第十話 二回裏
続いて2回裏ツーアウト1-0、ランナーなし。
グラフィック…
茂苔黄緑の生地に桜桃薄紅の縦縞、乳児水色の横縞である。
実況) 前置き1(以降※)
さて、 いつもいいことだって考えては
リズム いるよ…むしろ関心するくらい
よく ああ、今日もやってんな~
ふたつ みたいなね…たださあ…
アウトを 真面目にやるのいつも始めだけ
重ね だよな!どうせすぐ崩壊
ました すんだろ、お前ら!
解説) ※2
はい ほらほら…真面目にやってて
いいリズム いい感じなんだよね…
です 聞きやすくていい解説者だよ
脈拍の …ってもう崩壊すんのかい!
ようですね いつに増して飛ばしてんじゃ
ねーか!
実況) ※3
? ほれ、この火に油を注ぐ
と ような乗っかり方が
いいますと カオスの起爆剤となって
んだよ、見といてみい?
解説) ※4
ええ… 真面目な受け答えが非常に誠実
アウトが ですよね~とても好感が持てる
脈拍の んですよね、ただその好印象を
ように 踏みにじるようで悪いけど…
重なって 真面目にやればやるほど滑稽
いったと なんだよ!アンタラのやり取り
いう例え シリアスに見えてギャグ
ですね だからな!逆効果なんだよ!
実況) ※5
なるほど あ~そろそろ飽きたな~
本当に 『前置き』…
いい 「早いな!お前も釣られて
リズム 展開早くしてるんじゃね~よ」
でした マジにやったってしょうがない
もんね だろ、これ、コント集だぞ!
解説) ※6
はい。 ならいっちょ逸れてみまし
まるで しょうかね?何の話題を話し
清流の ますか?
ように 「そうだね、『前置き』に
流れて ついてとかは?」
行きました もろテーマじゃねえか!
実況) ※7
? 「やっぱり前置きが必要な
と 状況ってあるよね?」
いいますと 例えば?
解説) ※8
清流の 「頭痛くて割れそうで割れる
ような ことってあるじゃん?」
淀みない 割れるわけないだろ!
リズム そりゃ頭痛くて割れそう
でしたから なんじゃなくて、頭割れ
てるから痛いんだよ!
もしくは開閉式か
実況) ※9
なるほど 「え?」
まるで だから!ソイツは頭が
ストレスが 痛くて頭が割れてるんじゃ
感じられ なくてだな、頭が割れてる
ません から頭が痛いんだって
でした 言ってんの!
「いやいや、それじゃなくて
その後何か言ったよな?
そっちを聞かせてくれよ」
解説) ※10
そう もしくは開閉式だよ!
でしょう 「…何それ?」
森林浴 だから頭痛で頭が割れ
のあとの そうな時イチイチ頭が
ような 割れるような奴は
気分が ソイツの頭は開閉式の
しています 頭だよっつってんの!
実況) ※11
? 「俺、初めて聞いたわ、
いいますと 開閉式の頭なんて」
解説) そりゃそうだよ、俺が
ええ 世の中で初めて発した
森の放つ 言葉だからな!
マイナス 「お前、開閉式なんて
イオンが スタジアム以外に需要が
取り込まれ あったのかよ、初耳だわ」
た結果 お前の頭も開閉式に
ですね してやろうか!
実況) 「怖わ~…第一開閉式に
なるほど する意図がわかんないし。
リラックス 雨降ったときとか
効果 雫が垂れて困るだろうよ」
抜群ですね 何のための開閉式だ!
雨の日は閉じりゃあ
いいんだよ!
解説) ※12
ええ 「じゃあ晴れた日には
安眠して 開いてんのか?」
しまい そりゃせっかく造ったん
ましたよ だし開かなきゃ
意味ね~だろ!
