第2章 17話 胸が大きい方がいいんですね・・・。
サクッと読みやすいように1200文字ほどにしてみました。
もし可能であれば、本日中にもう1話投稿を行いたいと思います。
宜しくお願い致します。
とりあえずの話が済んだ後、シャオ達は仕事が有るからと先にギルドを出た。
荷馬車の製作で使用する場所や資材の段取り等については、後でユンとミンが連絡をしてくれるそうだ。
仕事を頂いた側なのに、なんだか至れり尽くせりな感じで少し申し訳無い気もする。
それにしても、2人に抓られた頬がまだ痛む。。
「もう!シャオねーちゃんに誘われてデレデレして、ホントに大地はエッチなんだから!」
「いやいや待ってくださいよマリスさん、デレデレとかしてないし、ていうか俺何も言ってないですよ?」
腕を組みふくれっ面のマリス・・・
どうしたものかとマリリに助け船を求める。
だがマリリはマリリで、何故か分からないがションボリと落ち込んでる。
「男の人は胸が大きい方が好きだって聞きます。や、やっぱり大地さんも、シャオさんの様に胸が大きい方がいいんですね・・・。はぅ・・。」
「いやいや、マリリさん?なんでそうなるの!?その、大きければ良いとか、そんなんじゃ無いからね?」
「じ、じゃぁ、だ、大地の好みは・・・どうなの?」
さっきまでふくれっ面だったマリスが、今度は恥じらう乙女と言わんばかりに顔を赤くして俺の服の袖を引っ張る。
「そ、そうですよ、だ、大地さんは・・・その・・・どうなんですか・・・や、やっぱり私達よりも、シャオさんの様な大人の女性が・・・す、好きなのですか・・・。」
マリリまで俺の袖を引っ張りつつ、涙目で訴えて来る。
あぁ、もうこれなんなんだ、今日はいったいギルドに何しに来たんだ!?
っていうかなんて答えりゃいいんだ!?
「そ、その、シャオさんがどうとかそんなんじゃ無いけど、なんていうか、その、2人の方が・・・マリリとマリスが良いに決まってるじゃ無いか!」
ついテンパってしまい、思わず心の声が漏れてしまった。
ハッとして2人を見ると、2人共目を丸くして俺を見つめている。
この反応はどう捉えたら良いのか、誰か教えて欲しい・・・
「だ、大地が・・・そういうなら、その許してもいいよ。」
上目づかいでマリスが答える。
いや、そもそも許すとか許さないとか、別に悪い事して無いと思うのですが・・・
にしても時々見せるマリスのこの反応、アラフォーのおっさんには効果的過ぎて困る。
「あ、ありがとう・・。」
なんかよく分からないが、取り敢えずそう答えた。
「あ、あの、わ、私も・・・その、大地さんがそう言ってくれるなら・・。つ、つねって、ごめんなさい・・。」
そう言いながらマリリが頬に手を当てヒールを掛けてくれた。
これまた何かよく分からないが、まぁとりあえずうん、最高だ。
これぞ正しく、両手に花というヤツか。
と、突然背後から突き刺さる様な、冷たい気配を感じ振り向いた。
すると、カウンターからこちらを見つめるセリーと目が合った。
うん、さっきも似たような光景なかったっけ?
「・・・○○○○・・・。」
セリーが何かを呟き、ふいっと目を反らした。
何て言ったのか気になるが、今は確認を行わないでおこう・・・。
いつもお読み頂きまして、ありがとうございます。