第34話 結構布面積の少ない際どいパンツを・・・
いつもお読み頂きありがとうございます。
昨晩投稿したかったのですが、大地と同じくアラフォーには睡魔に勝てませんでした。
それはマリスのちょっとした冗談のつもりだった。
「犬さん、また明日~。」
そう言いながら、マリスがカバンから取り出したあのふさふさが付いた棒を振ると糞犬もとい、捕獲対象の飼い犬が反応したのだ。
それを見たマリスが軽い冗談のつもりでマリリのスカートにその棒を差し込み、なんの為に持って来てたのかネコミミならぬイヌミミのカチューシャをカバンから取り出しマリリに被せたのだった。
「ほらほら、犬さん、ここに可愛いマリリワンちゃんがいるよー。一緒に帰ろ~。」
「ちょ、ちょっとマリス、なにするのよ。もう・・・」
マリリは疲れの余りか特に抵抗もせず、イヌミミとふさふさシッポを付けたままだった。
もうね、なんというかこの可愛さは反則級だ。
なるべく平常を装いながらも、俺はマリリの可愛さに心の中で萌え死にそうだった。
正直、疲れなんか吹き飛んだ。
心も体(の一部)からも危険な程の元気が溢れ出そうだった。
だがそれは俺だけでは無かった。
ヤツだ。あの犬畜生だ。
そう、こいつ・・・オスだったのだ。
捕獲対象の犬はイヌコスプレのマリリを見た途端、自分の方から走り寄って来たのだ。
とてつもない速さで。
犬はそのままマリリの胸に飛び込み、勢い余ってマリリを押し倒す形となった。
「おねちゃん!今だよ!チャンス!捕まえて!」
「え!?あ、うん!えいっ、捕まえた!やった捕まえたよ!」
「やったね!おねえちゃん!」
ぴょんぴょん飛び跳ね喜ぶマリスに、押し倒され仰向けになり両手で犬を抱きしめたままマリリが喜ぶ。
「やったな!マリ・・・リ・・・」
まさかだ、まさかのラッキースケベ神の降臨だった。
一日走り回った俺へのご褒美なのか・・・
今日マリリは動きやすいようにと、膝上15センチ位の丈のミニスカートだった。
ミニスカートの裾からは眩しく白い綺麗な足が一日中拝めていた状態で、それだけでも十分に最高だった。
しかし、それだけでは終わらない。
捲れていたのだ。
何が?愚問だ・・・このシチュエーションだ、この期に及んで質問なんてナンセンスだ。
答えは一つ・・・そう、そうだ、あれだ。
スカートが捲れたその先にある物。
マリリの純白のパンツだ!!!
眩しいまでの純白のマリリのパンツから俺は目が離せないでいた。
マリリは気づいていない、自分のスカートが捲れパンツ丸出しになっている事を!
そのままの体制で犬畜生・・・いや、お犬様を抱きしめたまま体力が尽きてる。
にしてもマリリさん、おしとやか純粋美少女な外見とは裏腹に、結構布面積の少ない際どいパンツを履いていらっしゃる。
これはエッチだ・・・
だが、そんな夢のような出来事も永遠には続かなかった。
「だーいーちー、おねーちゃんのパンツ、いつまで、みてるのー!?」
そう、マリスは気づいてしまったのだ。
マリリのパンツが見えている事に。
そして、俺がそれを見つめていた事に。
「あ、いや、こ、これは、その、偶然といいますか、ハプニングですよ?マリスさん?不可抗力ってヤツですよ?」
「どこが不可抗力なんだか、じーっと見つめちゃってさ。」
その状況に気付いたマリリの顔が耳までみるみる赤くなっていく。
マリリは体制はそのままに、左腕で犬を抱えたまま右手でスカートの裾を掴みパンツを隠す。
こういう時のお約束は良くてビンタ、異世界だし、最悪は魔法で吹っ飛ばされる。
そう思いちょっと身構えた俺だったが・・・
「だ、大地さんの・・・えっち・・・」
恥ずかしそうに顔を真っ赤にしたまま、ポツリと呟くマリリに、俺は鼻血を吹いてノックアウトされた。