実況) ※13
? 「脳みそ干からびちまう
もしかして だろ!だいいちそもそも
仕事中 脳みそを乾燥から守る
寝て 目的で頭蓋骨が創られ
ました? たのだとしたら、それを
開閉式にするなんて
もってのほかだぞ!」
解説) ※14
つい… だったら濡れタオルを
実況) ターバンみたいに
いや 巻けばいいんじゃないか?
わかります 「本末転倒だな!そもそも
私も癒され 頭を開閉式なんかにしな
ましたよ きゃいいだけの話
じゃねえかよ」
解説) ※15
すいません すいませんでした!
昨日 「勢いよく誤ってんじゃね
寝てない えよ!俺が謝らせてるみたい
もので じゃねえか」
許してください
「始めから言わなきゃ
良かっただけだぞ」
実況) ※16
え? 「もういいよ、そろそろ実況
寝てないん の二人を追っていこうぜ」
ですか? いいのかな?そんな事…
「当たり前だろ!なんに
対しての慎ましさだよ、
俺達副音声じゃないんだぞ」
まあ、立ち位置からして
副音声だけどな…
「え、そうなの?」
解説) ※17
ええ… お前天然だな。そんな事も
本業のほうが 解んないでいままでずっと
忙しくて… やってきたのかよ。
「むしろ主音声かと
思ってた」
そういうとこ
やっぱ天然だな副だよ副、
副もイイトコだよ…
俺たちは映像特典みたいな
もんだからさ…
「え~ショック~」
いやいや違うだろ!
どうして限定版のDVDが
売れてんだ?レンタルじゃ
遅いからか?違うよ、
皆んな映像特典が欲しくて
買ってんだよ。それは
言わば、副音声という名の
メインなわけ!そして俺も
そんな感じの路線で小説
書いて、そんな路線を
売り出していく小説家に
なりたいと思ってるんだよ
「なる程…目から
蛇のウロコだ」
気持ちワリーな、種類
特定してんじゃねー
実況) ※18
ガロン 「じゃあガロン山口もそんな
山口さん、 小説家を目指してんのかな?」
執筆の方が 知るか!ガロン山口がどんな
締切間近 小説を書こうが知ったこっちゃ
です ねえ!
もんね? 「お前って案外冷酷だな」
ガロンごときでつべこべ
言ってんじゃねえよ!
解説) ※19
実は… 「まあいいや…」
もうひとつ しれっと流すんかい!
兼業が 「それにしても兼業作家って
ありまして 大変だよな?仕事しながら
執筆の 作家を目指してるんだもんな?」
ほうは それはそう思うよ。ただお前が
どうにか 言ってるのはまだ作家になれて
間に合った いないわけだから正確にはアマ
んですが チュアの作家だな、俺達みたい
な立場のことだよ
実況) ※20
お忙しい 「う~ん…アマチュアね~
ですね~? はやくプロになりたい…」
間に合い もちろん優れた作品を創る事
ましたか が出来た時点で、プロの道は
新しい 開けて来るとは思う…新人賞
野球理論 に選ばれるかもしれないし、
の本でした なろうだって書籍化される
よね? こともあるからな…
でも、俺がそれより重大だと
考えることは、やっぱり小説家
としての底力だよ。どんだけ
いい作品でも次が続いて行かな
ければ、それは結局プロでは
ないんだ。大事なこととは
いい作品を続けて書き上げる
チカラだよ
「そりゃそうだよ、でもひとつ
の傑作がなければ結局デビュー
は出来ないよ」
もちろんさ、いずれも大事なんだ
解説) ※22
ええ。 「にしても今回は掛け合い
実はそれは 形式のエッセーが板について
もう きたな?いい感じだと思うが」
終わって ああ、メタっぽくて最高だぜ
たんですが 「今後もこの形式を続けて
もうひとつ 行くのかな?」
が… 恐らく。これは先月から執筆を
始めた一回表から自然とカタチ
づくられていった結果なんだけど
今後の柱となると思うよ
図らずもゆめぜっと初エッセー
要素が入ってるよ
「ただしこれはやはりコント集
やっぱり唐突なギャグも必要だし
真面目なエッセーもいいが
馬鹿げた掛け合いも織り交ぜて
行くからな」
真面目な野郎だぜ
実況) ※23
そうでし ほらほら、実況が話し込んでるぞ
たか? 「たまに入ってくるんだよな~
ところで 音声。まさしくコメンタリー」
もう 命名しよう
ひとつの 「いきなりでかい声
兼業とは? 出すんじゃねえ!」
名付けて『コメンタリー小説』だ
どう思う?
