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召喚された者達の狂想曲  作者: 山トマト
冒険者を始めよう
1/36

プロローグ1(改)

11/30 少しつけたし、会話の修正等


初めて投稿させていただきます。

数日に1話くらいのペースで頑張りたいと思います



なんか自分の黒歴史さらしてるみたいで恥ずかしいな、これ。

 

 ――むかし、むかし


 ――世界を征服しようとする魔王と、それに対抗するため召喚された勇者がいました。


 えっ?俺勇者マジ?


 ――勇者は魔将と呼ばれる魔王の配下を次々と倒し、


 ちょ、四天王(笑)とかマジうけるんですけど


 ――ついに魔の山の頂上にある魔王の城にたどり着きました。


 ぜー……はー……何ここ……空気薄すぎ……死にそう……なんで魔王の城が雲より上にあんの?


 ――そして長い戦闘の末、ついに魔王を打ち倒したのです。


 ふーっ、やっとこさ終わったー、丸一日戦闘とかやめてほしいよなー

 けど何度でもよみがえるって台詞、どこの魔王様だよ…

 どうせ手下が魔力集めて魔法陣で復活させたりするんでしょ

 …残党狩りと、城とか破壊しといたら復活できなくなったりして


 ――勇者が勝利してしばらくすると、なんと魔王のお城が崩れ始めました。


 とりあえず残った魔物はほぼ討伐完了っと

 しっかし何なの?この城。かなりの保護魔法かけてあって壊せないんだけど…

 あ、やべ。変な魔方陣起動した

 ちょ!?城じゃなくて山のほうが崩れてるし?!


 ――魔王の最後の足掻きだったのでしょう。ですが勇者は無事、仲間とともに王国に帰ってきました。


 やっと帰ってこれた……馬車壊れてるとかありえない……

 馬車で数ヶ月の距離を歩きとかもっとありえない……


 ――そして勇者はお姫様と結婚し幸せに暮らしましたとさ。


 え?ちょ!?何この人?!結婚相手の姫ってこれ?!

 冗談でしょ?!40過ぎのツンしかないツンデレとか嫌がらせですか?!

 一緒に旅した可愛い娘は?え?孫?結婚済み?一緒に旅した戦士の人と?!

 もうやだーお家帰るー!!


