表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

「俺のクラスメイトがこんなに可愛いわけがない」

俺エゴ2話です!是非感想宜しくお願いします。

第二話 「俺のクラスメイトがこんなに可愛いわけがない」



ー放課後ー


「ー榎村君?どうしたの?ボーとして…やっぱ嫌だった?」


橘さんは、心配そうに問いかける。


(いやまぁ…それはそうだけど…そんなことどーでも良くなる様な嫌なことが他に有るんですよねー)


そう、数時間前大翔は、担任教師奥園未知瑠に勘違いをさせてしまい、その奥園と付き合うことになってしまったのだ。


「いや、何でも無いよ…ごめん」


「うん…それならいいけど…もしなんか悩み事とかあったら遠慮なく相談してね!力になれるかわからないけど…聞くことぐらいなら出来るからさ」


大翔は、胸がじいんと熱くなるのを感じた。

何故なら、今までそんなことを言ってくれる人間は美波以外居なかったからだ。何せ、極力人と関わらないようにして来たせいか、人からも避けられる事が多かったのだ。


「あの…何で俺の事をそんなに気遣ってくれるの今日初めて話少し話しただけだよね?」


「え?何でそんなこと聞くの?私達もう友達じゃん!それにずっと前から私は榎村君と友達になりたいなーって思ってたよ!」


大翔は、心臓の鼓動が、段々早くなっていくのを感じた。そして奥園の事を橘さんにも聞いてもらいたいと思った。そして、相談してみる事に決めた。


「あのさ…じゃあ一つ相談してもいいかな?」


と、言うと、橘さんは、いきなりで少し驚いたが、笑顔で頷き「うん良いよ」と返す。


「実は………」


そして大翔は、橘さんにも経緯を話した。

すると、まず美波と同様に、悲鳴をあげて驚いた。だが、美波と違い何故か少し頬を膨らませ涙目になっていた。それに「もう少し早く行動してれば…でももう…」などと言ったが、大翔は何のことか理解できなかった。


「ぐぬぬ…しょうがない敵に塩を送る様な事はしたく無いけど…わかった!アドバイスしてあげる!」


(敵に塩を送る?なんのことだ?アドバイスくれるのはありがたいけど…)


「えっと…デートとか?するんじゃ無い?付き合ってるなら」


「デート?!無理だよそんなの!した事ないしなんかよくわかんないし!」


大翔が慌てながら言うと、橘さんは制服の裾をギュッと握りしめ、頬を赤く染め、もじもじしながら上目遣い言った。


「じゃあ私と…してみる?デート」


「…え?今なんて?」


大翔は、困惑しながら橘さんに聞き返す。


「だーかーらー!!私とデートしないかってって聞いたの!恥ずかしいんだから何度も言わせないでよ!バカ!」


橘さんは、顔を更に真っ赤に染めて、少し頬を膨らませて言った。それを見て、大翔は困惑しらがらも、思わずドキッと来てしまった。


「なな…なんで俺と橘さんがデートするの?」


「かっ勘違いしないでよね!!私はただ下見デートするだけで…榎村君が好きとか…そう言うのじゃ無いんだからね!」


(いや…それはわかるけど…本当に…いいのか?下見でもデートはデートだろ?それに、あまり顔見て話して無かったからわからなかったけど、橘さん結構な美少女だぞ…まさか!考えたくは無いが罰ゲームとかで…俺とデート…とか?)


大翔が考え込んでいると、橘さんが大翔に一歩近づき「どうするの?行くの?行かないの?」も問いかけて来たが、大翔は応えることができないでいると…


「それとも…私とじゃ嫌?」


橘さんは、涙目になりながら問いかける。


「嫌では無いけど!ただ…俺でいいのかなって思ってさ…橘さん可愛いし、彼氏とか?いるんじゃ…」


「かっ可愛い?!どどどうしたの?いきなり」


橘さんは驚きや照れから顔をより一層赤くし又もや上目遣いで大翔に少し震えた声で大翔に断言する。


「私、彼氏いないよ。でもね、好きな人ならいるかな?」


「じゃあその人に見られたら…」


「大丈夫。私の片思いだし…それにその人には彼女が出来たんだ。だから私の恋はもう実らない。でも…それでいいの。その彼女さんは、私なんかよりしっかりしてるし、大人だし、美人だし、胸も大きいし、そこでスペックに劣る私が、後から好きだったなーんて言えないからさ!ははっ」


(えっ俺地雷踏んだ?だから人とあんま関わりたく無いんだよなー…どうする俺!……わっかんねーこんな時ラノベの主人公なら!)


「スペックに劣る?何言ってんだ!そんなわけないだろ!君は優しくて、人を気遣えて、それに、そんなに可愛い!欲張りすぎだろ!君が誰かの劣化版ならこの世界の女みーんな君の劣化版じゃねーか!」


大翔は、瞬時に自分の心をよぎった言葉をそのまま言葉に言い表した。

口調も荒い、言葉も汚い、それに、何処かで聞いた事があるようなセリフかも知れない。だが、橘唯の心には深く深く刻み込まれた言葉であった。


「ありがとう。私、諦めない!その人にいつか思いを伝えてちゃんと返事を貰うまで」


橘さんは、大粒の涙を目に浮かべながら言った。だがその涙は、悲しみからなどでは無く心のそこから溢れる、希望や期待などの塊のようなものだ。その証拠に橘さんの顔は、薄っすらではあるが笑みを浮かべていた。