「知るか!…と言いながらも
結構良かったりする」
どうも
解説) ※24
ええ。 「ほら、解説のベタなボケが
徹マン 始まったぞ?」
ですね コイツはベタなんだよ…
良くも悪くもベタ。
ベタ過ぎてシュールな時があるくらいだ
実況) ※25
? 「そんで確信犯なのが実況の煽り
と 火に油を注ぐようなやり方で
いいますと 一気に炎上させ畳み掛けていく…」
解説) ※26
徹マン まさにチームプレーだな?
ですよ 「出た!スポーツワードツッコミ」
徹マン こっちのボケを解説するんじゃねえ!
実況) ※27
え? 「さあ、ガソリンの投入だ」
徹マンって ショータイムってところだね
あの…? 放火魔アナウンサーみたいな
「そんな奴いたら即刻クビだ!」
解説) ※28
ええ… 「でもさあ…つまんない会話を
しこたま してないで、マジな話でもしない?」
やられ そんな急な振りで本題に入れるか!
ちゃい 「あるいはネタの掛け合いでも
ました いいから…狂ってるやつね」
そんなもんは計算してやれるほどの
実力がないから無理だ
神が降りるのを待つしかないんだよ
「う~ん…作品て難しいですね?」
ギャグは特に!
実況) ※29
何やって 「まあ、それでも、いっときは
るんですか このリプライズ、この型で回して
いいん 行けるよね?これだったら
ですか 結構簡単よ。エッセーみたいな
流しても? もんだよね?」
今生放送 俺は今まで書いたことなかったが
ですよ? 簡単だな。ただし、テーマを
その都度明瞭にして、シリアスな
モノにするか、テンションを上げて
クレイジーを追求していって
狂ったギャグの掛け合いにするか。
この二者択一だと思うぞ
この二つに二極化していって
それらを併走させて行くなら
相当面白い読み物ができるかも
しれない
「そうそう、語り口も分裂した
思考回路そのものだしね、いい
型を作ったと我ながら思うよ」
作ったというより…偶然出来上が
ってしまった
「まあ、いずれにしても錯綜と
プロトタイプとが十分に確立
させやすいしっかりとした
判型だね」
うん、書きやすいと思う
「コントラストは自ずと高まる
だろう…しつこいようだけど
あとはテーマとネタだね…
今回のは意思表明だから、
つらつらと薄いものを書き連ねて
行くことはオッケーだね。でも
この先はこんな密度じゃいけないよ」
解説) ※30
あっ! そろそろぶっ壊れなきゃな
しまった~ 「理屈でコメディを書くって難しい
実況) よね、もう普段の生活で面白いと
山口さん 感じるようなゲラな感覚が余り無い」
今なら 一種の不感症で、コメディやギャグ
間に合う には致命傷だね。でも日常を面白い
から と感じれなくなるのはもう、避けられ
ぼやかして たことじゃないし、そこから始める
しかないよ
トコトン理屈でギャグを作ったり
崩壊させていくしかないんだから…
解説) ※31
ええ。 「シリアス作家の苦悩…か。じゃあ
徹マン、 ギャグ書くなよって話だけどね」
きつかった それでも書きたいんだよ、上手く
なあ… なりたいんだよ、ギャグ…
徹夜でする 何故なら振り幅でハンマーみたいに
マング 読者のアタマやハートをかち割ったり
ローブ 揺さぶったりしたいんだよね?
