第2章 31話 そのまま勢い余って、ベッドに・・・
昨日投稿出来なかった分、本日2回目の投稿です。
寝ぼけ眼のマリリとセリーの眼を覚まさせベッドから降りる。
眼が・・・というか脳が目覚め状況が理解出来た途端、マリリの顔がみるみるうちに赤面し布団で顔を隠す。
「はぅぅぅ、私ったら・・・」
布団の上からちょこっと顔を覗かせ、恥ずかしそうに上目遣いで俺の方を見つめるマリリ。
朝から脳がとろけそうになる。
一方、セリーは昨夜の事を思い出してるのか、ぶつぶつと少し独り言を言っている。
色々思い出したのか俺と目が合うと、セリーまでマリリの様に赤面し突然わたわたしだした。
「あ、あの・・私、変な寝言とか言ってませんでしたか?」
「あ、ああ。少なくとも俺は聞いて無いけど。」
「マ、マリリさんは?」
「はい。私も。ぐっすり寝てたので聞いて無いです。」
「よ、良かった・・・」
俺とマリリの返答を聞き、ほっと胸を撫で下ろすセリー。
一体、何の夢を見ていたのか。
取り敢えず俺はさっきのマリスの事を、マリリとセリーに説明をする。
それにしても、2人とも至って普通のパジャマ姿で別に露出度が高い訳でも無いのだが、やはりパジャマ姿の女の子が2人でベッドに座っている姿はなんとなく目のやり場に困まる。
ついつい2人の胸元辺りに、目線が行ってしまうのは男の悲しい性だ。
とにかく、昨晩の出来事を確認。
3人がお風呂から上がって来て、しばらくは4人で楽しく話をしていたいた。
この異世界の事について3人から色々と教えて貰ったり、逆に俺が居た世界や日本の事を話ししたり。
勿論他にもシャオからの依頼を受けている件について、今後の予定的な事も軽く話をした。
そんな話の中で、今回セリーが購入したウイスキーに似た酒の事も有り、食べ物やお酒についても色々と話題は広がった。
で、マリリが以前頂いたままで開封していないお酒が有ると言って食品庫から取り出した。
この時点でマリスは眠たいとの事で、リビングを出て一人で寝室に行った。
そしてマリリとセリーは当然ながら酔ったままだ。
ラベルは相変わらず読めないがマリリとセリー曰く、赤ワインにオレンジやレモン、リンゴ等を漬け込んだ果実酒との事だった。
「おお!?それってサングリアだな!」
という事で、自然と開封し試飲する流れになった。
新しいワイングラスを取り出し、まずはグラスの三分の一ほど注ぎ一口。
フルーツの爽やかな清涼感と程よい甘さ、そして酸味、その中にしっかりと感じるアルコール。
美味い。
味は正しく俺の知っている果実酒・サングリアそのものだった。
こう来れば果実酒に合うツマミが欲しくなる。
「ありましゅ(ます)よ~。」
マリリが手際良くツマミを用意してくれた。
チーズに数種類のオレンジやキウイ、マンゴーに似たドライフルーツ。
流石料理上手なマリリだけあって、ベストな選択だった。
そして再び酒が進む。
気が付けば1リットルほど有りそうな果実酒の瓶は空になっていた。
そして俺は・・・いや俺達はかなり酔ってしまっていた。
美少女と美女を前にして飲む久しぶりの果実酒の上手さに、ついつい歯止めが効かずに次々と手が伸びた。
反省。
本来なら年長者である俺がそこらへんをコントロールしなくてはいけない所が、ついつい楽しさの余り楽しみ過ぎてしまっていた。
そういえば最初はマリリもセリーも対面に座って居たのだが、いつ位からか2人共俺を挟むように俺の横に座って居た。
なんかそういえば調子に乗って、2人共と肩を寄せ合い手を繋いだりイチャついたりしてたな・・・。
酒もツマミも無くなった所で軽く片付けを行い、そろそろ寝ようと寝室に向かった。
「異世界の人のお部屋を拝見するでございます!」
とかなんとか、セリーが正に酔っ払いらしい意味不明な事を言いながら部屋に入ったのは覚えてる。
「私も同行しゅる(する)で有りましゅ(ます)!」
マリリもそれに乗って同じく意味不明な事を言いながら、一緒に部屋に入って行ったな。
特に見られて困る物は無かったが、セリーが例のスマホを入れた宝箱を発見して中を見たがっていた。
マリスもいないと封印の魔法が解けない旨を説明して、とりあえず今回は我慢して貰った。
セリーになら見せても問題は無いだろうから、マリリとマリスが良ければその機会にでもして貰おう。
他にも色々漁っていたが、まだこの異世界に来て日が浅い俺としてはそこまでの私物がある訳でも無いので、セリー的には少し不満気だった。
マリリも何を期待していたのか、『見ちゅかって(見つかって)困る物が無いれす(です)。』とか言っていた。
そこで好き放題な事をしている2人を、俺は両腕で捕まえて・・・・。
・・・。
あ、、、あー、そうだった。
この状況を招いたのは、俺だ・・・。
酒の勢いでどうかしてた・・・。
2人を両腕で捕まえても別段嫌がる訳でも無かったので、そのまま勢い余ってベッドに押し倒してしまったんだった。
その後ちょっと・・・いや、かなり調子に乗って3人でまたイチャついたな。
軽く擽り合ったり、耳を攻めたりとか。
思い出しただけでも、アレが反応しそうになる。
一頻りイチャついたその後は・・・疲れ果てて3人とも寝てしまったんだった。
取り敢えず、過ち?は犯していないハズだ。
多分。
「ごめん、確実に俺のせいだな。」
「大地さんのせいだなんてそんな事は無いです。
私達だって、その、あの、大地さんと、その、楽しかった・・・ですし。」
言いながら恥ずかしさの余りか、両手で顔を隠すマリリ。
耳まで真っ赤だ。
「取りあえず着替えを済ませたら、マリスの誤解を解きに行きましょうか。」
「そうですね、そうしましょう。
まぁ半分位、誤解でも無い様な気はしますが。」
自分でそう言いながらセリーも赤面する。
「2人共、ほんとごめん。反省します。」
2人は一旦マリリの部屋に行き、俺もとりあえず普段着に着替えた。
いつもお読み頂きまして、ありがとうございます。