第21話 異世界での初仕事、決定!
本日、3話目の投稿になります。
さくっと読める様に1500文字辺りに調整して見ました。
宜しくお願い致します。
ギルドへ戻った俺達は、再びセリーが係をしている受付カウンターへ向かった。
「そうですね、こちら辺りはどうでしょうか?」
カウンターの上に並べられたA4サイズ程の用紙の中から、セリーが1つを選び俺達に提示した。
ギルドの依頼内容が記載された用紙なのだが、一番上に大きく仕事の題目、その下に詳細内容や報奨金額と期限、後はかなり簡素に描かれた地図らしきものが記載されている。
「ブロンズクラス向けの仕事では御座いますが、プラチナクラスのお2人がご同行という事であれば、アイアンクラスの大地さまでも特に問題は無いかと思われます。」
ギルドの冒険者階級は7段階に分けられており、依頼を達成する事で加算されていくギルドポイントの累計数で自分のクラスが判別される仕組みとなっている。
それらのギルドポイントは申し込みの際に受け取った『ギルド員証』に記録される仕組みとなっている。
つまり、ギルドの依頼仕事をどれだけこなせるかで決まるのだが、どんなに腕の立つ強者でも最初は必ず最下級クラスからのスタートとなるらしい。
だが、依頼の達成内容によっては早期にランクアップしたり、極稀に飛び級でランクアップする者も居るそうだ。
クラスは下から順に、『アイアン』・『ブロンズ』・『シルバー』・『ゴールド』・『プラチナ』・『ダイヤ』・『レッドベリル』となり、マリリとマリスはプラチナクラスに属し実はかなりの実力保持者になる。
まだ10代という若さでプラチナクラス保持者でありながら、姉妹揃ってのこの可愛さである。
そりゃ、こんな美少女2人に見かけない男が手を引かれ街中を歩いていれば、噂にもなろうってもんだ。
「ふーむ、ごめん、全く読めないや。」
「こちらの依頼内容は、路工人の方々が壊れた山道の柵などを修理する間の護衛になります。期間は明日の行き帰りを含む1日のみで、パーティー全員の昼食付きです。報奨金はお安いですが、場所は森の入口部分なので場合によってはモンスターが全く出ない事もあります。ただ、その場合でも満額の報奨金をお支払い致します。」
いい年したおっさんの俺が字が読めないという事に眉一つ動かさず、セリーが淡々と説明をしてくれた。
冒険者の中には色々な国を渡り歩き、旅先で路銀を稼ぐ為にギルドの仕事依頼を受ける者も少なくは無く、当然他国の文字を上手く読めない者もいるので至って普通の事だとか。
まぁ最初のギルド申し込み書を記入する際に、俺がこの世界の字が読めず書けずなのはセリーに周知の状態である。
それに俺の場合ギルドへの登録にあたり、予め村長のスキレットが連絡を入れていてくれたという事も有り、セリーは俺が日本人だという事も知っている。
「ということは逆に言うと、仮にとてつもない数のモンスターや桁外れな強敵が現れても、支払われる報奨金は常に一定という事ですね?」
「はい、その通りでございます。万が一なんらかの問題が発生した場合でも、先にお渡しさせて頂きました『ギルド保険約款』に記載してあります範囲内でしたら、限度は有りますが対応は可能です。」
俺の勝手な想像だけど、ファンタジー世界のギルドの仕事ってもっとこう曖昧な感じだと思っていたけど、それなりにしっかりしている印象を覚えた。
今日駆け出しの冒険者を始めたばかりで寄り好みを出来る立場では無いし、ここまで来たら多少のリスクは人生のスパイスとでも思い、チャレンジしてみるのも一興と考えた。
なにより、仕草、立ち振る舞い、言葉遣いからベテランであろうギルド受付係のセリーが俺に合せて選定した案件だ、現時点でこれ以上の最良物件は無いと判断して良いだろう。
「ではその依頼案件、承ります!いいかな?マリリ、マリス。」
「はい!大地さんが選んだ依頼なら私は着いて行きます。」
「僕もいいよ!大地の初陣、楽しみだね!」
画して、駆け出し冒険者である俺の初仕事が幕を開けるのであった。