伐採 やっぱイメージとしては誰よりも
前衛でありたいんですよ…今は全然
下手くそだけれども。これは数を
こなす以外無い!俺はシリアスは魂を
込めたいが、ギャグに関しては魂を
込めるほど激しい精神力を持って
いないし、それをやってしまうと
他の創作に悪影響を与えてしまうから
ギャグはテクニックを完成させたい
パワーでは無理だから
逆にシリアスのパワーは持ってるんだ
けどね?
「まあ、今のギャグに関するシリアスな
思いも、十分パワーのある文だったと
思う。あとはねえ…どうしても…
センスが」
実況) ※32
山口さん まあ数をこなして磨き上げるしかないよ
別方面から センスは錆び付くこともあるし
講義が 磨かれることもある
来ますよ 包丁みたいなもんさ。芸人だって皆そう
一生確立されたセンスはずっと使い回す
だろうし、でも時代とともに古く
なったり、逆に時代がその芸人に追い
ついて売れたりする。でも例え面白い
お笑い芸人も日によって錆び付いてたり
切れてたりする。ピークが尻上りになる
幸運な才能もあるし、落ちぶれること
だってあるだろうし。センスに関しては
読書と同じで高速連打で自分に浴びせ
続ける以外ないですね
これに関しては課題は塔のように果て
しなく山積みですね…
今はとにかく創作の土台作りに
励んでいる日々ですよ
解説) ※33
マング 「ストックが足りないんだよ。触れて
ローブ 来たものの笑いのセンスの無さ…これ
といっても ばかりは避けては通れない。どうしても
あの シリアスか美的なものか、そんな笑い
マング とは対極する場所にばかり触れていた
ローブじゃ からね…コドモ心がコドモの時から
ないから なかったから、これだけは仕方がない」
実況) ※34
視聴者の 重複するけど、方法論を確立したいね
皆さん ネタイコールセンスはねえ、その都度
くれぐれも どっかで仕入れればどうにかなる
あの もっと必要なものは、土台さ
マング ネタやセンスが弾丸ならば土台となる
ローブでは 方法論はきっと銃だと思う
ありません まずはとびきりの銃をつくりあげ
からね! なければならないよ
そのとびきりの銃に、とびきりの弾丸
つまりとびきりのセンスととびきりの
鮮烈な感覚、つまりネタを込めて
撃つんだ!
そうでもしなけりゃ読者のアタマを
ココロを、ギャグで撃ち抜くことは
出来ないんだよ!
解説) ※35
はい 「ところで笑いとギャグの方法論
邪悪な それって言い回しとかツッコミとか
マング 前フリとかそういったボケを抜いて
ローブです しまった残された成分だよね?
