第8話~
その頃、スプルーアンス少将指揮下の空母二隻は、27ノットで西へ進撃していた。
そして、0840には南雲機動部隊との距離を約200海里に縮めていた。
0842スプルーアンス少将は手元に24機のワイルドキャット戦闘機を残してそれ以外のワイルドキャット戦闘機36機 ドーントレス急降下爆撃機60機 アベンジャー雷撃機32機計128機を攻撃に差し向けた!
これをスプルーアンス少将は二波に分けて発艦させた。0915に発艦は終了した。
マクラスキー少佐が《赤城》に損害を与えた事で航空機の収容にはかなり手間取っているはずた。実際はそうであった…
しかし、時間はまってはくれないスプルーアンス少将はすでに128機の攻撃隊を発進させていたのだから…
しかし帝国海軍も96機の攻撃隊をハルゼー機動部隊めがけて発進していた。
1040南雲機動部隊は、対空レーダーに敵の大編隊を捉えた!
この報告を聞いた草鹿参謀は慌てて伝えた!
「攻撃隊発艦待て!!迎撃零戦隊直ちに発艦せよ!」
すぐに48機の零戦隊が発艦されたが《赤城》零戦隊隊長板谷少佐が敵機を発見した時には、南雲機動部隊の約15海里手前であった!!
板谷少佐は間髪を入れずに突撃を命じた!敵攻撃隊には36機のワイルドキャット戦闘機が付いていたが零戦隊は半分に分かれて波状攻撃を仕掛けた!!
数は劣っていてもやはり零戦隊は強い!あっという間にワイルドキャット戦闘機8機 ドーントレス急降下爆撃機24機 アベンジャー雷撃機18機を撃墜した!
しかし撃墜距離が近すぎたため戦闘をしている内に南雲機動部隊の上空にまできてしまっていたのだ。
米軍にはまだドーントレス36機 アベンジャー14機が残っている!
南雲機動部隊は直ちに対空砲火をうちあげたが数機はひかかるが大多数の攻撃隊はものともせず爆弾及び魚雷を投下した!!
最初に被弾したのは、《赤城》であった、ドーントレス16機 アベンジャー6機が襲いかかった!!
雷撃機の六本の魚雷は交わしたが爆撃は二発が連続で命中!そしてさらに一発が飛行甲板に命中!
南雲中将は草鹿参謀の顔を見ながら言った…
「草鹿くん、我々は敵を甘く…見すぎていたようだ…」そして《赤城》は傾き始めた…この状況をみて青木艦長は、退艦命令をだした。そしてしばらく浮いてはいたが遂に《赤城》は波間に消えていった…
一方《天城》《葛城》も激しく攻撃を受けていた!
《天城》にはドーントレス12機 が襲来!《葛城》にはドーントレス6機とアベンジャー7機が襲いかかった!!
必死に回避行動をとるが米軍のパイロットも優秀であった。まず《葛城》が被弾《天城》が二発を連続で喰らった!二隻の空母は速力が落ちた…そこにアベンジャー雷撃機7機が一斉に魚雷を放った!
速力が弱った空母に避けられる訳なく一発が《葛城》の左舷後部に直撃《葛城》はみるみる内に速力が落ちていった…そして激しく浸水し左へと傾きはじめたのである…
上空では様子を見ていた《ホーネット》爆撃隊中隊長アーヴィン中尉が留めを指す為に《葛城》に目標を定めて列機に伝え突撃した!
そして投下した爆弾は《葛城》に最後の一撃を加えたのである…
同じに《天城》にも爆弾を加え二隻の空母は業火に見回れ助ける手だてがなかった…
南雲機動部隊は空母三隻に被害がでてしまったのである…
次は日本が米国に攻撃します!