!!
ばれてる・・・ばれてる・・・よな?
何がって、そりゃ、そのエロ画像を見て何かをする、大人の事情ってヤツが・・・。
思わずマリリとセリーを見る。
二人もいっぱいいぱいの状態でのフォローだったのか、俺と目が合い自分達の言ったフォロー内容の意味改めて考えたのだろう。
途端に茹蛸の様に、耳まで真っ赤にする。
「と、とにかくだ。 えっちな写真の話は今日は取り敢えずココまでにしよう。」
「そ、そうですね、そうしましょう。 ね?マリス。」
「私もそう思います。 あ、そろそろミトンさんの所に向かっても良い時間では無いでしょうか?」
よし、今度の2人のフォローは特にツッコミどころも無い、完璧なフォローだ。
マリリとセリーの2人に、心から感謝をする。
「あ、そうだね、じゃぁさっと片付けて向かおうか。」
なんとかマリスが納得?してくれた様で、俺達は今度こそほっと胸を撫で下ろす。
マリスの気が変わらない内にと、手早く片付けやミトンに説明を行う為の資料等を整理しカバンに詰め込む。
スマホの封印をとマリリが気遣ってくれたが、解除して間もない状態で封印の魔法をお願いするのも悪いので、また帰ってきて少し落ち着いてからお願いするよと伝えた。
とりあえず紛失だけはしない様にカバンの内ポケットに入れ、出てこない様にボタンを留める。
大丈夫だろう。
「じゃぁ少し早いけど、行こうか!」
俺達4人は、ミトンの武具店へ向かう事にした。
いつもお読み頂きまして、ありがとうございます。