あれを 多分いい方法論で確立されたギャグの
伐採しなか 文章は、ボケを伏字にしても面白さは
ったら 同一な気がする。
地球は ボケって印象や鮮烈さのための
大変な ファッションみたいな一面がある
事に もちろんそれ自体で魂を揺さぶって
なっちゃう しまう極上のボケ単体もあるのだろう
タイプの けれど…それは一例をあげるなら
あれ、です シュールレアリスム
違和感の抽出を二種類以上行って
それからそれへとジャンプする。
そのボケ (芸術的時間帯)単体でも
チカラのあるものは破壊力十分だろう
それが交錯するわけだから増々瞬発力
とマジックは計り知れないものに
なるだろうねえ…まあ、これが理想の
ボケ=芸術力の分析です」
実況) ※36
そうそう ぐるぐる止めど無く回転し続ける時流
あれは というものを追うのを止めるしかない
是非とも よね、俺みたいな生き様の創作家は
駆逐して 瞬発力並びに興味の幅が狭いから
おきたい どうしても本質的なもの以外追えなく
奴ですよ なっちゃうんだよ
ねえ… 「弱点でもあり突き抜ければ個性にも
なるという奴よね」
解説) ※37
呪いの ウケるというのは2タイプあると思う
マング 読み手に通ずるか、読み手を薙ぎ倒す
ローブ かの二通り
ですから 「なる程、俺は後者でなければ
ねえ… デビューや生き残る術はないという
あれを ことだね」
伐らなきゃ 俺は表現も作品も、『刺さる』という
多くの ことこそ全てだと思っている
人々が 当たり前だけども、作家と読み手、
呪い死に 作品と読み手、これが揃わなければ
します 刺さるという状態は創り出せないよね
からね 「まあ、物理的というか、意識的には
そうなるよね、そしてこれも当たり前
なんだけども、読み手に刺さる創作物
や表現は、それこそ読み手に選ばれる
ということでもある」
実況) ※38
そうです 結論としてはテクニックではなく
そうです パワーでいくしかないということ
だから そして、ギャグに関してはどうしても
山口さんは パワー不足だから、こうしてギャグ
抗議を メソッドを試行錯誤しながら
受ける テクニックを磨いていくしかない
立場では 俺の本分はシリアスにあるのだから
ない ギャグはアクセサリーなんですよ
解説) ※39
むしろ 「しかしそうは言うけれども、ギャグを
賞賛を 魂からの叫び声としてこの世界に轟かせ
受ける たいというイメージは昔からあるよね?
べきです それって、この小説のタイトルにも
表していることだし」
そう…いつかはやはりパワー、いわゆる
生命を賭した魂の結晶をギャグに注入
してみたいよ。しかしそれは、俺の創作
論と対極なんだよ。二つを兼ね備える
なんて無理だろうね?
実況) ※40
ええ。 「まずはやっぱり自分の資質を掘り下
表彰状も げ追求してそれを磨いていくしかない
受ける予定 そして鋭く磨かれた剣なら、刺さるど
でしたよ ころかぶった切ることさえ出来るだろ
ねえ…? う、鍛冶師と一緒で、たったひとりの
世界への闖入と対峙だよ、時流や他人
などその世界にはいない…そして出来
上がった剣はどれだけ硬いモノでも
斬れないものはない。人のココロ、
世界観、魂、精神だってね…」
解説) ※41
はい それは素晴らしいことだね。伝わるん
ノーベル じゃなく伝えるんだ、しかもぶった斬
平和賞を るようなやり方で。漫画に無双キャラ
ってよく、相手を殺してるのに殺され
た相手は殺されたことすら気づいてい
ないとかあるけど、それに近いね。
俺はまだ少年の頃前田慶次の無双と
浪漫に魂を掴まれてしまったんだけども
実況) ※42
…山口さん 「そして大人になった俺が…それを
それは 小説でやる、と。俺は筆の刀と書いて
バレるん 筆刀と読ませている。今の
じゃ…? レベルじゃとてもそう言えないが、
少し 鍛錬しているうちにそう呼べる日が
濁して 来るだろうと願っているし絶対出来る
ください とも思っている…」
『筆刀を翳したデイヴィッド・
リンチ』ね?俺のキャッチコピー。
リンチは精神的な師だからね。憧れて
いるし、追いつきたいと思っているよ
解説) ※43
ええ、 「ところで音声の方がノーベル賞を連発
ノーベル しているけども?」
平和賞とは それには言いたいことがあるぞ
いっても 「おっ!俺はノーベル賞を目指してんだ
皆さんが うわっはっは…とかいう話か?」
知っている ううむ…デビューも出来てない実力不足
ものとは の俺がそれを言うとチャンチャラおかし
少し別口 いだけだが…思い切って言うがそれは
でして… 当たりだ
「チャンチャラおかすぇ~~」
実況) ※44
ええ まだこんなこと言うのは早すぎるんだけ
そうです ど、ただ目標は高いほうがいい
別口です 「お前もしかして、お前の実力じゃ並の
ので 文学賞でも受かりそうにないから、あり
早まって 得ない目標を据えることで、どうにかお
抗議は こぼれのデビューを狙ってる?とかじゃ
やめて ないよな…」
くださいね それでデビューできるなら戦略達成さ
ただね、ノーベル文学賞には特別な思い
があることは確かで、別にそれを俺が
目指していることは悪いことじゃないだろ?
