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ハワイ決戦  作者: 旋風
7/8

第7話~

0756空母ヴィクトリアスは、対空レーダーに敵機を捉えていた。そしてその知らせを聞いた艦隊の警戒任務に就いていた、ワイルドキャット戦闘機が4機迎撃に向かうワイルドキャット4機は味方艦隊の前方約20海里の地点で敵機を発見し追撃を開始した。



この時発見されたのは、二式艦偵であった。杉原中尉が操縦している二式艦偵は4000mの高度で飛んでいて米空母を発見手前でワイルドキャット戦闘機に遭遇してしまったのだ。



杉原中尉はこの変に空母がいると思い一時的にワイルドキャット戦闘機をかわすため進路を北にとり徐々に進路を南に迂回した。



幸い二式艦偵のほうが速度が早かった。ワイルドキャット戦闘機はなかなか追いつけずまさかの速さに驚いているようだ。その隙をついて杉原中尉は徐々に東に進路を戻し、ほどなく完全に元の進路に戻した。



すると杉原中尉の目にいきなり飛び込んできたのは、何と米軍空母であった。すると後ろに座っていた電信員の大林軍曹がただちに艦隊司令部宛に打電した。



「二十隻カラナル敵艦隊発見セリ!!空母二隻含ム!!」



0812に敵艦隊及び空母二隻の発見を受けて南雲司令部は、あえて騒ぐ事もせず落ち着いていた。



「空母二隻がきたか…草鹿君第二次攻撃隊は基地攻撃の爆装になっている大丈夫か?」


草鹿はあっさり答えた…


「心配要りませんよ。雷装にはすぐやらせますので。」



するとそこへ第5航空戦隊の角田司令官から意見具申がきた。



「第2波は現装備で出撃し敵空母を攻撃すべし!」



これを聞いて南雲中将は呟く。



「角田司令官の意見は妥当ではないかね?」


しかし草鹿は強気になっていた…



「敵空母はわずか二隻こちらには、倍以上の戦力があります!恐る事はありません!」



南雲中将は言葉を濁しながら心配そうにいった。



「そこまで言うのら任せる…」


「大丈夫ですよ!向こうからわざわざ来たのです、正攻法で確実に仕留めるべきです!敵空母を逃がす訳にはいきませんから!」



南雲中将は下手に草鹿との信頼性を無くしたくなかったのでこれ以上何も言わなかった。



その頃、ミッドウェイ攻撃に向かった第一次攻撃隊は、0800過ぎに到着し迎撃をものともせず爆撃をして飛行場やその他の施設に大損害を与えた。さらに攻撃隊の護衛零戦隊は、損害を出しながらも24機のワイルドキャットを撃墜し勝利を収めた。



南雲機動部隊は、着々と兵装転換をおこなっている。0815に命令だしたが0930にはほどんどが兵装転換が終わっていた。



しかし、そう上手く事は進まなかった!0900過ぎから南雲機動部隊の上空にミッドウェイ基地よりドーントレス急降下爆撃32機 アベンジャー雷撃機12機 B17爆撃機18機計62機が来襲していたのだ。



南雲中将は、直ちに空母五隻から零戦52機を発進させた。零戦にとって護衛戦闘機を伴わない爆撃機は赤子の手を捻るも同然であった。戦闘は約20分ぐらい続き零戦隊は米軍爆撃隊を全て撃墜し所々爆弾や魚雷を投下されたが五隻の空母の艦長が巧みに操艦でかわし南雲機動部隊は損害艦を出すことなく乗りきったのである。



第二次攻撃隊に随伴する零戦を降ろし補給させた。



「長官、後5分程で発進できます!」南雲に報告したまさにその時!いきなり12機の米軍爆撃隊が現れた!



しかしまだ艦隊上空には、21機の零戦が残っていたので零戦隊はすぐさま迎撃にむかった!



しかし、爆撃隊は零戦隊の動きを完全に読んでいた。

編隊を解き散開したのである!


この時爆撃隊を率いていたのは、《ヴィクトリアス》飛行隊隊長マクラスキー少佐であった。



零戦隊が接近してくるがそんなのおかまいなくマクラスキー少佐は、《赤城》と思われる空母に標的をしぼったのである。そしてすかさず爆撃隊に散開を命じ、12機のドーントレス急降下爆撃は零戦をものともせず全方向から一斉に急降下にはいった!



しかし、そう上手く爆撃も成功する訳なく、ドーントレスは残り4機に減っていた…


だが4機の爆撃隊はまだ諦めてはいなかった!零戦隊の僅かにできたほんの一瞬をつき、空母《赤城》に一斉に二度目の投下をおこなった!四発の内三発は外れたが遂に一発が飛行甲板に命中した!!



ズガァーン ドカァーン



さらに命中した爆弾は、前部エレベーター付近で爆発したため、エレベーターを使用不能にしたのである!


《赤城》はたった一発で発艦不能になっていまった…火災は収まったが、3分の1が使用できないので発艦できる状況ではなかったのである…そこに草鹿が来て南雲中将に進言した。


「敵空母を叩きます!」



「うむ!急いでくれ!」



しかしこの時にまた南雲機動部隊には最大の危機がせまりつつあった。

何回かに分けます(汗)

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