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第2章 24話 みんなお揃いでどうしたのにゃ?

昨日は色々忙しくて、投稿の時間が全く取れませんでした。

可能であればですが、今日もう1話投稿したいと思います。

宜しくお願い致します。

 昼食の後にうちへ来る予定がそのまま倉庫での打ち合わせとなり、ガッカリしていたセリーの為に夕食は家で取る事になった。

 勿論、俺の部屋を漁らないという条件付きでだ。

 まぁ漁られた所で、見つかって困る様な物は特に置いていないが。

 

 この時間から本格的に料理をするのも少し疲れるなと言うことで、俺達は幾らか出来合いの物を買って帰る事にした。

 折角セリーが家に来るのなら何か手料理でもと思ったが、それはまたの機会にしようと思う。

 とは言え今日は俺が夕飯当番の日なので、何か手軽に作れるものは作るつもりだが。


 温泉宿の通りや中央広場にはそういった露店、所謂テイクアウト出来る店が色々と有る。

 流石は温泉が観光名所となっているだけの事は有る。


 ギルドが有る方の通りの食事処やバールなんかでもテイクアウト出来る店は有るが、今回は軽めのファーストフード的な物を色々買って帰る事にした。

 ちょっとしたミニパーティー的な感じで4人とも自然と少しテンション高めだ。

 

 ピザみたいなのや、某鶏のチキンによく似た物、ポテト系などいかにもジャンクフードといった感じだが、素材はどれも良いものなので健康面では問題は無い。

 野菜類が足り無さ過ぎなので、家に着いてから俺が用意しようと思う。


 「明日はギルドのお仕事お休みなので、お泊りしちゃいます!」


 とか言いながらセリーが、ドサクサに紛れてお酒を買っていた。

 ガラスのボトルなので中身が見えるのだが、色からするとウイスキーかブランデーの様な色をしているので恐らくアルコール度数がそれなりに高そうではある。

 マリリが飲んだりして酔った事を考えると少し心配な気もするが、まぁマリスが飲まなければ良いかと流しておいた。

 それに俺も久しぶりに飲みたい気分なので、少し頂くとしよう。


 

 あらかた買い終わりそろそろ家に向かおうかと言う時に知った顔と遭遇した。


 「あれ?みんなお揃いでどうしたのにゃ?」


 「メリル!おつかれー!」


 「メリルちゃんお疲れ様。」


 「メリルおつかれ。」


 「マリリおねえちゃん、マリスおつかれにゃ!大地もついでにおつかれにゃ。この前はありがとうにゃ。」


 この村の警備隊小隊長・猫科人のメリル・アラザンだ。


 「「この前??」」


 マリリとマリスがぽつりと呟き俺の方を見ていた気がするが、まぁ気のせいだろう、うん気にしない。

 別にやましい事はないけど、まぁなんとなくだ。

 


 「これはメリルさん、おつかれさまです。今日はもうお仕事終わりですか?」


 「セリーさん、お疲れ様です。うん、これから夜ご飯かって帰る所だよ。みんなも?」


 「あぁ、これから家でみんなで夕食なんでその買い出しだよ。 良かったらメリルも一緒にどうだ?ちょっと買いすぎた位あるし。」


 「いいのにゃ?」


 「もちろんよ、みんなで一緒にパーティーといきましょ!」


 「やったにゃ!」




 「「「ただいまー。」」」


 「「おじゃましまーす」」


 家に着いた俺達は早速手分けして夕食の準備に取り掛かる。

 流石は女性陣、別に話し合わずともそれぞれがテキパキと動き役割をこなしていく。

 テーブルメイクの方は女性陣に任せて、俺は不足している野菜類を補う為にキッチンへ向かう。


 「大地、今日は何作るの?」


 「そうだな・・・肉類は買った分で十分足りてるから、野菜メインの汁物で買ってきたものに合いそうな、ポトフでも作るか。」


 キッチン脇の食料庫から食材を取り出し準備を始める。


 「へえ、大地さんお料理出来るのですね、少し以外です。ポトフというのは大地さんの居た世界のお料理ですか?」


  調理好きのセリーが反応する。


 「料理って程でも無いけどね、野菜類を煮込んだ簡単なスープだよ。

  前居た世界じゃ高校・・・あー、働き出してからはずっと一人暮らしだったから、必然的にね。

  大した物は出来ないけど。」


 「楽しみですね。期待しています。」


 「そ、そこまで期待する程のものじゃないけどな・・・。頑張ります。」


 ・・・・・。


 「はい、お待たせさま。さぁ食べようか。」


 俺はそれぞれの器に取り分けたポトフを皆の分を配膳する。


 なんやかんやで、結構な量の食べ物がローテーブルの上に並んだ。

 正しくちょっとした内輪のパーティーといった感じだ。


 みんながグラスを手に取ったの確認すると、マリリがその場で立ち上がる。


 「では、大地さんの初指名依頼を祝しまして、かんぱーい!」


 「「「「かんぱーい!」」」」


 どうやら俺がキッチンに居る間に、4人で乾杯の打ち合わせをしていたらしい。


 「ありがとう、みんな。」


 4人の優しさに思わず涙が零れそうになる。

 

 「さぁ、たべようか。」


 「「「「「いただきまーす!」」」」」


 乾杯と共にプチパーティーが始まった。


いつもお読み頂きまして、ありがとうございます。

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