解説) ※45
ノーベル 「じゃあどういう意志があるのか発表
平和という してみろよ?」
企業が 上手く言葉に出来るか自信がないが…
ありまして 俺には、人生において大事な頂点がある
実況) ※46
ええ。 「食欲と性欲か?」
しかも あながち間違ってはないけども!
ネット そうじゃなくて、俺にとって人間の尊厳
上には があるのさ…
出回って 「子孫繁栄以外に性交をすること?」
おりませ はいはい、エッセンスは当たってますよ
んので つまり芸術と創作…俺にとって信仰心
くれぐれも とさえ呼べる頂点なんだよ
ググって 「なるほど。それはどうして?」
早とちり 一旦納得して根本から問いただすって!
だけは だからさ、人間って幸せなことに
避けて ネガティブな境地にまで到達しちゃった
くださいね ある種の高度な存在なのよ
解説) ※47
そうです 「ネガティブとは、寿命のことか?」
一般社会 そう、死だよ。自殺だってするしね。
とは それって脈々とした諸行無常のダイナミック
別世界の なカオスに、逆行することなんだよ
会社 死を次の世代の肉にではなく、次の世代の
ですので 精神に注入したい!
現世的な次元からの脱却、これを宗教や神
に求めるのが民衆だとしたら、俺は芸術や
文学というものこそが神であって、それは
世間とは全く遊離した『異世界』なんだよ
創作活動によって俺はいつしかその世界に
触れることができ、いつかは行けるんじゃ
ないか?そんな想像があるんだよ…
「教祖か!おまえ」
実況) ※48
そう! エンタメと純文があるけど、今のが俺に
しかも とっての純文的な発想の根源だよ
それは もちろんこのふたつは行き来をしてどちら
闇の組織 がどちらということもないんだよ
という 一応差別はなされているけどね
訳では 「俺にとってはジャンル小説とその他だな」
ありませ そうそう、ジャンル小説はメソッドに
んから 忠実でなければ受け入れられないよね
むしろ 『型』があるとしたら、それはジャンル
闇の組織に だと思う。純文の定義がいろいろとある
対抗する だろうけど、おれの場合はハッキリと
ための しているよ。『文体の追窮』だね?
正義の それ以外ないよ。文体を駆使してなければ
軍団です 立派な内容でもそれはエンタメ
解説) ※49
ええ。 「ちょっと言葉足らずで極論チックに
そして 聞こえるんだが…例えば『ジャンル』
その活動が の中にも『文体を駆使』してる作品が
世界に あって、それは純文作品として賞を選別
平和を すべきって事?」
もたらして 知らねーよ!賞は賞だよ、でも…
いくのです 言いたいことに近づいた。
実況) ※50
そして 俺が言ってるのは、賞とか関係なく
山口さん? 作品の質についてだよ
解説) 『文体重視のジャンル作』なら、それは
ええ… 『精神的には純文学』だよ!そんで
商業的にはジャンル作品として
カテゴライズされるよ
実況) ※51
あなたは 「商業ねえ、パソコンが発達したせいで
今回の 情報が溢れ出しちゃって…物が売れない
活動が よねえ…いずれ電脳世界はといっちゃう
評価を んだろうな?」
受けて RPGって真理だよね。情報=金ってのが
受賞へと 結局世の中の歩みの結末だった
繋がり そして昔から金=血だった。生命の
ました やり取りを金というオブラートで包んで
道徳的に見せたんだね
RPGはその点ダイレクトだ
モンスターを倒したら宝石に変わる
世界って象徴的な寓話なんだよ
「便利だってのもある。情報が貨幣に
変わりつつあるのも同じことだよね?」
解説) ※52