「ねぇ…榎村君?あのさ…今日慰めて貰った御礼とかしたいし…やっぱ私とデートしない?」


橘さんは、涙を手で拭いながら尋ねる。


「まだ言うか!!えっと…でも俺も少し橘さんと仲良くなりたいなーなんて…」


「じゃあ今度一緒にご飯とか行こうよ!」


「まぁ…それなら別にいい…けど?」


「やったぁ」と橘さんは言うと、照れている大翔を微笑み見る。


「えっと…これから宜しく…橘さん」


と、大翔が言うと、橘さんがいきなり表情を曇らせる。


「名前で呼んでよ…唯って…ねぇ…大翔」


橘さん、もとい唯は、再び頬を赤らめる少しいつもより小さな声で大翔に言った。

大翔もその言葉を聞き、顔を赤くし照れを最高潮に発動し言い放った。


「えっと…唯…さん…」


「『さん』はいらないけど…まあそのうち使わなくなるでしょ!よし!これであの子にも遅れはとってないわ!」


「え?あの子って?遅れ?何のこと?」


大翔は、頭上にクエッションマークを浮かべ、唯に尋ねると、「何でもない」と返されて少し困惑した。


「じゃあ大翔!link交換しよ!」


「あっ…そっそうだね…」


「どうしたの?」と唯。

それに対して「いや…何でもない大丈夫」と大翔は返すが、何も大丈夫では無かった。

何故なら…大翔のトークアプリの友達欄には家族を抜いたら、美波と公式アカウント又は、アニメキャラクターなどの非公式アカウントしかない。


「じゃあふるふるで交換しよ!」


「え?フルフル?」


大翔は、友達との連絡先交換の経験が無いのでその単語に聞き覚えがなかった。なにせ一番最初に思いついたのはモ●ハンのどちらが頭か、どちらが尻尾かわからないあるフルフルだからもう救いようも無い。


「やったことない?じゃあやってあげるから貸して」


唯にスマホを渡すと、パパッと画面をタッチすると、頻りに二つの携帯を左右に振り始めた。

そして大翔は、やっとふるふるの意味がわかり、モ●ハンの事を考えていた自分が、偉く恥ずかしくなり、顔を赤くした。

そして唯は、「出来た!」と言って大翔に携帯を返した。


「あっ…ありがとう」


今も大翔の顔が赤い。だがそれは、フルフルの恥ずかしさなどでは無く、緊張や心臓のドキドキから来るものだった。当たり前だ。大翔は女子と連絡先交換した事などな…美波を除いては無いのだから。


「大翔…私、何も用事ない時も沢山メールしてもいい?」


「うんいいけど…別に」


「ありがと!いっぱいメールするね!じゃあ私帰るね!バイバイ大翔!」


「あっ…ちょっと待って!俺送って行くよすっかり遅くなったったからな…危ないからな!家どこ?」


唯は、「えっ?いいの?」と言うと、自分の家の位置を言う。


「嘘?すげー俺ん家と近いじゃん!」


「そうなの?じゃあ今度遊びに行ってもいい?」


「いいけど…散らかってるし…」


「私、掃除超得意だから掃除してあげる!だから…その…エッチな本とかは、どっかに隠しといてね…」


唯は、顔を赤くして言う。自分で言って自分で恥ずかしがっているのでは、世話無い。

大翔はもう「はい」と答えてざら追えなかった。


「じゃ…帰ろうか…」


「う…うん」


「ひゃっ…えっ?たち…唯さん?」


大翔は思わず変な声が出てしまう。

まあ当たり前だろう、大翔の手には柔らかい感触。大翔が隣を見ると、唯が手を握っていた。

初めての女の子の手の感触に大翔の頭はもうパンク寸前だ。ふと唯の顔を見ると顔が凄く赤い。唯も緊張しているのだろう。


「はぐれたら…いけないから」


その瞬間大翔は、口から魂が飛び出る感じがした。

超可愛い唯。可愛すぎる。ヤバイ。

大翔は、その言葉を心の中で延々とリピートする。


「ひっ…大翔?いこ!」


その時大翔は我に返った。


「あのぅ…何で手を握ってらっしゃるんでしょうか…」


「だから!はぐれたら行けないからって…それとちょっと私もこうしてたいから…」


(おいおい!どうした!可愛すぎだろ!てか、はぐれるわけねーだろ!つーか何なんだ?こうしてたいって…俺、人間不信だが勘違いしちまうぞ?でも…どうせ深い意味わないだろう。だって唯には、好きな人が居るんだからな…)


大翔は、いつの間にか、唯に好意抱くようになった。まだ出会って一日目だが、大翔には分かる。この子はいい子だと。大翔はずっと見てきた。良い人間、悪い人間、そして、いつからか見分けられるようになった…気がしていた。

だが…そんな事はない、ずっと勘違いをしていた。このクラス、この学校の人達は全て酷い人間たちだと、だがそう思う自分自身が一番酷い人間なのではないかと、大翔が始めて自分の性格を恨み変えようと思ったその瞬間だった。


「わかった…行こうか」


「うん!」


繋がれた手は、唯の家に着くまで決して離れる事は無かった。

こうして一人、大翔には守りたい、助けてあげたいと思う人が出来た。

それと共に、自分の性格が、絶対バレては行けないこと、これから少しずつ直していこうと言こうと思った。


悩み悩み悩んだ末に書き上げました。そして気付きました。自分には文章力がないと、ですがこれからも頑張って投稿していきたいと思います!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