出生から幼少期
生命の誕生は親も出生地も選ぶことは出来ない
出来る事は与えらえた環境の中でどう過ごすか
それしか抵抗は出来ない
<幼少期>
僕は北国のとある田舎街で生まれた
誰でもそうだが産まれる場所を選ぶことは出来ない
勿論、親もそうだが・・・
田舎街で産まれた長男というのはかなりしんどい
産まれた時から宿命を背負っているようなものなのだから
そんな僕は立派に長男としての役割は果たしてきたと我ながら思う
別に両親やご近所の方達の顔色を伺う訳では無いが、求められている事は子供ながらに何となくわかっていたような気がする
役者とまでは言わないが、常に演じていたのだろう
「この言葉は喜ぶだろうな」
「こうしたら笑ってくれるだろうな」
あくまで感覚だが僕なりに理解はできていたと思う
その事が辛かったわけでは無い、むしろ楽しんでいたのかもしれない
大人達はそれを「才能」と呼んだり、「天才」といった二文字で話を終わらせる
そこには僕なりの「努力」という言葉は不思議と出てこない
僕に「才能」があるとするならば「努力」を悟られない事だけなのだ
確かに誰にでも出来る事では無いのは理解はしている
人には得手不得手があり、人と関わる事が中々出来ないという人も大勢いる事も現実
現実は時に残酷な物だ
苦手な人には特にそうだ
僕は幸いにも出来ただけ
果たしてそれが良かったかどうかは別として
僕が一つだけ言えることと言えば
「他人の考えが解る」この事は物凄く辛い事であるという事だ