はい 「実態がなくなって観念的に…
世界で いずれ小説家は単なる国のお抱え物に
数名の なるかも知れないね。
内に ディストピア対ユートピアみたいに
選ばれ 先鋭化していくのが未来になっていて
ました 情報は皆に湯水のように氾濫した世界
から だから、とにかく書く、という商業主義
は崩壊したけれども、小説家、という
才能は保護しなければ『書く』という
素晴らしい宝が崩壊してしまう
国家というパトロンに飼われてしまう」
実況) ※53
山口さん 「そしてそれは実験性や前衛性の
サスガ 思想や文体を追求した『純文国』と
です 型を追求した『エンタメ国』の
闘争劇になっていく」
解説) ※54
ありがとう 「そして第三国家『ジャンル国』
ございます に生まれた王子が、世界に自由を
もたらす為に祖国を捨て二国間へと
和平を持ちかける」
実況) ※55
ところで お前その王子ってもしかして
山口さん 『ジャンル作』を書きつつも文体を
追窮しているタイプの作家か?
解説) ※56
はいはい 「そうそう、よくわかったな」
実況) ※57
新しい でもさあ、面白いは面白いけど
野球理論 お前のその話って小説を現実の
とは別の つまらない闘争という本来なら
一冊とは 真逆にあるべき場所に追いやって
何の本 ないか?小説家を目指す者としては
ですか? 夢がなさすぎて興ざめするわ
解説) ※58
はい 「そうだな、実験性を掲げた自由な
世界の 『純文国』のほうが、実験性を
Tバック 強制している時点でそれは
100選 ディストピアだな…まあ、
です すべては諸行無常さ
小説家がボードレールの時代に
戻されたってだけだよ」
実況) ※59
下ネタかよ 純文に関しては論争が絶えない
山口さん くらいだから異論はあるだろう
イメージ けれども、大まかなイメージ
下がるから としてはこんな感じ?
ぼやかして 「ぼやっとしてんなあ…
音声が聞こえてきたわ」
解説) ※60
Tバックは それにしても何言ってんの
Tバック コイツラ?
でも 「まあまあ、コイツラなりに
ズボンの 必死なんだから暖かい目で
上から 見守ってやろうじゃない?」
履く ほんとコイツラ真面目にやれば
タイプの、 やるほどギャグだな…
あれです 「あれですって…」
実況) ※61
ある意味 そろそろアクション描写が
むしろ 始まるぜ…
卑猥だ 始まる前にさっと捌けれるよう
結論を出そうぜ
解説) ※62
ええ、 「そうだな…そういやノーベル賞
上から から大分逸れちまったじゃないか?」
履く それはスルーしてもらっても
タイプの よかったのにいいい…
Tシャツ 「ノーベル文学賞とったる
です …とかなんとか?」
実況) ※63
強引だな! だからね?
そうです 例え大逸れた夢でもいい
よね じゃないか!
山口さん これは理想何ですよね
上から履く 俺にとってのロマンですよ
というのは それはどういうことかというと
腰に さっきも述べたように
巻きつける 人間は諸行無常に逆行する
という 部分があってそれは信仰にまで
意味の 達すると理論づけてみたよな?
業界用語 そしてそれがノーベル文学賞
でしたよね に直結しているんだ
解説) ※64
そうです 「う~ん…それはノーベル文学賞
だから が世界の文学賞の頂点だからか?」
全く卑猥 そうそう、そうなんだけど、ただ、
では ノーベル文学賞って単なる巨大な
ありま 頂点というより、非常に前衛的な
せん 部分を重視しているところがあり
ますよね?
実況) ※65
ええ 「つまりこういうことか?
