婚約破棄?あなたにできるとお思いで?
初投稿です。誤字や、不快な言葉、意味が分からない言葉、間違っている言葉がありましたら教えていただけると嬉しいです。
「セリーナ公爵令嬢。お前には呆れたよ。お前とは婚約を破棄させてもらう!それに、お前のしたことは分かっているんだ!ここにいるリナア嬢の事をいじめていただろう!そのことはもうお父上に報告済みだ!」
『あら。私はイジメてなどおりませんわよ?なぜそう思ったのかお聞きしても?』
そう。私はイジメてなどいないのだ。つまり…その…王子(婚約者)の隣の令嬢…誰…?知らないのだ。
「知っているんだぞ!お前がリナア嬢の身分が男爵だからって罵ったり、暴力をふるっていたと!リナア嬢が泣きながら訴えてきたんだ!」
男爵令嬢なのね〜、そういえば最近王子と仲が良い身分の低い令嬢がいると聞いた気がしなくもないわ。
『あら。それをご覧になった人はいらっしゃって?』
証拠集めもせず話を鵜呑みにするなんてこれが私の婚約者だと思いたくもないわね。
[確かに誰も見ていないな]
[あの男爵令嬢が嘘をついている可能性もある]
[罵っているというより、あの男爵令嬢のマナーがなってない行動をセリーナ嬢は、注意しただけだろ]
[セリーナ嬢って何も関係なくないか?]
[セリーナ嬢は悪いことなんてしてなかったよな?]
『あら。誰もご覧になっていないようですわよ?』
ほら。こうなるに決まってる。それが分からなかったのならもう末期ね。第二王子といえ、頭がよろしくないんですもの。そろそろこの国も終わりかしら。
「ぐぬぅ…お、俺は王族だ!お前を婚約破棄するぐらい…」
『その王族という唯一のあなたの強みを消し去ってやりますわ』
と遮るように言い、笑みを浮かべた。
そして資料を取り出し、王子に見せた。
王子の悪事の証拠の数々だ。
「なにっ!?」
王子はそれを見ながら青ざめる。
いい気味ね。
『密輸、機密情報を他国に流出、横暴、暴力等。あなたってほんと、ある意味すごいわよねぇ?ここまで重ねるなんて』
そう言い、分厚い証拠の資料をばら撒く。
『ちなみにこちらも国王に提出済みですの。あ、あと、そこのあなた?あなたも共犯よね?』
「え?私?」
『そうよ。リナア嬢。あなたもなかなかにすごいわね』
犯罪を犯しているという王子と仲が良い令嬢ってこの子よね…?うん、条件当てはまりすぎてるし、名前も載ってるし…?それでリナアじゃないとか聞いてないし。うん。
そして新たに大量の資料を取り出し、ばら撒く。
それから王子に向き直り、
『ここまですればお分かりかしら?つまり、あなたには婚約破棄なんてする資格ないのですわ。勿論、婚約破棄はしますけれどもね。ですので、こちらにだいぶ有利な条件でやらせていただきますわ』
そう言い、交渉を好きに進めた。
『じゃ、お二人でお幸せにー』
ま、なれるわけないけどね。
帰ろうと外に出ると王子の兄であるアイリスト皇太子がいた。
『何かご用ですか?』
私は婚約破棄できて、とてもご機嫌だけど元婚約者の兄が来たら流石に嫌になるよ…
「弟がすまない事をした。本当に申し訳ない。あの…それでなんだが…婚約破棄…したんだよな?じゃあ、セリーナ嬢の隣は空いてるよな?よければ俺と…すぅぅっ……結婚してくれないか」
と言われ、とても驚いた。
『ふふっ、息を吸ってせっかくの台詞が台無しですわ』
とからかってみた。
「えへへっ。緊張したもんでな…」
あら。案外可愛いじゃない。
その後、2人は結婚し、皇太子は国王になり、国はとても平和で、ずっと幸せに暮らしました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
王子の名前はアルベルル王子です!
あの後、アルベルル王子とリナア嬢はあの後、見事に国外追放されました。王子は重罪なのですが、元王族ということで死刑にはならず国外追放になりました。リナア嬢は死刑になるほど罪を犯しておらずまだ罪が軽かったので、同じく国外追放。勿論、罪人として、働いています。説明が不十分で申し訳ございませんでした。応援、よろしくお願いします。