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津谷景子の二日目 その10

デザートメインみたいな食事だったけど、締めに色とりどりの豪華なトッピングをしたパフェを食べていると、明さんが真面目な顔をして話しかけてきた。

明さんもトッピングを全部乗せたパフェを食べている。明さんもいける口だね。


「ところで犯人捜しの話をそろそろ進めたいのだけど、本当に最近付きまとってくる人とかいないの?」


「ううん。いないですよ。よく話しかけてくるお客様とかはいますけど、付きまとわれているほどじゃないかな」


「元彼とかは大丈夫なの? 未練が残ってそうな人はいない?」


「ああ、その点は大丈夫です。まだ彼氏いたことないですから」


「は?」っと明さんが大きな声を出した。

急に大きな声を出されたので、私はビクリと体が反応してしまった。


「そんなわけないやろ。ケイさんって二十二歳だっけ?」


「そうですよ」


「え? 何が起こって誰とも付き合っていないの? 告白とかいっぱいされたでしょう?」


 まだそんなに振り返るほどの人生を歩んでいないけど、ちょっと昔のことを思い出してみる。

確かに、急に道でラブレターをもらったことは二回くらいあったかな。

でも私はヨガの練習で忙しかったし、あまり誰かとお付き合いしたいと言う気持ちがなかったんだよね。


そういう気持ちが強かった頃には、出会いなんてなかったのだから仕方ない。


「あの、私、引き篭もっていたんですよ。十六歳から二十歳まで」

 

明さんは驚いたようで少し目を見開いたが「そうなんや」と言って、深くは聞いてこなかった。


「私、けっこう鈍感らしいので怪しい人は薫子さんに聞いたほうが詳しいかも知れないですよ」


言ってから薫子が明さんに変な態度をとらないかなと少し心配になった。

大丈夫だとは思うけど、明さんが投げられたりはしないよね?


「薫子さんか。じゃあ、明日聞いてみるか」


「はい。でも私を襲うような人いないと思うんですけどね」


「まあ、人は見かけでわからんからなあ。ところでケイさん明日の予定はどうなってるの?」


「明日も朝ヨガをして、午前は阿佐ヶ谷店で一つクラスを持っています。午後からは吉祥寺店ですね」


「そうか。じゃあ、明日も送り迎えするから、朝ヨガに付き合うよ」


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