単なる もっとも大きな賞であるノーベル
ファッ 文学賞が、同時にもっとも尖った
ション 賞であるからそれは信頼するに
ですよ! 当たるのだと?」
解説) ※66
そして そうそう…
世界中 なかなかないぜ、頂点が尖ってる
から ものを重視するって考え方
厳選された だからノーベル文学賞とは
ものばかり ある面では純文の極致ですよ
ですので さっきも言った通りに、やっぱ
非常に 創作のすべては
珍しい 『刺さるか否か』だよね?
デザインが もうそれしかないし
載って それだけ考えていればいい
います 「でもさあ…?」
実況) ※67
そうで なんだよ?
したか 「お前純文じゃなくて
『ジャンル作家』を目指してるん
だよな?」
解説) ※68
例えば? だから~。
実況) それは入口に過ぎないから…
そうですね もちろんデビュー出来たのなら
例えば その入口のジャンルを
クフ王の 書き続けるだろうし…
謎ですね でもね、第一ジャンルとは
いっても俺は変流なジャンル
しか書かないだろうし
書けないよ。
解説) ※69
へえすごい へえすごい、じゃねえよ!
実況) ※70
あとは 俺はね、亜流や変流のジャンル作
アレキ を書きたいし、それでプロに
サンダー なりたいんだ。それまでまだ
大王を 道はほど遠いけれどね?
讃えた でもひとつを追い続けるうちに
デザイン きっと叶うだろうと思ってる
解説) ※71
へえ、 そんでね?
興味深い じゃあノーベル賞みたいな
って何で? シリアスな作品はいつ?
逆に かというと、それはプロに
なって なった後もいつまでも
るから! 果てしない文学の険しい
いつから? 山道が待っているのですよ
いつから その頂上付近へと到達
なの? しなければ、それは書け
ませんね、保留です
実況) ※72
さあ…? 「保留かい!さんざん
引っ張っておいて」
解説) ※73
それに それと最後に
大王の ノーベル文学賞って僕に
一点張り とって、商業とは離れた
じゃねえ ある種の祭典だと
かよ! 思っているんですよ
それは それは、芸術を頂上と
何か 据えた信仰を持っている
深いワケが 人類にとっての
あるのか? 人間讃歌だってことですよ
実況) ※74
あり… 「う~ん、俺にとって
ますね 芸術や文学は宇宙の頂点
それを讃える祭典は
宗教的な聖地巡礼に
匹敵するということか」
解説) ※75
何で一回 大袈裟だけど、現実から
考えた? 遊離した俺からすると
そのほうがより現実的な
考えなんだよな…
実況) ※76
やっぱ 「さすがは夢の国の大王
大王は 貫禄があって素晴らしい
貫禄が ですね…」
あります 音声聞こえた?
からね 「ええ…釣られました」
解説) ※77
…って まあこんな感じで締めようか?
そんだけ 「そうだね、そろそろ主音声
かい! のみで野球をお楽しみください
表層的じゃ さようなら…」
ねーか! さようなら…
バッター) ※以後主音声…
カキーン
実況)
おっといい当たりだ
解説)
いきなり打ちましたね
実況)
センター打球を追っていく
更に打球は伸びていく~
解説)
フェンス超えましたね
センター)
パシッ
実況)
取った~
解説)
失速しましたね
イキナリだな
実況)
惜しかったですね~山口さん
解説)
ええ…失速しました
心当たりがあります
実況)
え?何がですか
解説)
ええ、失速の原因です
実況)
失速の…
それは何ですか?
解説)
大変いい当たりでしたが…
実況)
はいそうでしたね
解説)
きっと入ってたと思いますよ
実況)
なら何故?
解説)
大王の祟りです
実況)
そんなわけね~よ!
2回の攻防に動きはありませんでした。
参考文献
ウケる技術④ 前置き
前置きの定義
後に続くセリフの心の準備をさせる