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町々巡り

ヤンデル

作者: 空暉

あっ……


ゴミを捨てに行く途中、すれ違う少年少女。


無邪気に笑う、あの笑顔。



めちゃくちゃにしたい……



……っといけない。またそんな事を考えてしまった。


いつもそう、人とすれ違うたびに、めちゃくちゃにしてやりたいと思ってしまう。



というか殺したい。散々ぐちゃぐちゃにした後に、殺してやりたい。もっと言えば、血が飛んでるところが見たい。


そんな願望


ふと、電柱を見つめる。



『探しています』



と、電柱に張り紙が貼ってある。


9歳くらいの小さな女の子。黄色いレインコートと長い靴が目印。


誘拐された時に雨でも降っていたのだろうか。



私は家に帰った。


部屋に入ると、机の上に置いている物を見て、ある事を思い出した。


「あ、これ捨てるの忘れてた」


私は赤と黄色のレインコートを持ち、外へと出かけて行った

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