 ――おしまい。


 ――原作「王国勇者の魔王討伐」+当時の勇者の音声


 ――語り部は私「火の精霊神フレイティアル」がお送りしました。






 その空間は真っ白で、誰の人影もなかったが、女性と男性の声だけが響いていた。

 10メートル四方の空間は壁等の継ぎ目が全くなく、チリ一つ落ちていない。


「と、まぁ500年ほど前に召喚された先代の勇者は、残留を希望せずそのまま帰っていったのですよ」


「なんともまぁ、後輩(・・)にしては頑張ったほうなのかな?」


「そうですね、500年生きた魔王をきっちり倒したのですから」


「話を聞く限り、私としては残っても面白そうだと思ったのだがね」


「見てる分には面白いですが、あの人無意識に色々と世界運営システムに干渉しますし。

 前回の魔王とか、あとで調整が大変だったんですから」


魔王召喚城・・・・・か……世界のシステムとして組み込まれているとは…

 人類の停滞に対しての対策ワクチンだったかな?」


「正確には増えすぎた人類対策も含みます。あと魂の腐敗対策も。

 貧困の差が大きくなると腐った魂が増えるるんです貴族とかに多いんですけど、こうなると魂に変な癖が出るんですよね転生時リサイクルに。

 さらに魂が足りないくらい人口が増えると、世界が魂のパーツが足りない状態で数だけを合わせようとするんで、色々欠けた状態のまま廻すんで余計に腐りやすくなるんです」


「魂は49の要素パーツでできており、肉体には霊体を媒介に接続される…

 魂は充電池、霊体は電気回路、肉体はモーターだったな」


「はい、その例えで合ってますよ。ちなみに記憶と感情これは肉体に4、霊体に7くらいの割合で宿りますね。

 さらにはそちらの世界で言う幽霊、これって霊体と魂のみの状態ですね

 霊体が執念とか後悔とかの強い感情で魂を離さない状態ですしね」


「ふむ、心臓移植の際に起きるドナーの記憶は、肉体に保存されている分だったか。

 被っている割合は両方に記憶されている分かな」


「そうですよ。

 えっと、話がずれましたね。

 魔王城は城そのものが魔法陣でして、先代勇者の行動は間違ってはなかったんですよ。

 でも、あれって神の用意したものですし簡単には破壊できないんですよね」


 何もなかった空間に魔王城の立体画像が現れ、ゆっくりと回転する。

 ワイヤーフレームでできた立体図で細かなとこまで再現されている。その画像のあちこちに赤い丸印がつけてあった。


「その赤いとこが、先代勇者の壊してしまえた(・・・・・・・)とこなんですよ。

 保護魔法ではなく、神の加護の薄かったところです。

 壊れた魔法陣は誤作動を起こし魔力を地下に向かって放出したんです」


 魔王城の立体映像が縮小され、だんだんとその下に山の立体画像が見えるようになってくる。

 城に対して山が大きすぎてほぼ点のように見えるくらい縮小されると、今度は青い点が山の中に追加された。


「で、今追加した青い点、これって数十代前の魔王の魔石なんです。

 ドラゴンタイプとでも言いましょうか、この山に巣穴を掘ってたんです。

 もちろん爪で掘るとかではなく、魔法を使って掘ってたんですよ」


「ん?確か魔獣に分類されるドラゴンは、魔法とか使えないと教わったが……」


「えぇ、そうなんですが、魔王になった際に頭もよくなりまして。

 体内の魔石を使って体外の魔力を共鳴させ、物質を破壊してるんです。

 何度も繰り返し画像の位置まで掘り進めるころにはもう魔法として魔石に焼きついていまして。

 でも頭がよくなっても穴倉暮らしとかどう思います?」


 ちなみにこのドラゴン魔王は勇者に相打ちの形で倒され、さらに洞窟が崩れ魔石がそのまま埋まっている状態だった。

 立体映像はさらに進み、魔力を現しているのか緑色の塊表が示され青い点に向かって落ちていく。

 そしてその二つが重なった瞬間、山の中に大きな空洞ができ、山が崩れ始めた。


「こう、大きな魔力に反応して魔法として発動、空洞上部の山が崩れお城もその上に……

 大変だったんですよ、これの後始末。

 上空の気流が山が無くなったためにガラッと変わって異常気象の嵐、その調整に300年ほど時間かかるし。

 さすがに魔王城もあちこち壊れて召喚陣としては動きますが記憶の引継ぎが出来なくなってるし。

 あ、知ってます?魔王って召喚陣の記憶引継ぎ機能で、復活したって勘違いしてたんですよ、笑っちゃいますよねー。

 さらには魔王の手下ってほとんど魔獣で魔族は関係なかったりします、これも魔法陣の能力で召喚した際の魔力を使って魔獣を洗脳するんですよ。

 従ってた魔族はハグレ、つまり一族から追い出された者なのに。手下に慕われ軍団を纏め上げる、オレカッケーとか思ってたんですよ、あのアホ」


「ちょっと落ち着こうか、君は精霊神だろ」






「こほん、まぁ、そんな訳でして魔王のシステムは当分使えないんですよ。

 当分は使わなくても大丈夫なくらい魂の回収できてますし」


「国も人も大分減ったしな、何もできなかったこの身が悔やまれる」


「はっきり言ってあれは宝くじに当たるより確立低いのですが…

 3ヶ国まったく同じ時間に、同じ人物を召喚しようとしてしまうとか」


「結果、魂、骨、肉体ばらばらに召喚されるか…

 意思なき肉体はすぐに活動を止め腐りはて、

 魂は変質し召喚陣から切り離され、

 骨は魔法陣の設定ミスで陣の上ではなく森の奥深く…」


「各国で召喚に良い日時を占った占い師、星読み達の師匠が一緒だったのがなんとも…」


「そのせいで占いの解釈の仕方が同じになったと…」


「あんなの予期できませんって。急いで魂の回収して修正、骨に残った霊体に接続して消滅を防ぐの大変だったんですから」


「変質した魂にあわせて骨も変質、さらにそれに合わせる為の魂の調整でそろそろ1000年か、種族もスケルトンになるのかな?」


「そろそろ目覚めそうですよね、あなたの体。

 あ、言い忘れてましたが、目が覚めたらここでの記憶はほとんど覚えてないはずです」


「夢と同じというわけか」


「そうですね、ただ……いえ、なんでもないです。

 さて、そろそろ今回の勉強会はこの辺でお開きににしましょうか」


 そう女性の声が告げると、今まで表示されていた画像が消えてなくなり、何もない部屋に戻る。


「そうだな、では失礼する。

 次は何の授業になるのかな?」


「そうですね…精霊の階級でもしましょうか、目覚めに近い授業ほど忘れにくそうですし」


「わかった、またな」


「えぇ、またね」


 男性の声が消えると部屋の明かりが少し暗くなった。


「やっぱり魂の階位が上がってるのかしら。

 この部屋の明るさは、精神の輝きが関係してるし……まさかねぇ」


「さてと……あら?新しい魔王が何かするのかしら。

 あの水晶、確か告知用よね……面白そうだから映像の録画でもしようかしら」


 女性の声が消え、部屋は真っ暗になった。


ほぼ会話のみの話となります、ゴメンナサイ、次から本文も増えます。


ほぼ設定説明のような話です。

ちなみに先代勇者の出番は、ほぼこれだけです(気が向いたら出るかも)


次は新しい魔王と精霊に目を向けたお話です。

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