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3話 転生直後

 暗闇に包まれてから意識を失っていたようだ。

 ナニカから能力が貰えるらしいが余り期待しないようにしよう。


 知らない天井を見つつ状況を確認する。

 僕は今ベットに横になっている。ベットから降りた時に体が小さくなっている事に気が付き慌てて鏡で確認すると、体は幼くなっていて顔は僕ではない誰かの顔になっていた。そもそも僕の顔や髪の色は思い出せないが何かが違う気がしている。


 しばらくショックを受けていた後、床に手紙が落ちていたので中を読んでみる。


『やっほー、元気? トイレはその部屋を出てから廊下を左だからね――』


 ぶるっと尿意を感じた僕は、手紙を読むのを中断してお手洗いに行く。トイレ自体は底が見えない真っ暗な穴が床にあるだけだ。元の世界でもこんな形状だっただろうか? 疑問に思いながらも用を足すと少し思考が晴れた。

 手を洗った後、中断した所から手紙を読み直す。


『――で、こうして手紙を読んでいるってことは手紙を読んで理解できるだけの知識は持っているのは分かったわね? それはあんたがこの世界で生きていくだけの知識は与えたからよ』


 そこまで読んで、はっと気付く。僕は手紙で書かれている文字が読め、意味が理解できている。さっきお手洗いに行って来ることができたのだ。知識と行動が結びついているんだろう。別にお手洗いで教えなくてもいいとは思うが。


『あんたは異世界からやってきたけど私の世界で暮らすには色々と面倒だから転生って処置を行ったわ。さすがに前と同じ姿じゃないけど、我慢してね』


 前がどんな姿だったかも思い出せないが、今の姿でもこれはこれで良い気がする。魂が体に馴染んできたからだろうか?


『そうそう、あんたはとある貴族の末裔なんだけど、両親はある理由で処刑されているから1人でがんばってね!』


 ……。

 幼子1人で生きていけるほど生温い世界ならいいんだがな。まあ、なんとかなるだろう。

 それより『ある理由』が気になるな。


『あ! そういえばあんたに能力を与えたって事をすっかり忘れていたよ!』


 僕も忘れていたよ。

 手紙を畳もうとして2枚目の手紙があるのに気が付き、読み始める。


『能力説明に当たりまして、わたくし、ユーノスが説明させていただきます!』


 別の人? に説明を変わるみたいだ。

 転生する時のあの場所にはナニカしかいなかったから、どこかに隠れていたのだろうか。


『まず一つ目はステータスを改変できる能力! ノーコストで自分や誰かの能力をいじり倒そう!

 使い方は簡単! まず【ステータス改変】と念じます』


 【ステータス改変】っと。

 お、何だか出てきた。


『で、次に改変したい部分に意識を置いてから変更後のイメージを思い浮かべて、そのイメージが意識を置いた所に重なるようにすると変わります!』


 体力を10から100に変更っと。

 無事ステータスは変更できたようだ。


『あ、変更時の注意ですが体力を0にすると死ぬので、変更するときは間違えて0にしないように気を付けてくださいね!』


 ……。

 次からの能力説明をすべて読んでから、能力は試そう。

 ユーノス恐るべしと呟きながら手紙の先に目を向ける。


『もしも、すでに死んでしまったらあきらめてくださいね! わたくしは謝りません。たとえ誰かさんの与えた能力が有ろうと油断すれば、死にます』


 やはりこの世界は甘くはないのだろう。

 そもそも初っぱなから危うい。僕だけではなく、他にも生きてもらわないといけない人がいるのだから。

 ……? 誰かいただろうか。何か大切なものを忘れている気がする。


『二つ目の能力はやっかいごとを巻き起こす能力! 【イベント発生】と念じるだけで何かが起こる!』


 さすがにこれを念じる気は今は無いな。


『これを念じると自分の周りに何かが起こるよ! それなりに強くても運が悪かったら死にます』


 また『死』か。生きているんだから息を止め続けるだけでも死ねるだろうが、そこまで何度も言われるとこの世界に対する危機感が足りない気がしてきたな。

 とりあえず【ステータス改変】で運を上げておく。


『三つ目に、アナタが勇者として導く主人公と同じ資質と主人公補正が与えられます! ぶっちゃけると主人公と同じステータスの基礎値です。主人公補正はピンチになったら誰かが助けにきたり覚醒イベントが発生する確率を上げてくれますが、弱すぎればバットエンド一直線ですよ』


 ……酷く嫌な予感がするので【ステータス改変】で主人公補正は即座に消した。苦労は買ってでもしろと言わんばかりにやっかいごとが舞い込みそうな気がしたからだ。


 生き延びる為にも、とにかく強くならないといけないわけだ。この流れならステータスがいくら高くても油断すれば倒されるような文章があってもおかしくないだろうし、実際起こりうるだろう。


『アナタの名前はギリタスニアです。家名は無いのでがんばって養子先を自力で探すかお金で買ってください。以上――』


 僕の名前はギリタスニアか。

 まずは自分のステータスを確認するか。こまめに確認して気が付いたら変なものが付いているかもしれないからな。もし付いていれば【ステータス改変】で取り除けるはず。

 一部不明な部分もあるが今は分からないだけだろう。


【ステータス】


名前  ギリタスニア

年齢    6?

??    ?

Lv    1

???   0/1000


体力  100/100

魔量   10/10

腕力    3

頑丈    1

知能   10

魅力   10

速度    5

精神   25

 運  100

??    0(?)

??   -1(?)

???   ?まで後?日(平均?)

???   0


【所持スキル】

なし


【チート】

 【ステータス改変】

 【イベント発生】


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